yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

現生人類の繁栄

2007-09-16 16:22:10 | 科学

現生人類(ホモ・サピエンス)は約1万年前に狩猟採集の生活形態を捨てて、農耕牧畜の生活を選択しました。これが今日の繁栄を迎える大きい要素となっています。言語の使用による価値観の共有のもとに社会共同体を作ったことも繁栄の理由になっています。<o:p></o:p>

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ここからは、東大理学部新領域創成科学研究科の松井孝典(たかふみ)教授の説です。現生人類の女性は他の哺乳類動物と異なる能力を獲得しています。すなわち、おばあさん<o:p></o:p>

が存在することだそうです。現生人類の女性だけは子供を産めなくなってからも長生きします。生物学的に見ると、人類以外のどの哺乳動物も生殖期間を過ぎた雌は数年で死亡します。ところが、現生人類のおばあさんだけは長生きをして娘の出産と育児を支援し、ボランテイアとして社会貢献をする人もいます。この結果、出生率が上がり人口が増加します。おばあさんの存在、オバちゃんパワーの拡大は、かくて人類の繁栄に寄与しています。<o:p></o:p>

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松井教授は、人類が農耕生活を選択して、地球上に人類圏を作って繁栄をしていることは、反面、その昔、数百万年の間均衡していた生物の生態系と地球の環境バランスを崩し始めていると警告し、それを阻止できるのは将来を見据えた我々の叡智と行動にかかっていると主張しています。このような事柄を研究テーマにするのが最近、我が国にも発足した新領域創成科学研究科だそうです。<o:p></o:p>

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