yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

行司軍配

2010-05-18 07:01:32 | 文化
相撲の行司は昔からの様式に則り、室町時代風の烏帽子直垂姿に短刀を帯びます。それは、勝敗の差し違えをしたら、それを用いて切腹する程の気持ちで勝負を見極めるという覚悟を示しています。行司は弓持ちを従えて土俵に上がってから退出するまで、すべての動作を作法通りに行います。ご存じのように、相撲の勝敗を示す時は戦国時代に武将が軍勢を指揮した軍配を用います。
軍配の裏には、

冬則龍潜
夏則鳳挙

という立派な対句が書かれています。
冬スナハチ龍潜ム
夏スナハチ鳳挙ガル

と読みます。辛抱する時にはじっと堪えて力を溜め、時至れば思い切って出よ、という意味です。
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