yoshのブログ

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歴史上の人物の名前の読み方

2018-01-22 06:39:15 | 歴史
幕末には旗本の教養が落ちてしまい、徳川家の重臣の井伊掃部頭、酒井雅楽頭を正しく読める者が少なくなったそうです。有名な井伊直弼は掃部頭であり、「かもんのかみ」と読みます。また、雅楽頭は「うたのかみ」と読みます。それぞれ、御所で設営や清掃を職掌する掃部寮(かもんりょう)の長官、雅楽を担当する雅楽寮の長官の意味ですが、この役職は徳川譜代の重臣の井伊家、酒井家が世襲しました。
河井継之助、永井玄蕃頭尚志、伊東甲子太郎は「かわいつぎのすけ」、「ながいげんばのかみなおゆき」、「いとうかしたろう」が正しい読み方のようです。
「かわいつぎのすけ」は「つぐのすけ」、「尚志」は「なおむね」、「甲子太郎」は「きねたろう」と、しばしば間違って読まれています。(日本歴史学会編 「明治維新人名辞典」など)
なお、河井継之助の出身地の長岡では、しばしば「つぐのすけ」と呼ばれています。永井玄蕃頭は、幕末に幕府若年寄や京都町奉行として奮闘し、後に函館で子息と共に奮戦した後、降伏しました。
伊東甲子太郎は一時、新選組に属していましたが、御陵衛士として独立したあと、新選組により粛清されました。

中村彰彦著『東に名臣あり』文藝春秋社

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