yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

クレマンソーの言葉

2012-03-05 06:58:20 | 文化
先日の「朝日新聞」の天声人語に次のような文がありました。
20世紀初めのフランスの首相クレマンソーが、同時代の政治家2人を評して言ったそうだ。「ポアンカレは何でも知っているが、何も分からない。ブリアンは何も知らないが、何でも分かる。(中略)何も知らない、何も分からない、が最悪なのは言うまでもない。」

クレマンソー(1841-1929)はフランスの政治家。急進社会主義代議士として辛辣な雄弁により与党から「虎」と恐れられました。第一次世界大戦でフランスが不利になった時、首相となって戦争を勝利に導きました。
ポアンカレは文相、蔵相を歴任したそうですし、何でも知っている博覧強記の学者のような人物だったのではないでしょうか。多分、政見はクレマンソーと異なっていたのでしょう。
ブリアンは、クレマンソーと同じ急進社会党に属していましたが、クレマンソーは、実務的なブリアンを物足りないと思ったことがあったのでしょう。
何でも知っている、該博な知識を持つことは凡人には難しいことですし、知識だけがあっても、それを政治に生かすには、高い見識と将来に対するビジョンが必要な気がします。知識は一級でなくても、政治家が見識を持っていること、実行力があることは、とても重要なことだと思われます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 漢詩 二題 | トップ | 桂林荘雑詠示諸生 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文化」カテゴリの最新記事