公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

名伯楽死す。しかし・・・

2006-05-20 03:23:06 | 競馬

JRA27年連続重賞勝ちなど、数々の栄光を調教師時代に築いた伊藤修司元調教師が今年1月に死亡していることが分かった。享年75歳。

騎手時代、当初は名門、尾形藤吉調教師に師事していたが、昭和28年に父である伊藤勝吉厩舎に転籍。騎手時代はJRAの成績のみだが、150勝を上げた。また騎手時代には、チトセホープでオークスを制している。

1964年に調教師に転じたが、翌65年、札幌記念でハツライオーが勝ち、以後27年連続JRA重賞制覇。

その期間中、マーチス(1968年・皐月賞)、ヒデコトブキ(1969年・桜花賞)、ヒデハヤテ(1971年・阪神3歳ステークス)、グランドマーチス(1974・75ともに春秋・中山大障害)、ハギノトップレディ(1980年・桜花賞、エリザベス女王杯)、ハギノカムイオー(1983年・宝塚記念)、スーパークリーク(1988年・菊花賞、1989年・秋の天皇賞、1990年・春の天皇賞)といった馬たちで、現G1級レースの優勝も果たした。

1992年に重賞勝ちが途絶えるが、翌93年にはツジユートピアンできさらぎ賞を勝ち、その後も96年~99年までJRA重賞勝ちを収め、JRAでは通算1223勝、重賞83勝を果たした。2000年に定年のため調教師を引退。

また、1969年に関西リーディングトレーナーとなり、77~80年まで4年連続JRAリーディングトレーナーに輝く。ちなみに父・勝吉氏も61年にJRAリーディングトレーナーに輝いており、親子二代でリーディングトレーナーに輝いていることになる。

そんな輝かしい経歴を誇る伊藤修司元調教師だが、なぜ1月に死亡しているというのに、今まで分からなかったのだろう?

そのあたりが少々不思議でならない。


大量落車WEEKLY Vol.15

2006-05-19 00:08:14 | 競輪大量落車

♪今日もどこかで大量落車、今日もどこかで、大量落車!♪

今週も「盛りだくさん」でお送りする競輪大量落車ウイークリー。始まり、始まり~

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!


5月12日

伊東温泉11レース

3名落車、1名車体故障。

動画はこちら。

http://www.itokeirin.com/ondemand/meta/ito20060512-11_509K.asx

5月13日

立川6レース

1名失格、3名落車。

動画はこちら。

http://www.tachikawakeirin.jp/movie/medialab/meta/digest/06051306_512k.asx

5月14日

弥彦5レース

4名落車、内1名失格。

動画はこちら。

http://www.yahikokeirin.com/virtual04/asx/2006/060514/b06051405.asx

びわこ8レース。8車立て。

3名落車、内1名失格。

動画はこちら。

mms://biwako.hyper-nets.com/biwako_digest/06051408.wmv

5月15日

立川3レース

1名失格、3名落車。

動画はこちら。

http://www.tachikawakeirin.jp/movie/medialab/meta/digest/06051503_512k.asx

びわこ9レース

4名落車滑入。

動画はこちら。

mms://biwako.hyper-nets.com/biwako_digest/06051509.wmv

5月16日

青森6レース。8車立て。

4名落車。

動画はこちら。

mms://aomori.hyper-nets.com/aomori_digest/06051606.wmv

5月17日

小松島5レース

1名失格、4名落車。

動画はこちら。

http://www.shikoku-keirin.jp/liveset_komatsushima/replay.php?day=1&race=05

5月18日

防府8レース

1名失格、3名落車。動画なし。

伊東温泉11レース決勝

2名失格。4名落車。

動画はこちら。

http://www.itokeirin.com/ondemand/meta/ito20060518-11_509K.asx


相も変わらず、毎日よく大量に落っこちるね!競輪選手諸君!

ところで大量落車がよく発生する場としない場ってのもあるのかね?

8日、向日町へ行ったときのこと。

あるオッサンが、

「ここは落車がないから面白ろないわ。」

と言っていた。

落車がないほうがいいに決まっているだろ。何を考えているのか?

確かにこれまで発行してきたウイークリーの中では、向日町は1回も出てきていない。あと、びわこも出てきてなかったんだが・・・

ま、概ね近畿は出現度合いが今のところ低いね。ま、年初は和歌山記念の7名落車とか、奈良西王座の5名落車というのはあったが、出現度合いは確かにここ2ヶ月あまりをみると減っている。ま、競輪では「近畿」である福井もまだない。

あと、川崎とか、取手あたりもまだ「ない」んじゃないかな。

一方、「毎回ご登場」なのが立川、伊東温泉、小田原、千葉、前橋、中部4場、久留米あたりかな?熊本も結構よくある。最近は青森も毎回「ご登場」。

ま、松戸や松山あたりも一時期ひどかったが、最近はあまりないみたい。競技会が選手に指導を徹底しているからなのか?そう考えると、関東、南関東、中部、九州の競技会は一体何をやっているのか??

こうやって見てみると、競輪場のバンク特性にも多少起因するところがあるのかもしれないね。

しかしながら、バンク特性なんてものは、競輪選手を何年もやっていたら分かりそうなもの。やはり、選手の相対的な脚力不足、ルールの理解不足、ポーズだけの押し競饅頭競りや不必要な頭突きやけん制行為といったものに起因する場合が多い。

ただ青森では、ペースが上がらないことに起因するバランスを崩したかのような大量落車が目立つ。

やはり、誘導のペースが遅すぎるのも問題がありそう。となると、何度も言うが、UCIルール適用は不可欠なのではないか。

ところで、公営レース賛成派のTOMさんがこんな替え歌を「作ってくれた」。思わず吹き出しそうになったけど・・・

♪今日もどこかで大量落車、今日もどこかで、客離れ!♪

来週もお送りできそうです!


バルク殺される???

2006-05-18 07:02:05 | 競馬

快挙から数日経ち、コスモバルクにまさかの事態が。

スポニチアネックスより

バルク陽性反応 最悪現地で処分も

 14日のシンガポール航空国際C(国際G1)を勝ったコスモバルク(牡5=田部)がレース出走に伴う血液検査の結果、伝染病の陽性反応を示し、24日に出る第2次検査の結果を待つために出国を足止めされていることが17日、明らかになった。同馬は18日に帰国し、宝塚記念(6月25日、京都)を目指す予定だった。

 快挙に沸くコスモバルク陣営にとっては寝耳に水の衝撃の出来事が生じた。レース後に行われた検疫での血液検査で陽性反応が出たというのだ。連絡を受けて事実確認にあたった北海道競馬事務所(札幌市)によると、陽性反応が出た病名は「ウマピロプラズマ病」。ダニの吸血などにより感染し、貧血、血尿、発熱などの症状を発症する。日本での発生はないが、世界各地に分布し、風土病となっている地域もある。

 血液検査は複数回行われるが、陽性反応が出たのは第1次検査。現在、第2次検査として血液が英国に送られており、その結果が出るのは24日になる。もし、再度陽性と判定されると、最悪の場合は現地で処分されることもある。同馬の普段の管理、調教を担当しているビッグレッドファームの蛯名聡マネジャーは「こちらでは何も把握できていません。24日に出るという結果を待つだけです」と不安を募らせている。

 ただ、検疫のための血液検査は防疫の重要性から感度を高めて行うため、最初は陽性反応が出ても、再検査で陰性の判定となるケースが多いという。田部和則調教師は「私は15日に帰国しましたが、レース直後のコスモバルクの様子は普段と全く変わらなかった。北海道農政部が窓口になって調査してくれているので、心配はしていません」。また、コスモ軍団の総帥・岡田繁幸氏は「万一、(2次検査で)悪い結果が出たとしても日本での再検査を要求するつもりだ」と語っている。

 ≪道知事も異例の談話≫「大変心配しております」。コスモバルクの出国足止めには高橋はるみ道知事も異例の談話を発表した。道競馬事務所にはバルクを心配するあまり問い合わせの電話中、泣き出してしまう女性ファンもいた。ホッカイドウ競馬のHP掲示板には「宝塚記念には出走できなくても元気な姿で帰国してほしい」などの書き込みが連なった。事務所は「ファンの心配が身にしみて分かります。一日でも早く良い結果が出てくれることを願うばかりです」と話していた。
[ 2006年05月18日付 紙面記事 ]


一部には深刻、一部には「ガセ」ではないかと伝えられるコスモバルクの陽性問題。

ただこれが「本当」だとしたら、下手をすると、現地で処分ということも十分考えられるだろう。

ウマピロプラズマ病については参考文献があるようだ。ここには、馬が伝染した場合のワクチンの処置理論について述べられている。

http://www.equinst.go.jp/keibokyo-homepage/Equine_Disease_Qurterly/Apr_2001/q_main.htm


しかし、馬への有効なワクチンっていうものは「ない」みたい。伝染性が確認されればとても日本へは帰国などできない。岡田オーナー代行がいう日本での再確認ははっきりいってまずムリであり、最悪のシナリオを覚悟しておくべきかもしれない。

ただ、再検査の結果を見てみないとなんともいえない部分も。

そもそも国内着地検査において1ヶ月ほどかかるというのにどうして宝塚記念に出走できるのか?と思ったが、仮に帰国となってもしばらくレースには出られないのは必至で、このまま引退する可能性も。

ま、来週には2次検査として取られた血液検査の発表がなされるので、それを待ってから、ということになるね。

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フリーアナウンサーの苦悩

2006-05-18 00:00:44 | オートレース

よがさんがやってる、

東洋亭パーツ館

をみたら、こんな記事が載ってあったんで、掲載してみることにする。

「あちゃこ日記」より

実は全く更新をしなかった3月、本音を言うと、もう昨年の後半からずーっと悩んでいたのですが、
オートレースのお仕事から退く事に致しました。
理由は・・・
「もう、疲れた」と言うのが全てです。

オートのお仕事は決まるのが本当に遅い。
オートレースが大好きだったので、出来れば優先したいとずっと頑張って来ましたが、いつもギリギリ・・・。
下手すると1ヶ月前でもまだ決まっていない事があります。
同じ日程で仕事の話が来ても、そちらを断り待っている、すると「今回は・・・」と仕事がない。
いつも歯がゆい気持ちになりました。

また、同じ席を数名が争って仕事を取る環境・・・。
「仕事をしたい!」と言う気持ちをうまく利用されている気がずっとしていました。
身に覚えの無い中傷をされた事もありましたね・・・。
そして入札方式や、このイベントもあのイベントもの仕事過多・・・正直しんどいです。
しかもギリギリまで仕事が決まらない。他を断る。やっと決まって仕事が取れた!
でも・・・自分が取れなかった時と同じ思いをしている人がいると思うと素直に喜べません。
業界全体が節制している状態で、仕方のない事なのかもしれませんが・・・
いつしか何となく?自分の価値を下げている様な気がして嫌になって行きました。

今でもオートレースが好きな気持ちに変わりはありません!
が、裏側を知れば知る程、オートレースの仕事への情熱は薄れ、不平不満ばかりが募るようになりました。
もう昨年の様に精力的に営業を掛け、記念ごとに仕事を取りにいく気持ちにはなれません・・・。
体力的にも精神的にも無理かな?と感じました。
それに、こんな悶々としているのって自分らしくないんです。

(中略)

本当は平成CCのアシスタントを最後に!と決めていて、戻り次第日記でご挨拶するつもりだったのですが・・・
出発の朝にASのイベントもろもろを頼まれまして・・・正直、最後を飾るには「チョット・・・(^^;)」と思いましたが、
本当にお困りの様でしたので、頑張る事に致しました。
モチベーションを保つのが大変でしたが、取り合えず何事もなく終える事が出来て良かったです。
何よりお役に立つ事が出来たのであれば、最高です!

山陽へFAXを下さった皆さん、恥ずかしくて1枚も読みませんでしたが、大切に保管します。
メールで心配して下さった皆さん、ありがとうございました!
レース場で声を掛けてくださった皆さんも本当にありがとうございました!
あちゃこ日記を楽しみにしてくれていた方がいっぱいいた事を知り、とても嬉しかったです!
今後とも皆さんの力で、オートを盛り上げてくださいね☆


もうオートレースと関係なくなったんだったら、どんどんオートレースの裏の部分をばらしてくれればいいのに?T社長みたいに?

いや、「あちゃこ」こと伊藤麻子さんにとって、もうそこまでやる気力もない、つまり金輪際オートレースとかかわるのはイヤだってことだろうね。

そして、この日記にはオートレースの体質そのものがはっきりと見え隠れしている。

オートレースは著しく販売経路が少ないため、何とか活路をCS放送に見開こうとした。そこでまず、川口オートが西宮・甲子園競輪中継の撤退後に参入して全レース中継を実施。すると、この川口オート完全中継が好評を博したのか、他の5場も次第に倣うようになり、ついには全場完全中継を達成。しかもCS契約しているだけで見ることが出来る「無料放送」を実施した。

すると今度は自身のWebでも完全中継化が実施された。もちろん「無料」。

場の数が少ないとはいえ、ほんと画期的だった。当然利用者からは評判がいいし、また、ライブ中継はCS放送で放映されているものをそのままアップしているから臨場感もある。

私自身、大阪に住んでいてもオートレースの生の迫力を堪能できたのは、紛れもなく、Web中継のおかげだと思っている。

そして各場が独自で内容も構成するから、司会がいて、実況がいて、そしてアシスタントがいて、という公営競技中継としては実にオーソドックスな中継スタイルも確立されていた(一部そうやってないところもあるみたいだが)。

伊藤さんは確か山陽の担当だったか。申し訳ないけど、私はほとんど見たことがありませんでした。

伊藤さんに限らず、いわゆる、フリーのアナウンサーをオートレース中継は多用している。そう考えると、局アナとは違って、来る仕事がなかなか決まらず半ば不安定な職種であるフリーアナにとってみれば、オートレース中継は格好の仕事だといえよう。しかし。

下手をすると、1ヶ月前まで仕事が決まらないって一体どういうことなのか?オートレースってそんな生き馬の目を抜くような大変な事業なのか?

しかも、せっかくオートレースのために他の仕事をキャンセルして開けているというのにいざ蓋を開けたら、

「せっかくだけど、今回はなかったことに・・・」

確かにバカにされているような気持ちになるわな。しかも仕事がないとなったら収入「ゼロ」だぞ!おい!その分補填してくれんのか!といいたいわな。

私だったら真っ先にそんなところとは「関わりたくない」ね。

私が思うに、オートレース中継に出てくる出演者ってのは、概ねよく頑張っていると思うよ。この間まで川口オートのアシスタントをやっていた長原の玲子ちゃんなんて、もともとオートレースとは縁もゆかりもない関西の出身だっていうんだろ。なのに川口のイベントの司会となると、ほとんど玲子ちゃんがやってたぞ。

したがって川口オートでは、玲子ちゃんが出てくると、

「れ・い・こちゃーん」

なる男のだみ声が木霊していたことも。

オートレースはいまだ公営競技の中では知名度が低く、はっきりいって、関西ではいつまでたっても「番外地」扱い。

「えっ?オートレースってどこでやってんの?」

しかしながら、最近の年間ベストレースといえば「決まって」オートレースだし、少なくとも、3競よりもレース内容はいまだオートレースのほうが「濃い」。返す返すも、関西になぜオートレース場がいまだないのかを悔いることも。

そして、知名度は著しく低いが、一度見たら病みつきになる。オートレースってこんなに面白いもんなんだと一生懸命に伝えているのはこういったフリーアナウンサーではないのか?

