yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

ホーキング博士

2010-09-14 08:27:57 | 科学
イギリスの著名な理論物理学者、スティーブン・ホーキング博士は、最近書いた宇宙論の本
「The Grand Design」の中で「宇宙の誕生に神を必要としない」と主張しているそうです。
宇宙は無の状態から自然発生的に生まれたとするもので、量子力学と重力理論を組み合わせた研究成果から生まれた主張です。
 かつてニュートンは「宇宙は神によって精妙にデザインされたものであるから、いわゆる「出来すぎ」と考えたそうです。
 ホーキング博士は、「以前には宇宙の創生が出来すぎに見えたことは、創造主の存在なしでも説明可能であり、宇宙誕生の大爆発(ビッグバン)も神に点火してもらう必要はない」としました。
 これに対して創造主の存在を前提とするキリスト教の指導者から批判も出ているそうです。
英国教会を指導するカンタベリー大主教のローワン・ウィリアムズ氏は、
 「宇宙の中を説明するために人は神を信じるわけではない。一方、物理学は物事が存在する理由を説明できていない」という趣旨の反論をしました。
また、同教会の指導者であるスウィンドン・レイフィールド氏は
 「ホーキング博士は、ビッグバンについての彼の理解を理由に、神の存在を信じることが不可能であると言っているわけではない」と述べています。このように現代の教会は冷静な反応をしているのではないかと思います。
もともと、科学と宗教は別のものですが、何やら地動説を唱えたガリレオに対する1616年の苛烈な宗教裁判の話が想起されます。私のような「不信心のばちあたり」は、ガリレオやホーキング博士などの物理学者の主張のほうが、より説得力があるように思います。しかし、
何故137億年前という絶妙の時刻に宇宙が誕生し、「出来すぎ」の過程を経て地球や生命と人が存在するようになったかについては、未だ現代の物理学では解明出来ていないようです。
コメント
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