陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

捨てる本、残す本、片付ける本

2019-08-14 | 教育・学術・読書・子ども

お盆休みいかがお過ごしでしょうか。
15日には台風10号の直撃が予想されますので、お出かけもままならない日は読書がはかどります。読書は体力をつかわなくていい楽な趣味ですが、趣味もこじらせると部屋の中が本だらけ、雑誌新聞あふれに。大掃除といえば年末が定番ですが、じつは軽装で動きやすい、水に触れると気持ちがいい夏もやりがいがあります。まとまった休暇はレジャーもよろしいですが、仕事や学業で忙しく管理できなかった日常をみなおす時間づくりも大切です。

私は昨夏、現住まいの私室をかなり配置換えし、古い家具も棄てました。
しかし、本だけはいつでも動かせると未練があってそのままに。新しい机を購入するにあたり、本棚の数を限ることにし、本をさらに減らすことにしました。今回はその覚え書きです。

◆似たような本は厳選する
ある調べものをしたくて複数買いそろえた本。内容が重複したり、古い記述で使い物にならなかったりします。残す本を覚えておくために、日頃から読書記録をつけておくのです。

◆一時的なブーム本はなるべく買わない、すぐ処分する
私はSNS映えなどのために趣味に濫費はしない性分ですので、本を衝動買いしないです。が、話題本を古書店で大量買いしたことはあります。勉強する気もない、あるいは挫折した資格本を眠らせておいたことも珍しくはありません。世間で売れるだけあって価値ある本もありますが、タイトルや装丁で勝っているだけのものもあります。出版社さんが読書層をひろげるために販売戦略する本は耐用年数が低いものもあります。自分の気分や興味が変わることで、あるいはついていけなくなってサヨナラしたくなった本はさっさとお別れしましょう。

◆捨てる本、雑誌は袋、箱へストックして寝かせる
処分してしまったあとで、急に必要になったなんてこともありえます。将来的に活用できるかできないかグレーゾーンの本は、仮置き場に溜めておきます。処分期限を決めておくといいですね。

◆飽きたら、読み返さずにさっさと捨てる、売る
とくに漫画に顕著なのですが、思い出があってもなんども読み返したら傷むし、保管しておくだけで黄ばんできます。一年以上手にとらない、場所も思い出せない本は思い切って処分してスペースを空けたほうがいいでしょう。 古本にはカビが生え、虫が湧くこともあり、衛生上よくありません。

◆欲しくなったら、また買いなおせばいいと考える
評判が良くて古書店でやっと見つけた本だったが、読んでみたら合わない。しかも、地元の図書館でもお取り寄せできる。現在市販されているのはもちろん、どこかで借りるあてがあるなら手放すことも検討してみましょう。とくに漫画は電子書籍版で買いなおした方が画像も鮮明でよかったりもします。本は保管するためにではなく、利用するために買うのであって、現時点で利用できなかった本はその時期が来たらまた買えばいいのです。古本で買ったものも、余裕があれば新品で買いなおせばいいのです。

◆本自体の保管よりも、使えるデータへ加工する
そもそも本という形態自体が、人類が口承していた知識や体験の保管ツール。書籍には余白などの余分な頁があり、ハードカバーですと保管場所も奪われます。電子化するなり、内容をノートへまとめるなり、切り抜きするなりで使える分だけ残す方法を考えてみましょう。

◆本棚に収納する限界容量を決める
そもそも無駄に本が増えてしまうのは、本を置く場所が多すぎるから。本棚の容量をきめ、はみ出した本は処分ボックス行きとする。アイドルの総選挙ではないですが、自分のセンターに来なくなった、すでに魅力を失った本は手放しましょう。下手に箱に仕舞いこんで、押入れの奥に保管しても二度と見ないまま埃をかぶって傷んでしまうことが多いです。

◆自分の読書行動をふりかえる
読書好きはとにかくあちこちで活字を追います。そのため、本や雑誌、新聞などが家じゅうのあちこちに散乱する状態になります。一時的に読みさしして、そのまま上に書類を置いてしまって埋もれたり、同じ本を二度購入したり、失敗談ああるあるです。本棚をカテゴリー分けして、戻す場所を定位置化するようにしましょう。私は借りた本が私蔵本とうっかり混ざらないように、籠に別置きしています。また、新規購入本は本当に必要かじっくり見定めておくようにしています。家族と共有している雑誌、新聞などは読みおわったら表紙にチェックをつけ、保管期間や場所を協議できめて処分します。また、自宅に積読本が多いのに、つぎつぎに図書館で借りいれて、いまある本を死蔵させないように気をつけたいものです。


本とは、自分の理想像を教えてくれる道しるべ。
ライフステージに応じて必要な本はどんどん変わっていきます。時間や能力しだいで本との付き合い方も変わります。
私が特に悩ましいのは、新聞切り抜き記事。保管癖があるので何か月もためておくものの、けっきょく、ニュースバリューが落ちて使えないことがあります。

学生時代に、図書館で借りた本があるとまずコピーしまくっていましたが。
指導教官にまずは先に、その本を読み通して理解しろと厳しく諭されたことがあります。知識欲旺盛で本があれば教養がある気になれますが、実際、古い資源を囲い込んでいるだけで活用できていないことは多いものです。

極言すれば、本をきちんと読むというのは、その内容を誰かに説明できるぐらいに自分のものにできるということです。完全に一冊の本の中身が自分の血肉になったら、その本はさっさと棄ててしまってもいいわけです。目次に目通しして、その本の主旨がつかめるようになったら、もうお世話にならなくていい。もちろん、手元で繰り返し読みたい座右の書は別ですが。

私はほかの家族に今後参考になりそうな税務や法務などの知識本はある程度残しておきますが、自分だけがこっそり楽しんだ趣味の本は今後段階的に処分していこうと思っています。自分に万が一のことがあった場合に残された家族の負担を考えたら、荷物を少なくしておくに越したことはありません。私も親族の遺品整理買い物依存症気味の家族の荷物減らしで苦労しました。本は増えるとかなり重くなりますし、引越しや工事をする際に邪魔になることもありえます。想い出はモノにはなく、自分のこころに残るものですし、書かれた思想や信条は自分が行動に移せないと意味がないので、本ばかりを買い置いておくのは考えものだ──と読書家気どりは思うのでした。


読書の秋だからといって、本が好きだと思うなよ(目次)
本が売れないという叫びがある。しかし、本は買いたくないという抵抗勢力もある。
読者と著者とは、いつも平行線です。悲しいですね。

★片付け上手は生き上手(目次)★
2012年ごろから手掛けている実家、我が家の断捨離の記録です。めざせ、シンプル・イズ・ベストなミニマルライフ。






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