yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

「ありがとう」考

2014-05-22 05:07:16 | 文化
 欧米言語では、「ありがとう」の使用頻度が多いように思われます。北欧語のことを書いた本に次のような文があります。北欧ではこの言葉を知っていると大変役に立つ。その言葉は、デンマーク語のtak(タック)、スウェーデン語のtack(タック)ノルウェー語とアイスランド語のtakk(タック)、そしてフィンランド語ではkiitos(キートス)という。いずれも「ありがとう」という意味である。北欧人ほど「ありがとう」という言葉を連発する人種は、他に例
がないのではないだろうか。たとえば、こうである。デンマーク人のセァンセン一家が、スウェーデン人のイョランソン宅を訪れたとしよう。
「お招きいただきタックです。」とセァンセン氏。
「ようこそお越しいただきタックです」とイョランソン氏。
「お花をどうもタックです。」とイョランソン夫人。
「タックなどとお礼はいりませんよ、タックです。」とセァンセン夫人。
かくのごとくタックを繰り返して使います。役に立つ言葉である。

日本語では、「ありがとう」や「おおきに」が普通に使われます。朝ドラで有名になった「ごちそうさん」や「ごちそうさんでございます」もあります。
織田信長だと、偉そうに「大儀!」武士だと「かたじけない」。「おありがとうさん」はちょっとなさけない。サンキュー、ダンケ、メルシー、グラッツェ、グラッシャス、スパシーバも便利な言葉だそうです。

W.ブラインホルスト 「われら北欧人」 東海大学出版会
コメント
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