yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

詩碑除幕式即事 石川先生

2014-09-13 05:40:05 | 文学
 漢詩の石川忠久先生が雑誌に発表された漢詩を紹介します。


詩碑除幕式即事

甲午清明前十日
鷗盟相計樹新碑
詩拙書粗我常分
天公何意雨絲絲

甲午ノ清明前ノ十日
鷗盟相ヒ計リテ新碑ヲ樹(た)ツ
詩拙ク書粗ナルは我ガ常分
天公何ノ意ゾ雨絲絲タリ


 「訳」

今年の清明節の前の十日
鷗盟が語り合って新たに碑を樹てた
詩は拙く書が粗末なのは私の至らぬところ
天の意はわからないが雨がしとしと降ることだ。


「鑑賞」
 即事は、場面に即して詩を作ること。
 鷗盟は、老人の風雅の交わり
 転句、詩も書も名人でいらっしゃる石川先生はおおいに謙遜されました。
 杜牧の「清明」に「清明の時節雨紛紛」の句があります。今年の清明は
 雨絲絲タリであったのでしょうが、夏の雨は猛烈な豪雨でした。

    「學士會会報」 No.908 2014-Ⅴ
コメント
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