35メートル型 はやなみ型(航路哨戒・災害対応機能強化)
「はやなみ」型はPS型巡視船に匹敵する大型巡視艇であり航路哨戒が主任務です。昭和40年代に整備されていた23メートル型巡視艇を代替する目的で建造された大型巡視船。航路哨戒が主目的である為に他の巡視艇と比べると速力は抑えめの25ノットです。
6番艇以降は災害対応機能強化型巡視船として整備され、赤外線監視装置や水中捜索装置を装備し、物資輸送能力も向上しています。
任務上乗員の居住性や輸送能力が重視された設計になっていますが、後期建造艇(6~11番艇)は消化能力を向上させるなどの災害対応能力が強化されています。船尾には減揺フィンを装備しています。公称船型は35m型。
定員増や居住性の向上などを図ったため、特130トン型巡視船に匹敵する大型の巡視艇になっています。
●減揺ボード(船尾舷側に装備した板)を、海面に羽根のように広げ、洋上停泊哨戒時の安定を図っています。
●PC-16「はまなみ」以降は、阪神大震災の教訓を取り入れ、「災害対応機能(消火能力や物資輸送能力)強化型」と呼ばれています。
●本型をベースに、消防関連の装備を充実させた「はまぐも」型が作られています
PC11 はやなみ 第七管区 門司海上保安部 1993年3月25日
35m type Patrol Craft PC 35メートル型巡視艇「はやなみ」型
35メートル型巡視艇・PC「はやなみ」型
●Spec
●総トン数:113t(新)/
●主要寸法:全長35.0m×幅6.3m×深さ3.4m
●エンジン:ディーゼル2基2軸 出力:4000PS
●速力:約25kt
●船質:高張力鋼
●航続距離:
●乗員:10名
●主要装備:なし
●航行区域:沿海
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