スウェーデンの今
スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員
 



以前に「スウェーデンのガソリン価格のうち、二酸化炭素税などの税金分はどのくらいですか?」とのご質問を受けていたので、お答えしたいと思います。

スウェーデンのガソリン価格の内訳(オクタン95の場合)

1クローナ=17円で計算

上の表から分かるとおり、ガソリンに対しては (1)エネルギー税(2)二酸化炭素税 そして(3)消費税 の3つの税が掛けられている。
(1)のエネルギー税は、税収確保を主な目的とした税。(2)の二酸化炭素税は、この課税により価格を政策的に吊り上げることで需要を抑制することを主たる目的とした税。つまり「税収が上がらないほうが望ましい税」と言えるだろう。(3)の消費税25%は、税抜き価格にエネルギー税と二酸化炭素税を足したものに対して課せられる。

スウェーデンでは、消費税だけでなく、エネルギー税も二酸化炭素税も使途を特定しない一般財源として扱われている。

こうしてみてみると、ガソリン価格の実に60%は税金ということになる。そしてガソリン価格は215円を超える。(オクタン98は221円)

ちなみに日本のガソリン価格の内訳も紹介しておく。左は3月末までの価格、右は暫定税率が期限切れになった以降の価格。

日本のガソリン価格の内訳

日本とスウェーデンのガソリン価格を比較して「日本もスウェーデン並みにガソリン価格を引き上げるべき」とは安易に言うつもりはない。一方で、ここまでガソリン価格が高くなれば、エコ・ドライビングの奨励や公共交通の整備にも本腰を入れるようになるとも思う。


コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )