陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「ディパーテッド」

2020-01-18 | 映画──SF・アクション・戦争

昨年末から年明けにかけ度肝を抜いた一大ニュースといえば。
日産のもとCEOたるカルロス・ゴーン被告の逃亡劇でしょうね。楽器ケースのなかに隠れていたとか、妻もしくは知人の手引きがあったとか言われていますが、日本の司法の網も届かない国外脱出。レバノン側は引渡しに応ずる気配もなく、検察どうなってるのと言いたくもなります。というか、日本人拘留者の逃亡もけっこう増えてますよね…。こんな映画みたいなことがあっていいのか。

さて、こちらは正真正銘の虚構でのお話。現実にあるとは思いたくないが、あるのかどうか知る由もなし。そういえば、ゴーン氏は、ジャック・ニコルソン似とも言われてましたね。いっそ、悪役俳優に転身してみたらと。
2006年作の米国映画「ディパーテッド」(原題 : THE DEPARTED)は、マフィアに潜入した覆面捜査官と、マフィア側の潜伏者との攻防を描く、スリリングな犯罪サスペンス。ただし、大好評を博した香港のフィルムノワール「インファナル・アフェア」をハリウッドリメイクしたものとのこと。原題は「去りし者」の意。

ディパーテッド 特別版 (初回限定版) [DVD]
ディパーテッド 特別版 (初回限定版) [DVD]ウィリアム・モナハン おすすめ平均 stars豪華キャストの演技に脱帽ですstarsジャックニコルソン怖いですstars本作がオスカー作品賞を取るとは、時代も変わったものだ。stars常に質は高いですねstarsサイコーです!Amazonで詳しく見る by G-Tools


マサチューセッツ州ボストン南部。
警察学校を優秀な成績で卒業したビリー・コスティガンは、州立警察に採用される。犯罪者一家に生まれた彼に科せられた使命は、南部を牛耳る老マフィアの元締め、フランク・コステロの動きを探るという極秘任務。暗黒街に潜入しコステロの信頼をまんまと勝ち得るが、いのちを危険にさらされる日々の連続で、精神的に疲弊する。
同じ頃、コステロ一派に内通するスパイが警察内部にいることが判明。それは、ビリーの同期で、マフィア撲滅作戦の先頭に立つエリート、SIUに所属するコリン・サリバンだった…。

マフィアに囮捜査をしかける覆面捜査官の話といえば、アル・パチーノ&ジョニー・デップ共演で話題になった「フェイク」が思い起こされるところ。今回は、敵味方双方からのスパイとなったふたりの青年の運命を対照的に描いてみせているのが面白いですね。現実には、こんなことがあって欲しくはないと願いますけれど(苦笑)

警察とマフィアの両方から身元洗いがはじまって、あわやの窮地に追い込まれるビリーとコリン。ニアミスで正体がバレそうになりながらもならない。諸悪の根源であるマフィアが潰されたとしても、互いの保身を図る行動から思わぬ悲しい結末を招いてしまう。ビリーはまだしも、コリンのほうは自業自得といえますけどね。

にしても、犯罪組織であれ、警察集団であれ、現代人で組織に身の置きどころのない恐さを思い知った次第。生存中ですら、社会から切り離されることの恐さ。他人と接触しない生き方をしていたビリーを救うことになる二人、なんとなく読めてくるけれど、やはり溜飲が下がります。

主演は、日本では「タイタニック」以来大人気のレオナルド・ディカプリオがビリー役。コリンを演じたのは、知性派のアクション俳優でならしているマット・デイモン。コステロ役には、「カッコーの巣の上で」の怪演が記憶に残るジャック・ニコルソン。クイーナン警部役は「地獄の黙示録」の主演で有名なマーティン・シーン。ティグナム巡査部長に、「ザ・シューター/極大射程」主演のマーク・ウォールバーグ。

アイルランド音楽をもじったようなバグパイプの響きが印象的なBGMでした。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」でも感じましたが、ディカプリオは影のある美少年から、哀愁を誘う裏稼業の男もこなせる、みごとに変貌しています。


監督に「レイジング・ブル」「ギャング・オブ・ニューヨーク」のマーティン・スコセッシ。
製作にあのブラッド・ピットも名を連ねています。
2006年アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞の4部門に輝きました。
(2010年7月12日)

ディパーテッド(2006) - goo 映画


この記事についてブログを書く
« ☆☆☆魔法少女リリカルなのは二... | TOP | ★★神無月の巫女二次創作小説... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 映画──SF・アクション・戦争