ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

ツークシュピッツェ登山合宿 (3)

2005年08月12日 | ゴルフ & 旅行

8月7日(日)窓の外はガスで何も見えず。眼を凝らしてよ~く見ると、な、なんと!雪が降っている。ヒェ~~!

本日は2050mにあるこのヒュッテから2600mの地点にある Sonn-Alpin というロープウエイの駅まで行かなくてはならない。標高差は550mだし、前日の最後の700mの登りほど勾配がきつくなく歩く距離が少し長いだけなので何とかなるだろう・・と出発したのが、9時20分。この標高差550mの登りもドイツ人用のガイドブックによると1時間しかかからないとなっているらしいが、我々日本人じゃとっても無理。脚の長さが違うもんねえ・・。前日も後から登って来たドイツ人にどんどん抜かれて彼らはあっという間に見えなくなったもんだった。まるでアウトバーンでポンコツ車の横をポルシェでヒュ~っと抜かれるようなもんだ。

視界も悪く粉雪が舞っていた。これが8月の天気なの
文句を言ってもしょうがないので、ただ黙々と歩き始める。最初は瓦礫の上に薄っすらと雪が積もっているという感じだったのだが、標高が高くなるに連れて積雪が段々深くなり、視界は5mもないくらい、先に行った人の足跡も見えずかなりやばい状況で、積雪20cmくらいの中を勘を頼りに歩いたのだがまるで「八甲田山、死の彷徨」という雰囲気で一時はどうなることやら・・幹事は責任重大でプレッシャーが大きかったでしょうね・・。とにかく黙々と歩き11時半にザイルバーン(ロープウエイ)の駅を発見 遂に 2600mまで登頂だ!やはり我々日本人は登るのに2時間もかかってしまった。

駅の横のレストハウスまでよろよろと登って行ったら、な、な、なんと!ロープウエイで上がってきた軽装の中国人の団体客20人くらいがきゃあきゃあと記念写真の撮りっこをして雪の中ではしゃいでいる。う~ん、恐るべし中国人!中国語だというのはわかるけど、香港人なのか、台湾人なのか、はたまた本土の中国人なのかは実は私にはわからなかったのだが。

ランチに熱々のグラーシュスープを食べて身体も暖まったところでいよいよ山頂を制覇だ!・・と言ってもここから先は崖な上に雪とガスの中をザイルにつかまりながらの怖い登山になるので、我々のような素人には危なすぎるということで当然のようにザイルバーンに乗ることにする。で、たったの4分で 2962mの山頂駅に到着。山頂の気温はマイナス5度。8月の雪山体験。

山頂テラスに出てみると、今度はアラブ系の団体客がきゃっきゃと雪合戦をしていた。恐るべしアラブ人・・といっても中東のどの国か不明。身なりからするとお金持ちっぽい団体であった。

ところで、2600m地点のレストハウスの表示などは、ドイツ語・英語と来て何と!3つ目は日本語になっていたので驚いてしまった。


それだけ英米に次いで日本人観光客が多いってことなんでしょうが、そのうち日本語が中国語にとって替わる日が来るかも・・又はアラビア語?

山頂レストランでラム酒の入ったコーヒーを飲んで暖まり、ザイルバーンで一気に
アイプ湖まで下山。下界も天気が悪く湖の周囲の気温は零度。ツークシュピッツェバーンに乗ってガルミッシュへ戻る。そう言えばこの鉄道駅のゴミ捨ても日本語表示がしてあったのだ。


ペンションに戻り熱いシャワーを浴びて久しぶりにテレビニュースなどを見たりして休憩。ビールを飲んでお次はワインを飲みつつ中国・北朝鮮の悪口大会となる。私と同室になった人がとにかく明るい性格でザルのように飲む人で幹事の部屋割りに感謝。

この日はイタ飯屋で夕食を取った後、ペンションのリビングで打ち上げの飲み会となり、深夜一時半まで飲んでいた。

難攻苦行の登山も終ってみれば楽しいものだった。一時はマジに心臓が破裂するかと思ったのだけど。