yoshのブログ

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詰将棋の規定に疑問(2)

2011-06-02 06:11:27 | 将棋
昨年、2010年3月1日に「詰将棋のルールに疑問」という記事を掲載しました。ところで最近読んだ日本将棋連盟発行の月刊雑誌「将棋世界」6月号に中田章道七段が、同じ主旨の文を書いているのを見つけました。プロの中にも私と同じ疑問を持つ人がいることを知り、嬉しくもあり、心強く思いました。
中田章道(しょうどう)七段は詰将棋作家としても知られ、毎月「実戦に役立つ5手、7手詰」あわせて約10題を誌上に発表されています。2004年に引退されたので、今は正式には元プロということになりますが、詰将棋の達人の一人と言えるでしょう。
中田七段の文を次に引用します。

◇ 詰将棋の規定に疑問
図(下)は3四桂に1二玉とかわした局面で、詰むかどうか。
設定の仕方に問題あるが、あなたは見抜けますか。
答えは11手歩余りで詰む。
詰将棋は「余詰めダメ」、「駒余りダメ」が規定。しかし、最近疑問に思うようになった。詰将棋は詰めばよいのだ。


以下は不肖、私のコメントです。
詰将棋には指し将棋と異なった規定で、「駒余りダメ」「余詰めダメ」というのがあります。この規定が存在することにより、詰将棋がより高度なものになり、楽しいものになるとは私には思えません。詰将棋は中田七段と同様「詰めばいい」と思います。「駒余りダメ」という規定は昔からあるルールですから、これを疑問と考える人は、多分少数なのでしょう。私には、無用で益の無いルールと思われますが、変更しようという話は聞きません。

 上記の詰将棋の詰め手順は次の通りです。
   2二桂成、同玉、3三銀、1二玉、2四桂、同歩、2三銀、同玉、3四馬、1四玉、
   2四馬まで。11手詰、歩余りです。
1四玉と逃げられた時、2四馬と歩を取って詰めるのは当たり前のことです。
こうした作品を、「駒余りダメ」という規定に反するという理由で、「不完全な詰将棋問題」として排除するのはいかがなものかと思います。詰将棋は、指し将棋と同じルールを適用して「詰めばよい」ものと思います。すなわち「駒余りダメ」は無用の規定ではないかと思うのです。
コメント
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