陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。

映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」

2017-07-08 | 映画──SF・アクション・戦争
アレクサンドル・デュマ原作の「三銃士」といいましたら、そう、おなじみの三銃士+1名の冒険活劇。「一人は皆のために、皆は一人のために」を合言葉に、田舎者の青年ダルタニアンが、伝説の三銃士ことアトス、ポルトス、アラミスの三名とともに、王政を覆さんとするフランス国家の陰謀に立ち向かうおなじみの展開。これまで何度も映像化されてきたはずですが、今回は豪華キャストでややSFスパイアクション風に仕立てたのが、2011年公開の「三銃士:王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」(原題: The Three Musketeers)。キャッチコピーは、「伝説よりも、ハデにいこうぜ!」

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青年王ルイ14世の補佐役として権勢を極めるリシュリュー枢機卿の狙いは、フランスとイギリスの仲違いをさせて戦争状態に持ち込み、動乱に乗じて王国を乗っ取ること。お人よしの国王はともかく、邪魔なのが聡明な王妃。そこで、英国のバッキンガム公爵と王妃とが内通しているとの濡れ衣をかけようと画策。罠に用いられたのは、王妃の首飾り。王妃の侍女であるコンスタンスに懇願されたダルタニアンと三銃士は、首飾りを奪還すべく、国内の包囲網を突破して、公爵のもとへ向かうのですが…。

三銃士といいましたら、そう、あの四名の出会い。
近衛銃士隊入隊を願ってパリへ都入りしたダルタニアンを待っていたのは、リシュリュー配下の宿敵ロシュフーコーからの侮辱。雪辱を果たすために追いかけるも、かつては英雄視されていた三銃士となぜか同時多発的に決闘をすることに。…とそこへ、剣戟入り乱れて、四人は共闘し、周囲の民衆から拍手で称えらえます。うん、いいですね、胸がすくこの展開。

アトスはリーダー格だけど、敵方の女スパイたるミレディには弱い。ポルトスは安定の筋肉馬鹿だけど、修行僧みたいな風貌。アラミスはもと聖職者でお堅くて、今作はあまり目立ちませんね。そして、ダルタニアンは青二才ながらすでにして剣の腕は一流はだしで、度胸抜群、王妃の前でコンスタンスに猛烈アタック、なぜか人見知り激しい国王にも気に入られてしまい、最終戦もいいところを持っていきます。

でも、本作の出色はまあなんといっても、このご時世がらみでしょうか、女性陣がなんとも逞しいことですね。枢機卿をぴしゃりとやりこめる王妃とか、侍女コンスタンスの囮作戦とか。なかでも特筆すべきは、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるミレディでしょう。赤外線レーザーで防御された首飾りだのを盗み出すシーンで脱ぐとか、あんたいったいどこのキャッツ・アイか、峰不二子かと言いたくなります。

そして、本作で唖然とするのは、タイトルにあります飛行船。
ダ・ヴィンチの設計図を盗んで製造したということでしょうか。レオナルド自体は登場しないですけどね。この飛行船に登場した三銃士たちと、終盤、さらにもうひとつの飛行船が登場して、空中で大砲撃を繰り広げる! 三銃士といいましたら剣戟なのに、これではもう気分はすっかりパイレーツ・オブ・カリビアン。

ひょうきんな小間使いの男の暗躍や、あきらかに時代考証無視しまくってないかと思わせるような国王のファッションとか、外連味たっぷりの戦闘や、洒脱な男と女の掛け合い。見どころたっぷりで、たいへん楽しめた一作。

私的には「三銃士」といいましたら、NHKアニメか、レオナルド・ディカプリオ主演の「仮面の男」かぐらいだったんですけど。CGが発達したら、こんなにスケールの大きな作風になるんですね。子供の頃、挫折したけれど、デュマの原作を読みたくなってきました。

監督は『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン。どうりで…(笑) 
主演は「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のローガン・ラーマン、「プライドと偏見」のマシュー・マクファディン、「キング・アーサー」のレイ・スティーヴンソン、「タイタンの闘い」のルーク・エヴァンズ。バッキンガム公爵がオーランド・ブルームなあたりが、やはり海賊映画を狙っているとしか思えません。悪役で船を盗られちゃうほうなんですけどね。


(2017年6月23日視聴)
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