yoshのブログ

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天野宗歩と「四香同視」

2009-11-24 10:55:07 | 将棋
天野宗歩(1816-1859)は江戸末期の将棋指しでした。第十一代名人 大橋宗桂の弟子で棋力は抜群で、全国を巡って腕を磨き、実力十三段と言われましたが、出自が伊藤家でないために、家元世襲持回り制の当時にあっては名人位に就くことが適いませんでした。しかし、後に棋聖と呼ばれた程の名手で、スピードと捌きを基本にする将棋を集大成して現代将棋の基を築きました。
宗歩は少年時代に師匠の大橋宗桂から「四香同視」の教えを受け、終生これをモットーにしました。将棋は最初に駒を並べた時、四隅に香車があります。(写真)この4枚の香車をいつも視ながら戦うこと、すなわち「盤面全体を常に把握していること」と言う教えであり、将棋において特に大切なことではないかと思われます。


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