こんなことが分かると、もうオートレースの魅力を伝える人間はいなくなるぞ。ひいては客もついてこなくなる。また、オートレースは概ね関東と九州しかないけど、その2地区とて確固たるシェアを築けているわけではないので、あっという間に「消滅」の声が聞こえてくるだろうね。

とりわけ、もう後がない状況のオートレースだからこそ、昔の古臭い体質を完全に払拭し、皆が一致団結して盛り立てていかねばならないのではないのか?

こういったところから、業界のほころびってのは始まるんだって。いや、もうほころびが来ているのか?だとすると、オートレースは本当に危ないぞ、おい!

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超大物が競輪入りか?

2006-05-17 00:00:20 | 競輪

1998年、長野冬季オリンピック・ショートトラック500Mの覇者、西谷岳文選手が現役を引退。所属先のサンコーも既に退社しており、次なるステップとして、「競輪選手」となることを表明した。

読売新聞より

スピードスケート、ショートトラック長野五輪金メダリストの西谷岳文(27)が15日、現役引退と競輪への挑戦を明らかにした。

 日本競輪学校の受験資格で、24歳の年齢上限が今年度からなくなったことを知り、挑戦を決めたという。

 母校の阪南大(大阪)で記者会見した西谷は、「体の動くうちに、次のステップに挑みたい気持ちが出てきた」と話した。

 スケートからの競輪への転向組では、長野五輪ショートトラック銅メダルの植松仁、ソルトレーク五輪スピードスケート代表の武田豊樹が活躍中。3月にはトリノ五輪代表の牛山貴広が合格、千五百メートルの日本記録保持者・今井裕介も競輪選手の道を目指している。

(2006年5月15日19時21分 読売新聞)

 ちなみに98年のこのレースにおいては、現在競輪選手の植松仁が銅メダルを獲得。植松はその後、競輪学校に「特別選抜制度枠」が設けられたことから競輪への転身を表明し、86期に合格した。その後、競輪選手となる。

一方、西谷は当時まだ阪南大学2年生で、年齢もまだ19歳。アジア選手権の優勝こそあったものの、国際舞台ではこれといった実績がない選手で、全く下馬評にさえ上っていなかった。

しかし、

「浪速の弾丸男」

の異名を取り、スタートからトップに立つとそのまま押し切った。

植松が競輪入りを果たしたことで私は、

「西谷も来てくれれば・・・」

と思っていたが、まだ学生の身で五輪の金メダルを獲得したわけだから、さらに年齢を重ねて迎えるソルトレークシティ、トリノでも五輪で活躍したいと本人自身も当然思っていたし、ましてやトリノまでは競輪のことなど一切考えてもなかっただろう。

ましてやソルトレークシティでは、「実力で連覇をもぎとりたい」と語っていたし、それに見合う実力も備わっていた。

しかし連覇を期待されたソルトレークシティでは最終選考会で転倒し骨折。怪我を圧して出場するも8位入賞が精一杯。多分このソルトレークシティがショートトラックの選手としてはピークだったように思われただけに返す返すも直前の怪我が惜しまれた。

しかもその期間中確か、社会人になって所属したところがすぐに廃部か何かあって、練習環境もままならない状態を強いられたことがあった。

すぐさま、大阪に本社がある健康食品会社のサンコーに転籍し、サンコーもショートトラックに力を入れてくれたが、トリノ五輪時には西谷の実力はとうにピークを過ぎた状態となっていた。

