不器用さんだなあ

何事たれ器用にこなすのにそれだけは苦手なんだよな。不器用さんだなあもう。
他人に教授する立場の人間だって人間だぜ？いちいち真に受けてなんてられるかっつーの。
話半分、という言葉の意味が通じなかったのかな。
俺の考えをわかってもらえるように、気をつけて何度もこの言葉を使ったのだけれど。
まあ、伝わらないなら伝わらないでそれもまたいい。
…あれ、教示する、かな？あ、どっちでもいいっぽい。なるほど。

その辺、あのReadingの先生はどうして俺受け入れられないんだろうか。
中途半端に正論だからかな。
「いやいやいや」なら大丈夫だけど、「そりゃそうだけどさ」は駄目なんだろうな。
じゃあ彼女にとっては「そりゃそうだけどさ」なわけ？
あ、はーん。なるほど納得。色々言ってごめんね。
…でも、世界がいかに広かろうと「意見が合う」ひとなんて絶対にいないと思う。
俺は、ね。俺は、そう、思う。
あと「意見が合う」ならばいい、ってそれ、いいんじゃなくて脅かされないから安心なだけでしょ？
なにがそんなに怖いのかなあ。俺は怖くないよ。
他人と意見が合わなくて、全否定をされたなら、真正面から否定しかえしてやりゃあいいんだよ。
だってそうは思わないんだから。ああ、ややこしくなってきたな。つまり、

「Ａだと思う」
「お前は絶対に間違ってる」

って状況があるときにさ。
へこんだり荒れたり本人に見えないところで正当性を主張するんじゃなくて。
ましてや全部飲み込んで黙り込んで、周りに心配だけさせるんじゃなくて、

「は？お前こそ間違ってるし。俺が正しいに決まってんじゃん」

――ってことを言えばいいと思うわけよ。違うかなあ？
違うと思うひとがいたら、ぜひそう言ってほしいと思う。
紫遠は反論いたしますよ。一緒に口論しましょうよ。
は、違うわけねーじゃん。馬鹿じゃないのお前、って。
というようなことをここに書いている俺も相当秘境だと思うね。違う、卑怯だと思うね。
だから、今から同じ文章を本人にも送ろうと思います。
もし本人に許しがもらえたならば、少し話がしたい。

だってさ。
だって、意見が違うひとと話をする、口論をする、これ以上に有意義なことがはたしてありますか？
どんな年号より公式より、大事だと思いませんか？
思わないかなあ。思わない、ものなのかなあ。
わからないよ。わからないから、説明してください。俺も俺の思ったこと、説明するから。

と、いうことです。
…どうよ？


あと別の話。
弟「コンパスある？」
俺「シルバー？」
弟「いや、円描くやつ」
俺「あるよ」
シルバーコンパスという、ボーイスカウトご用達の方位磁針があります。