yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

升田幸三語録

2011-02-14 06:12:10 | 将棋
将棋の升田元名人は強烈な個性の持ち主で、将棋界において異彩を放っていました。
作家の団鬼六氏はアマでは強豪でしたが、ある時、升田名人に「飛車落ち」を指してもらい完敗しました。対局のあと「升田先生、私はどのあたりで形勢を損じたのでしょうか」と聞きました。
升田名人は答えました。「駒を並べた直後である。君には飛車があるが、私には無い、その時点では君の必勝であった。」そこで団氏が重ねて尋ねました。
「どこら辺に敗因があったでしょうか。」升田名人は
「きみが駒を動かしたのが敗因である。」
アマの強豪、団氏もさすがに二の句がつげなかったそうです。
 この升田さん、傍若無人な印象が世に伝わっていますが、大変、繊細な一面もあったようです。夜間、家で駒を並べて将棋の研究をする際に駒音で家人が迷惑するのを気遣い、布製の将棋盤を使って、駒音を立てない配慮をされていたそうです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鼻濁音 | トップ | 鈴木章教授語録 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

将棋」カテゴリの最新記事