陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

アジア映画「ラベンダー」

2020-12-11 | 映画──社会派・青春・恋愛

仕事先で知り合った海外滞在が長い女性に聞くと、西洋圏ではクリスマスは家族で祝う行事であって、日本のようにカップルで過ごす聖夜という意味合いは薄いそうです。イブまでに恋人がいないと負け組みたいな、クリスマス商戦に乗せられるのもそろそろ飽きましたよね。

さて、とはいいつつも、クリスマスが近いのでという安直な理由でレヴュー在庫を探したら、選んでしまうのはラブロマンスもの。といいましても、やや時期外れか。

タイトルから想起されるロマチックな印象に駆られて期待していましたが、お話としましてはイマイチだったのが「ラベンダー」。
かつて日本のトレンディドラマで大人気だった、金城武主演のラブロマンス。台湾出身でハーフの彼、一時期かなりの大ブレイクで映画「レッドクリフ」にも登場していましたよね。懐かしい。

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主人公は恋人を亡くして以来独り身のアロマセラピスト、アテナ。
彼女のマンションに、ある晩、天使が降ってくる。エンジェルと名乗った天使は、愛がないから飛べないと語り、それまでアテナのもとに居坐ることに。
そして、アテナの隣人のチャウチュウを交えた三角関係にもなります。ただし、男(ゲイ)→男(天使)←女(アテナ)という奇妙な関係。いや正確にいうと、男(ゲイ)→男(天使)→女(アテナ)→男(故アンドリュー)か。

異形の者と人間がとつぜん出会って、ひとつ屋根の下で暮らすうちに恋がめばえる、というのはもう、いかにも日本のアニメで使い古された手法で、これだけでもうんざり。そして、天使のはずが清らかなイメージがなく、人間生活にやたらなじんでいるというのは、昔「マイケル」(ジョン・トラボルタ主演、ノーラ・エフロン監督)という映画で観た覚えがあって新鮮味がない。

そして、やはり予想された通りにふたりは結ばれるのだが、途中まで昔の恋人に固執していたアテナが、急にエンジェルを求めてしまうのもよくわからなかった。その直前に幻想で、かつての恋人が黒い牛で登場したのも、ギャグにしか思えない。
ところどころ、風船や水滴など幻想的に演出しているが、いずれもどこかで見たような映像美だなという印象。

ラストのオチは意外な盲点をついていておもしろかったのだが、全体的にみれば感動にはほど遠い。
主演の金城武を、アイドルとしてちやほやされる役柄にしたかった作品としか言いようがないですね。

まあ、主演の俳優めあてで映画を観る人もいますから。
しかし、金城武はすでにアラフィフに近い年齢なのですが、いまだもって海外中心に活躍中で、若さに衰えがないのがすごいですね。日本のジャニーズアイドルだと中年にさしかかると、少年がそのままおじさんになったような残念な雰囲気になってしまったりするのに、20年ぐらい前とほぼ外見が変わりなく見えるのが…。世帯じみていないからなのでしょうか。男性なんだけど人間離れした色気があるあたりが、なんとなく天使に近いのかもしれませんね。

(〇九年八月十八日視聴)

ラベンダー(2000) - goo 映画



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