陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。

好きな作家もいれば、嫌いな作家もいる

2018-11-25 | 教育・学術・読書・子ども

世の中にはいろいろなランキングがあります。
人気アイドルグループなんか、メンバーの人気投票をファンによるCD購入数で競わせていたりして、いやな商売のしかたをさせているなと思ってしまいます。投票結果しだいで舞台上の位置が変わったりする。SMAPの草薙くんがいい例ですが、グループ売り出しのときは冴えなかったひとが、単独でドラマや映画に出て実力を発揮しているのをみると、微笑ましいものです。

すでに終わってしまった読書週間ですが、その時期に特集された新聞記事。
読売新聞がおこなった読書の世論調査では、好きな作家・著者というランキングがあります。そういえば、ここ最近、作家・漫画家の高額納税者ランキングも新聞で発表されなくなりましたよね。




(読売新聞朝刊2018年10月27日 17面より)


さて、皆さんの愛読書の著作者はこのなかに含まれていますでしょうか。(以下、敬称略)
このランキング、逆に嫌いな作家でやっても、上位の作家が同じぐらいにランク入りしそうな気がしますね。ネームバリューがある人はそれだけアンチも多そうですし。

名指しでいうと失礼なのでぼかしますが、1位、2位のひと、その映画は観たことありますが、原作小説は読んだことはないですね。人気俳優が主演のドラマのシリーズものは根強い人気があることが伺えますね。

司馬遼太郎は歴史小説の鉄板ですが、私は『坂の上の雲』を途中で挫折しました。
あれのNHKドラマはけっこうよくできていたのかもしれない。自分としては歴史小説といえば、やはり吉川英治か、人情ものの藤沢周平ですね。浅田次郎さんも嫌いではないけれど、新選組を描いたものが読めなくて、これも途中で読み投げしたことがあります。『日輪の遺産』や『蒼穹の昴』は読みごたえありましたが、題材が合わないのでしょう。

ミステリーでいえば、赤川次郎は子どもの頃よく親しんだけれど、いまはさっぱり。
西村京太郎、内田康夫などの旅情サスペンス、伊坂幸太郎も手付かずですね。宮部みゆきは、カード破産に陥った女性の悲劇を刑事が追う『火車』が印象深い。

未読もしくは短編などさらっとしか読んだことがないけれど挑戦してみたいのは、京極夏彦、山崎豊子、松本清張ですね。逆に今のところぜったいに読みたくない方が、いまNHK大河ドラマ「西郷どん」の原作者の女性作家です。なんだろう、煙草をすぱすぱ吸って、酒をがばがば飲んでいそうな金満主義の女性が描く話が、正直好きではないですね。ファンが多いのでしょうけど。今現在なので、将来的には読むかもしれません、おそらくは図書館で借りて。

このランキング、おもしろいのは男女別に人気度が異なるということ。
10位までを眺めてみると、どちらかというと女性に支持がある人の方が多い。もちろん回答者の属性(アンケートに回答しやすい時間の余裕のある層)というのもあるでしょうが。私はわりあい、男性向けの小説のほうが好みですね。
女性向けのじめじめした感情を追う恋愛ものとかもいいのですが、家庭内のありがちな揉め事とか、やたらと肩の凝りそうなバリキャリが出てくるとか、去勢された感のある覇気のない男子とか、安易に百合風味にして救済すればいいとか、かなりやりすぎ感のある悪女がやたらともてはやされてしまう傾向だとか、女性の鬱屈さを文面でうさ晴らしているあたりがなんとなく苦手でして、読むのを避けてしまいますね。バブル期まっさかりの欲深そうな女性とか、ブランド物を身に着けているけれど中身のないことをくっちゃべるひとか、権力欲が強すぎるひととか、そういう人物が出てきて、なぜかその態度が賞賛されすぎている話は敬遠したくなります。逆に、そういう女が好きだという人もいるでしょうけれど。

性別でわけているというか、近視眼的というか、世界観が狭い話が好きではないです。
そのせいか、芥川賞などで話題になった小説でも、私小説めいた現代ものはあまり読まないですね。作家が自分の内面と、身近な環境と、作家という世界にしか興味がないような話はつまらなく感じてしまいます。大なり小なりクリエイターになる面白さは、商業デビューしなくても今は誰でも疑似体験できますから、作家であることの特異性だけで物語をつくることに違和感があります。現代ものであっても、特定の分野に強みを持つ作家がうんちくを傾けたような話とか、もしくは取材力を発揮して専門外に挑んだものであるとか。

本とのお付き合いはその作家の最初の一冊が大事です。
いちど好きになったら、その作家の著作をとことん読み詰めていきますね。一冊目が苦手で避けていたけれど、後年、ある作を読んだらピンときたものもあるので、あまりファーストコンタクトにとらわれる必要もないのかもしれませんが。

自分と似たような職業観や人生哲学がある人物が出てくる小説は、やはりおもしろく感じます。…といふうに、食わず嫌いがあるから読書の幅が広がらないのかかもしれませんね。


読書の秋だからといって、本が好きだと思うなよ(目次)
本が売れないという叫びがある。しかし、本は買いたくないという抵抗勢力もある。
読者と著者とは、いつも平行線です。悲しいですね。


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