スウェーデンの今
スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員
 



キリスト教民主党の選挙ポスター。私自身は、保守的価値観の色濃いこの党にはほとんど興味がありません。スローガンは「より人間味のあるスウェーデン(Mänskligare Sverige)」

動物と「にらめっこ」して勝ちたい、ということのようです。










党首であるヨーラン・ヘッグルンド。社会大臣でもある。


金融市場・地方自治体担当大臣であるマッツ・オデル。


高齢者・住民健康担当大臣であるマリア・ラーション。


「家族により大きな決定権を持たせよう」
政策が介入するな、ということです。でも、そうしたら、
どうやって男女平等を達成できるのだろう?


「高齢者により大切にしよう」
ごもっとも。


「自らの貯金も社会保障の一部」
つまり、資産のある人のほうがより大きな社会保障を受ける権利があるということ?


「待ち時間のない安心できる医療」
ごもっとも。問題は、公的な資源配分をいかに賢く行うか、ということだと思うが


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コメント
 
 
 
Unknown (Sanma)
2010-09-16 08:59:52
初めまして、いつも楽しく拝見しています。 föräldraförsäkringについてですが、私として夫婦間の育児休暇の取り方について選択肢を出されるのは結構ですが、指示されるのは反対です。私の主人は特殊な職業に就いていますので、書面上は私が育児休暇中ですが、主人も家にいることが多いです。世の中全員が月~金に働いて土日が休日、というスタイルではないですし、男女平等という名目で育児休暇について決められても困ります。仮に主人が育児休暇を取っても、私の収入で食べていけますし、私が主に育児休暇を取っている事に関しても不平等だとは感じた事はありません。私は特にMona Sahlinは嫌いではないんですけど、この政策には同意できません。長文乱文失礼しました。
 
 
 
Unknown (Yoshi)
2010-09-16 18:53:40
男女平等の問題は構造的な問題であり、夫婦内での家事・育児の不平等な配分が、勤労生活においても勤務時間の違いや給与水準の違いになって現れ、それが年金権にも反映され、将来の年金額をも決定することになります。

では家庭内での家事・育児の配分がどう決まるかというと、昔ながらの価値観というものもあるでしょうし、夫婦の所得の違いのために、例えば「妻よりも夫が働き続けたほうが得だから」という経済的な要因もあるでしょう。

そのようなことを考えた場合に、政策によるある程度の介入は必要でしょう。既に1970年代から、父親にも育児休暇保険(両親保険)を利用する権利が適用されるようになりましたが、たとえ選択肢が与えられたところで、それがうまく活用されなければあまり意味がありません。現時点での父親の育児休暇保険の利用日数は全体の22%ほどしかありません。

キリスト教民主党の問題点は、そのような問題を無視して、「育児休暇のとり方は家庭が決めること」と一点張りで主張し、現在の育児休暇制度や1990年代に自由党の主張で導入された「パパ・クォーター制度」に対して、常に反対してきたことです。

育児休暇保険の2分割案などもありますが、私もそれは極端であり、柔軟性を欠く政策だとは思うものの、3分割ぐらいはする必要があると考えています。

モナ・サリーンを挙げられましたが、今回の選挙に際してはモナ・サリーンの社会民主党も、赤緑連合も、育児休暇の取り方に今以上の強制を加えることは全く主張していません。「この政策」が何の政策なのかが分かりません。
 
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