国内では確かにまだまだ第一人者であったが、国際大会となると苦戦の連続。それでもトリノ五輪時は、不振で海外遠征メンバーから一時外されながらも、最終選考会で500Mとリレーのメンバーにだけは選ばれた。それも一番最後の切符であった。

長野のときも一番最後の切符だった。しかし優勝した。弾丸ダッシュはまだ健在だったし、ひょっとしたら五輪の大一番で復活も、と思われたが・・・

予選で15位と惨敗。リレーも準決勝で失格を取られ、西谷はトリノでは全くいいところなく敗退を喫した。

そしてついこの間、母校の阪南大学で引退記者会見を開き、その席上で、競輪転身を目指したいと表明した。

長野から8年。私がその当時、

「植松と一緒に来てくれたらなぁ。」

と思っていた西谷がひょっとすると競輪に来てくれるかもしれない。非常にうれしいし、また、五輪の金メダリストが競輪界入りしたケースはこれまでない。

しかし、世間的には、

「ショートトラックと競輪はよく似ている」

「ショートトラックは氷上競技の競輪だ。」

といわれるものの、私は全く別物だと思っている。むしろスピードスケートのほうが競輪に向いているような気がする。

確かに戦術面は競輪と似ている部分はあろう。しかし、ショートトラックの場合、トラックの周長が確か120メートルぐらいしかなく、しかも場合によっては西谷が得意としていた、スタートからの押し切りも十分可能な競技である。また、長い距離だと陸上の長距離レースのような耐久戦の様相を呈するときがある。つまり、途中で脱落する選手を待つというようなレース展開である。

そして、ショートトラックは相手の隙を突く部分が見ていて多分にある。つまり、相手の選手が気を許す一瞬の隙をついて差すといったレース展開が目立つように感じる。

対して競輪は日本の場合だとどんなに短くとも333M。海外でのレースだと今や250Mが主流だが、どちらにせよ、ショートトラックで行われるレースよりも周長の長い競技場で行われる。

そして競輪はスタートから弾丸ダッシュというわけにはいかないし、ダッシュ力というのは、勝負どころでいかに発揮するかにかかっている。

さらに相手の隙をついてというようなやり方もできにくい。

ショートトラックの関係者には申し訳ない表現となるが、競輪ははっきりいって、道中でのごまかしプレーはまず「利かない」。要は自分でレースの活路を見開いていかねばならない。

まだ、ほとんど単走状態で走りぬくことが要求されるスピードスケートのほうが向いているというのは、そうした理由からである。

競輪は確かに6~9人で戦い抜くスポーツであるが、案外1000Mとか、200MFTTダッシュといった「独走」の練習が重視され、また、そのタイムが意外と実際の競走面においても通じるところがあるわけで、とにかく自分で活路を見開き、自分で着順をもぎ取らねばならないという意識のある選手でないと、まず大成しない。

したがってこれも申し訳ない表現となるが、競輪のほうがはるかにショートトラックよりも、「難しい競技」なのである。

西谷がそれなりに覚悟を決めているんであれば、私も切望していたことだし、競輪界の発展に貢献してもらいたい気がする。

その西谷だが、希望では、自転車でも五輪を目指したいと表明している。

 

もし西谷が93期を合格すれば、卒業は確か来年10月となるから、何とかギリギリ北京には間に合う計算となる。

但しご承知の通り、自転車のトラックの場合、まずワールドカップで好成績を収めて世界選手権の出場権を得なければならない。

そして五輪出場権となるともっと厳しくて、アテネ五輪の際は、ケイリンだと世界選決勝進出者だけ、スプリントだと同4位以内しか優先出場権が与えられなかった。

となると西谷がデビューすると仮定される場合の時期は国際大会のシーズン真っ盛りなので、相当に競輪学校時代においてモチベーションを高揚しておかねばとても出場などおぼつかない。

