yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

全国藩校サミット

2009-12-03 07:15:37 | 歴史
全国藩校サミットという催しが毎年開かれています。2002年に始まったこのイベントは藩校教育と漢文教育を今後の人材育成に生かすことが重要という理念に拠っています。第1回からの開催地と藩校を下に記しました。

 第1回 東京都 湯島聖堂 (2002年 初回として開催)
 第2回 福島県 會津藩 日新館
 第3回 佐賀県 多久藩 東原庠舎(とうげんしょうしゃ)
 第4回 岡山県 高梁藩 有終館
 第5回 長野県 高遠藩 進徳館
 第6回 山形県 庄内藩 致道館
 第7回 熊本県 熊本藩 時習館
 第8回 新潟県 長岡藩 崇徳館
 第9回 島根県 松江藩 文明館 (2010年 開催予定)

江戸時代には約300の藩があり、各藩に学校がありましたから、上記は全藩校の一部です。私の郷里長岡の崇徳館は、あまり知られていないと思いますが、文化5年(1808年)
に長岡藩九代藩主、牧野忠精(ただきよ)公によって開校され、藩士の子弟の教育にあた
ってきました。勿論、河井継之助や小林虎三郎らはここで学びました。今年は崇徳館の
開校から200年に当たることでもあり、去る6月20―21日に牧野忠昌氏を実行委員長として「未来へつなげ!藩校教育と米百俵の精神」というテーマで「第8回全国藩校サミットin長岡」が開催されました。
徳川宗家の当主、徳川恒孝(つねなり)氏を始めとして、全国、北は津軽藩(弘前)から南は薩摩藩(鹿児島)まで51藩の元藩主の子孫が集まりました。これだけ多くのお殿様が一堂に会したのは、最近では極めてめずらしいことでした。徳川恒孝氏(第18代の徳川家の当主)が「江戸時代の人づくり」というテーマで講演され、また漢文教育学会を代表して会長の石川忠久氏(元東大教授、斯文会理事長)が「郷土先人の漢詩にみる長岡の精神」と題する講演を行なわれました。そのほか詩吟あり、書道吟あり見学会ありで大いに盛り上がったとのことです。なお石川先生は小林虎三郎の漢詩を絶賛され、彼を名手と褒め、その漢詩を中国語および日本語で朗々と吟詠されました。
長岡あれこれ情報誌『マイ・スキップ』 2009.07 vol.102
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