陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

医師が主人公の映画「ドクトル・ジバゴ」

2020-04-23 | 映画──社会派・青春・恋愛

新型コロナウイルスの猛威が世界を席捲するなか、医療従事者や、暮らしを支えるためのサービス業の方々への感謝の声が高まっています。
私は医者嫌いですが、医療者の仕事の大変さは理解できます。最近は現役医師が本を書かれることもあり、けっして楽で高給取りな、頭脳だけの職業ではないということ。医療や衣食住にまつわるお仕事の大切さが、いまあらためて説かれているのはいいことなのですね。つつがなく無事に日々を送ることが、もはや当たり前でなくなった日常において。

都心部を中心に感染者が増加気味。医療機関の少ない地方でもじわじわと広がりつつあり、とうとう緊急事態宣言が全都道府県に発令。もはや他人ごとではない。
私も体調不良があるので病院を受診したいのですが、いまの時期、考えものですね。家庭でなるべく衛生環境をよくして、健康維持するしかありません。

おうち時間をもてあまし、読書や映画鑑賞などなどインドア趣味に精を出すこの頃。
今回はほぼ一世紀まえ、時代の動乱期に医師であったある男の人生ドラマについて語ることにしましょう。

1965年の米英映画「ドクトル・ジバゴ」は、革命、そして第一次世界大戦と混迷の続くロシアを舞台に、数奇な運命を辿った医者にして詩人に人生を壮大なスケールで描いたもの。201分というボリュームです。

以下、ネタバレあり。

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19世紀末、帝政崩壊寸前のロシア。
幼い日に両親を失って、科学者に引き取られたユーリ・ジバゴは医師を志す青年だが、詩人としても有名だった。育ての親の娘トーニャと結婚したものの、薄幸の仕立て屋の娘ラーラに惹かれてしまう。ラーラは、ジバゴにとっても因縁のある弁護士コマロフスキーに言い寄られて、発砲事件を起こしてしまう。しかも、彼女の恋人パーシャは革命軍に参加していた。

第一次大戦中、従軍医師として派遣されたジバゴは、そこで看護婦として働くラーラと再会するも、愛は告げない。家族のいるモスクワへ帰還した頃、ロシアは白軍と赤軍に分かれての内戦状態だった。ジバゴは、革命軍のリーダーである異母弟の勧めで、妻のトーニャや息子とともに田舎へ疎開。しかし、ジバゴのみ白軍のスパイとして捕らえられてしまう。
そこでもまた、ラーラと巡り会い、ついに友情が愛情に変わってしまう。

この後、ラーラとの関係を知った妻のトーニャがパリへ亡命してしまい、凍てつく大地にジバゴはラーラと人目を忍んで暮らさざるを得ない。
そして、このふたりの仲を引き裂く男がふたたび現れてしまう。

物語は、語り手ともいえるジバゴの異母弟で革命軍の高官が、ラーラの面影を写した若い娘を訪ねたところからはじまります。彼女が知らない父親の真実の人生が明らかにされる、大河ドラマ。

主演のジバゴ役に「アラビアのロレンス」(1962)の名優オマー・シャリフ。
「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」では、薄幸の少年を見守る優しい老人となっていたのが驚きでした。
ラーラ役は、ジュリー・クリスティ 。トーニャ役は、喜劇王チャップリンの娘ジェラルディン・チャップリン。
監督は、デイヴィッド・リーン。

この映画の列車でポーランド人が運ばれていくシーンは、スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」に影響を与えたといわれています。

(2009年8月24日視聴)

ドクトル・ジバゴ(1965) - goo 映画



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