しかし一度は五輪の頂点を極めた男。そういった実績というのを体験できたアスリートなどなかなかいないわけだから、西谷はその点においては十分アドバンテージがある。

それと西谷は大阪だったな。

大阪といえば、大昔は競輪王国といわれたものの、今や古豪、いや、古豪という人さえいない。ただの弱小地区に成り下がっているのが現状。

もし競輪界入りするんであれば、停滞続く大阪の競輪にも新風を巻き起こしてほしいね。

とにもかくにも、それなりの覚悟があるんならば、競輪界は西谷を心から待っている。ま、一番待ち焦がれているのは、「競輪サポーター」である客だ。


地方を見れば競馬が見える

2006-05-16 09:33:29 | 競馬

コスモバルクの国際G1・シンガポール航空国際カップの勝利の余韻というものがまだ覚めやらない気がするが、一番「面白くなかった」のは、JRAとJRAサイドに偏った情報しか流さなかった競馬マスコミだろうね。

そもそも、一般スポーツ紙のWebを見たら、コスモバルクが海外G1に出走すること自体述べているところもほとんどなく、多くはヴィクトリアマイルのことか、はたまたディープインパクトとハーツクライがともに凱旋門賞への一次登録を済ませたという記事ばかりだった。

そんなコスモバルクの快挙を予想していたのは週刊競馬ブックだけ。海外レース情報というコーナーが週刊競馬ブックにあるが、そこで十分今回はチャンスがあると述べていた。

もしこれがJRAの馬だったら、ヴィクトリアマイルと並行して海外G1レースの話も毎日のように掲載していたはず。

それくらい、いまだ競馬マスコミの多くは、日本の「もう一つの競馬」である、地方競馬というものを「知らない」といえる。

さらにこの間、ユートピアがゴドルフィンに5億円近い金額でトレードされ、日本の競馬も世界に評価される時代がやってきたなどと多くの競馬マスコミは書いていたが、ユートピアがダートマイルのスペシャリストで、とにかくマイルならば絶対的な強さを誇るということは案外地方競馬を見ている人間しか感じないはずであり、逆に言えば、地方競馬もちゃんと見ている人ならば、この間のゴドルフィンマイルにおける圧勝劇を考えると、

「ある意味当然ではないか。」

と思うものなのである。

ちなみにユートピアがゴドルフィンマイルを勝てるのではないかと予想していたのは、海外競馬評論家の合田直弘さんだけ。

ユートピアがダートマイルのレースを勝った回数は5回あるが、そのうち中央で勝ったのはユニコーンSの1回だけしかない。あと3勝は地方、1勝は海外。

ユートピアは中央のG1レースである、「フェブラリーS」に3年連続で出走しているが、今年は3着に入ったものの、一昨年は8着、昨年は15着と大敗を喫していた。

もしJRAの競馬だけしか見ていなかったら、

「別にたいしたことはない」

で済むはず。しかしユートピアは南部杯を連覇。そしてゴドルフィンマイルの逃げ切り勝ちは、昨年の南部杯のレース振りとよく似ていた。

そう考えると、コスモバルクの件やユートピアの例を見ると、海外のほうを向くのも大事だが、案外日本国内にある「もう一つの競馬」を見落としがちではないかという気がする。

地方を見れば競馬が見える。もはや、JRAの競馬だけでは捉えることができない時代となった・・・

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名門、八百長で失墜、陥落か?

2006-05-15 13:28:39 | スポーツ

イタリアサッカー界の名門チームが疑惑の渦中にいる。

Yahooスポーツより

【ローマ海保真人】イタリアのプロサッカー1部リーグ(セリエA)に絡む八百長疑惑は、12日にローマ市で警察当局によるイタリア・サッカー協会本部などの家宅捜索が行われ、さらに大きなスキャンダルに発展した。疑惑は同リーグ4チームに広がっているが、名門のユベントスがその主要な舞台であることが発覚。同協会の正副会長は既に辞任している。ワールドカップ(W杯)ドイツ大会開幕(6月9日)を前に、サッカー王国のイメージダウンは必至だ。

