yoshのブログ

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吉田松陰の教え

2013-02-22 07:06:37 | 文化
幕末の思想家、教育者であった吉田松陰は「至誠天に通ず」を信条とした偉人です。
「至誠にして動かざる者は未だ有らざるなり。」

幕末のわずか1年あまりの間(1858-1859)、粗末な松下村塾で、久坂玄瑞、高杉晋作、品川弥二郎、山縣有朋、吉田稔麿、前原一誠などを指導しました。彼らは後に長州を動かし、さらに明治政府の中心となった人々です。松陰は塾生にも敬語で話しかけるほど礼儀正しい先生でした。そして塾生の長所を実に的確にひきだし、非常に褒め上手でした。それも「天下一」とか「防長随一」(毛利家の領国、周防、長門で一番という意味)という風に、途方もなくおだてて、塾生を感激させるというものでした。中でも「識の高杉、才の久坂」の二人は、松下村塾の双璧と言われました。他に吉田稔麿(としまろ)らもおり、多士済々でした。
 さて、当時、若年であった伊藤博文については、長所を探すのに困ったそうです。そして松陰が言った言葉が「君には周旋の才能有り」でした。周旋とは、交渉力とか説得力のことです。伊藤博文は松陰のこの一言をよく覚えていて、政治の道を志したということです。そして、政界で頭角を現し、遂に、初代の総理大臣になりました。
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