陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。

雑誌の売上改革は書店サポートから

2018-10-11 | 教育・学術・読書・子ども

雑誌、最近買っていますか?
私は経済情報誌を興味のある特集号のときか、たまたま立ち読みして気に入ったときぐらいですね。インターネットの公式サイトの記事よりもやはり充実しています。ただ定期購読に至らないのは、この手のビジネス系雑誌は毎年ある時期に似たような特集を組むことが多いからです。積ん読して一年放っておいたら、翌年には情報がもう古くなっていたなんてありがち。あと、ビジネス誌はわりと自己啓発系、エリートぶった中身が多いので、自分にあてはまらない部分もあります。

お気に入り作品の続編が載るというので買っていた漫画雑誌もすでに買わなくなって久しい。申し訳ないけれど、コミックスが出るまで待ってしまうんですよね。毎月届く広報誌ですら、読むひまがない。とくに、たまに必要があって購入意欲が出る雑誌を買い逃してしまうのは、発売日を失念していて本屋にいったら売切れていた、もしくは未入荷だった、ということが多いからなのかも。

日本の雑誌販売部数が落ち込んでいることは、よく言われていること。
目の敵にされるのはインターネットですが、それを逆手にとって、雑誌売上増につなげようという動きがあります。

今回の記事の参照元は、読売新聞2018年9月18日付け記事「読むは今」コーナーの記事から。

出版業界87社が加盟する一般社団法人「日本雑誌協会」では、2016年に各社の若手営業担当者が参加した組織「次世代雑誌販売戦略会議」が結成。雑誌販売のアイデアを議論するなかで、当協会ツイッターから各雑誌の発売日や内容情報を告知する取り組みが、書店に大好評だという。

人員不足に悩む書店では、何百冊もある雑誌の管理は用意ではない。
付録付け作業や品出しに時間がかかり、各社ごとのファックスも確認できない。下手をする、届いた段ボールを開梱してはじめて知るケースも。そこで、日本雑誌協会のツイッターアカウントが、発売日ごとに雑誌をまとめて情報発信。書店では最新号の中身を把握することで、事前に多めに配本したり、早めに追加注文したりの柔軟な販促対策ができる。

他にもこの業界団体の企画で、書店店頭での本のしおりを使った図書カードプレゼント企画を行い、客足を書店に集めることに成功。いずれは、実績のある全国の書店員に取材し、雑誌販売のノウハウを集めたマニュアルの改訂版も予定中とのこと。





そうなんですよ。
書籍はともかく、雑誌はやはり書店で買いたいと思うもの。図書館でしたら各誌毎月一冊でいいけれど、書店では朝に大量に届いてそれを捌くのが大変らしい。万引き対策なのかたまにレイアウトを変えたりもしますから、大型書店にもなると並べるだけで一苦労でしょう。うちの地元のそこそこ中型チェーンブックストアでも最新号がないのに、先月号がまだ置いてある(仕入れすぎで売れ残り?)ケースを見かけます。

ツイッターでの発売お知らせは、出版社というより個々の作家さんが担っていて負担ではないかとも思うのですが、ファンからすればそのほうが作家への親近感が持てていいのかどうなのか。この場合は業界団体が横断的に、書店向けに発信しているわけですね。メールでもいいのでしょうけれど、読者に対しても見える化することに意義があるらしい。

生まれながらにスマホがある、デジタルネイティヴ世代的なPR法といいますか。
「日本雑誌協会」の公式サイトには、印刷部数の公表や日本国内の百年分の出版データなどがあって、資料としてなかなか面白いですよ。

電子書籍に押され気味でしょうけれど、やはり雑誌ならではの紙の手触りとか、レイアウトとかはなくなってほしくないですね。ネット上では記事と広告のバランス配分が悪いので閲覧にすこしストレスがありますし。あと、興味が分散しやすいですね。頭の中でうまく整理しないと、字を流して追っただけになってしまい、読書してる感じがしないんです。

雑誌って要するに、知的演出をするための道具です。
ええかっこしいの、箔つけたがるような。ですからコミック雑誌や芸能雑誌みたいな速報性だけが売りのものは、いち早く電子化になじんだでしょうが、ビジネス誌とか文芸誌などは、所有されることにステータスがあるので、かたくなに紙にこだわっている気がします。反知性主義の流れもあって会員制クラブのような著名人だけが囲われた言論の場への反感もあるでしょう。

ちなみに私が雑誌を買う決め手は、ベタですが、新聞広告が多いですね。
やはり毎日目を通していますから。電車とかの中吊り広告もそうなんですけれど、独特のレタリングによるインパクトがあるじゃないですか。あれがいい。ツイッター広告では、あの味わいが出せない。嘘、おおげさ、まぎらわしい、のいささかゴシップめいていますけれど。雑誌社のツイッターは同日内に同じ中身が複数回流れてくるので、逆に見なくなってしまうことが多いです。でも、たまたまTLに流れてくるのをキャッチするフォロワーもいますから、広報も悩ましいですね。たぶんツイッター発信者の本音がいささか見えるような、おちゃめな工夫がないと注目されづらいのでしょうね。



読書の秋だからといって、本が好きだと思うなよ(目次)
本が売れないという叫びがある。しかし、本は買いたくないという抵抗勢力もある。
読者と著者とは、いつも平行線です。悲しいですね。



『雑誌』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
« 映画「炎のランナー」 | TOP | 銅像のジェンダー・パリティー »
最近の画像もっと見る

Recent Entries | 教育・学術・読書・子ども