yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

倜儻不羈(てきとうふき)

2020-09-07 06:12:32 | 文学
倜儻不羈(てきとうふき)、漢字も読みも難しい四字熟語です。
  倜(てき) … すぐれていて、拘束されないこと
儻(とう) … 志が大きくてぬきんでていること。
羈(き)  … 馬を制する手綱。
不羈(ふき) … 拘束されないこと。

信念と独立心に富み、才気があって常軌では律しがたいこと。
確固たる信念を持って自分の責任のもとに独立し、常識や権力に拘束されることのない自由な人間を言います。

 この言葉は、同志社大学の創設者新島襄が示した大学創立の理念の言葉でもあります。
国禁を犯してアメリカへ密航して留学生となった新島襄。
黒船に乗り込もうとした吉田松陰然り。脱藩して日本中を駆け回った坂本龍馬然り。幕末から明治の激動の中で自由な考え方を持ち、実行に移した稀有な男達を形容しています。
早稲田大学を創立した元・佐賀藩士の大隈重信は、佐賀藩の教育制度、ガリ勉主義を批判して「一藩の人物を悉く同一の鋳型に入れ、為に倜儻不羈の気象を亡失せしめたり」と慨嘆しました。


              

コメント
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