ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

日本のゴルフは別物・・・?

2008年06月04日 | ゴルフ & 旅行


私はドイツでゴルフを始めたので、日本のことはわかりません。この2年間でドイツ以外にも、フランス、オーストリア、トルコでゴルフをしたので、それらの経験から言うと、こちらのゴルフのプレースタイルは、自分で手引きカートを引きつつセルフで18ホールをスルーで回るのが基本だと思う。ボールを捜すのも自力、グリーンまでの距離を見極めるのも自力。バンカーを均すのも、グリーン上のボールを拭くのも自力。

普通のゴルフ場には電動の乗用カートが数台しかなく、これに乗ることが許される人はご老体とか病気や身体障害の証明を提出した人に限られるようだ。ましてやGPSのように残りの距離を正確に教えてくれるような新兵器などまだほとんど知られてないというか、誰も使ってないと思う。

あ、トルコのゴルフ場には電動カートがもっとたくさんあったみたい。何しろリゾートだから楽チンゴルフしたい老人連中もいっぱい滞在していましたし。

私がメンバーになっているコースは丘陵というよりは山岳に近い。で、そんな山岳コースのゴルフ場には電動乗用カートがあって誰でも希望者はレンタルすることができるようです。

私も乗ったほうが楽チンだとは思うけど、歩けるうちは足腰を鍛えるつもりでがんばって歩いてます。コンペのときもこれに乗るのは大体65歳以上の人だもの。

うちの9番ホール「心臓破りの坂」のようなところには日本だと普通エスカレーターが整備されているらしい。本当なのかしらん?うらやましいなあ・・。

で、以下はコンペ仲間の日本人たちから聞いたお話ですが、彼らは世界中あっちこっちに駐在しているので各国のゴルフ事情にも詳しいようです。

ゴルフ発祥の地のスコットランド(オランダが発祥の地だというドイツ人レッスンプロもいたけど真相は不明)にあるセント・アンドリュースなどの所謂リンクスでは、キャディがいるらしいですね。

なぜかというとリンクスの難関コースは一見のゴルファーがひとりで回れるようなところではないらしいです。キャディがいないとどこに向かってボールを打っていいのか全くわからないらしい。というわけで、ここのゴルフ場にはキャディがいるようです。但し!日本のように女性ではなく頑強なおっさんらしい。しかもキャディには松竹梅の値段のランクがあって、梅クラスでは単にバッグを担いでくれるだけ。値段が上がるとボールを見つけてくれたり、距離も教えてくれたり。グリーン上のボールをきれいにするときに、おっさんキャディは自分の唾をぺっと吐きかけてきれいにするらしいので、パットをするときもくれぐれも手袋を外さないようにしないと汚いよ・・とのことでした。

それから東南アジア方面では「殿様ゴルフ」ができるそうです。何でも、ゴルファーひとりにキャディが3,4人つくそうです。ボール探し人、日傘を差しかけてくれる人、ボール拭き・・・と、それぞれに1人ずつとか・・。

ところで、「日本のゴルフは別物だ。」と、そんな各国駐在経験のある日本人サラリーマンたちが言うのだけど、どう違うんでしょうねえ?

印象としては、こちらのゴルフは、ゴルフ場でメンバーがクラブライフを楽しむのが基本という感じだけど、日本の場合はレジャーランドに行くノリみたいな・・、クラブライフというよりはゴルフ場の集客の仕方が営利産業になってるような・・そんな印象を持つんですけど。ゴルフ場の会員権が売買されてそんなビジネスが成り立っているというのもねえ、こちらでは有り得ないと思いますね。

とにかく日本のゴルフのプレー料金はバカ高いと思いますけど、違うのかしらん?
9ホールプレーしたら休憩してご飯食べてというのも不思議。変な制服と帽子をかぶったキャディのオバサン・お姉さんがいるのも不思議。この当たり東南アジアに似ているのかな・・。

日本に比べて失業率が高いヨーロッパだけど、ゴルフ場のキャディおばさんとかデパートのエスカレーターやエレベーターの前でお辞儀だけしているお姉さん(今でも存在しているのか不明ですが)のような職業はこっちでは有り得ない・・と思うのだ。 う~む、日本の不思議だわ。





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4 コメント

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たしかに (R)
2008-06-05 08:54:47
日本のゴルフは別物かも....。

最近はキャディ無しのセルフでまわる人が多いですが
これも、理由は「お金がもったいないから」で、
お金に余裕があればキャディさん頼むでしょうし、
最初から全部自分でやるという気合は
少ないかもねー。

私は、会社のおじ様たちと一緒のときは
キャディさんがいますが、
個人で行くときはセルフです。
ボール探しもだんだん上手くなりますわ。
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過保護ルフ (B)
2008-06-07 11:44:20
別物なんでしょうね。

でも、残念ながらこれからも多分99%は日本のゴルフ場で日本のゴルフをするしかないので、その違いについては考えないことにします。

こちらで、「歩くからカートはいらない」とか「10時半から昼ごはんなんて食べられない。スルーで行かせて」と言っても許されませんしね。

ちなみに北海道はスルーでしたね。なんでかな?

日本のゴルフが変質して行った理由の一つって、やはり前向きな意味での「サービス精神」もあると思うんです。

人は不要なサービス肩を憂う時もありますし、逆に余りにサービスがなければやっぱり嘆いたり怒ったりします。

なので、選択の余地がない場合には、そのサービスをありがたく受け入れることがうまくやっていく手段なのだと思います。

こないだの富士山のゴルフ場にもありましたよ。
カートの停止位置が窪地になったグリーンよりかなり高いところになってて、パットが終わった後は、カートの高さまで動く歩道で運ばれるんです。

いやもうラクチンでたまりません(笑)

ところで、物の本によるとヨーロッパではプレイフィは安いけど、会員の払うクラブの運営費が高額であるという記述がありましたが、そうなんですか?
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Unknown (B)
2008-06-07 11:45:47
>>不要なサービス肩を

サービス過多 でした。
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日本より高いところはないような・・ (ジャンヌ)
2008-06-08 02:49:47
Bさん、ゴルフ場の格にも依るかも知れませんが。家の周りのゴルフ場では、終身会員になるには大体入会費が8,000ユーロから15,000ユーロくらい。それプラス年会費が1,000ユーロから2,000ユーロの間でしょうか。この年会費を払うとプレーの度にグリーンフィーを払う必要は無く、何度プレーしてもOKです。だから、多くラウンドすればするほど元が取れるってもんです。だから日本より高額ということはないと思いますよ。

日本のゴルフがあらゆるサービスを付加して今のような形になったのは、おそらくバブル期に法人会員の接待ゴルフを想定してできたのではないでしょうかね?

そこら辺がこちらの素朴なゴルフライフとは違ってきたんではないかと思います。
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