 中心人物はユベントスのゼネラルマネジャー、ルチアーノ・モッジ氏。別のドーピング疑惑捜査の過程で盗聴された、審判員協会長パイレット氏らと交わした電話の記録が端緒となった。

 伊各紙によると、04年9月の電話でモッジ氏は、チャンピオンズリーグでユベントスが引き分けに終わった試合の審判員について不平を言い、パイレット氏は「次の試合は最高の審判員をあてた」などと話した。また、モッジ氏はユベントスの最高責任者ジラウド氏との電話で、当時獲得を目指していた別のチームの有名選手に「怠慢プレー」を促したことなどを明かした。

 ローマ、ナポリ、トリノなど5検察当局が本格捜査を進めているが、モッジ氏が日常的に審判員を抱き込んでいた疑惑だけでなく、モッジ氏の息子が経営する選手移籍のための大手代理人会社が絡んだ賭博・八百長疑惑などが浮上し始めた。

 検察当局は12日、ユベントス、ミラン、フィオレンティナ、ラツィオの4チームとそれぞれの幹部、協会関係者や審判員ら41人、昨シーズンのセリエAの19試合が捜査対象になっていると明らかにした。中にはW杯の審判員が予定されるデサンティス氏も含まれているという。

 不祥事の責任を取り、同サッカー協会のカラーロ会長、マッツィーニ副会長は辞任、モッジ氏ら複数のユベントス役員も11日に辞任した。検察当局は15日にモッジ氏から事情聴取する予定だ。

 ユベントスは昨シーズン、セリエAで優勝。今シーズンも現在トップで、14日に2連覇と29回目の優勝をかけて最終試合に臨む。


そして、ユベントスは昨日、29回目のスクデット(セリエA優勝)を果たしながらも、セリエB降格になる恐れがあるとのこと。

Yahooスポーツより

【ローマ14日共同】サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)は14日、最終節を行い、ユベントスが2-0でレッジーナを下し、勝ち点を91に伸ばして2季連続29度目の優勝を果たした。しかし同日付の地元各紙は、不正行為疑惑の渦中にあるユベントスは同国サッカー協会による処分でタイトルをはく奪され、2部(セリエB)に降格となる可能性が高いと一斉に報じている。

 逆転優勝の可能性があったACミランはローマを2-1で破ったが、勝ち点88で2位。31得点のイタリア代表FWトニ(フィオレンティナ)が得点王に輝いた。

 不正疑惑ではユベントスの幹部2人が、チームが有利になるように審判員指名の操作をするなど不正行為を行った事件の中心人物とされている。このため各紙は、重い処分が必至との見方を伝えている。ユベントスはこれまでセリエBに落ちたことはない。


93年だったか、欧州チャンピオンズカップ決勝でフランスのマルセイユがACミランを破って優勝を果たし、フランスクラブ勢としては初の同大会優勝を果たしたと思われたのもつかの間、その試合においてマルセイユ側の「八百長」がバレ、マルセイユは優勝を取り消されたばかりか、フランス1部リーグ(ディヴィジョン1)からも強制降格させられたことがあった。

その後マルセイユは1部に戻ってきたが、当時フランス最強クラブと称された面影は今はない。

ユベントスといえば、トリノはおろかイタリアを代表する名門チームであり、ミラノにあるACミランとともにイタリアを代表する世界の2大クラブチームである。そして、チームカラーとしては、「カテナチオ」という戦法が優先され、とにかく、チームの勝利を第一とすることで定評がある。一方、ACミランは「ファンタジスタ」と言われる、サポーターを魅了するようなサッカーを伝統的に重んじており、チームカラーは対称的といってもよかろう。

また、この2チームが対戦する場合には、「イタリアダービーマッチ」と称される場合もある。

その一翼を担い、しかも今シーズンもスクデット獲得を果たしたユベントスがまさかの事態に。これはイタリアのみならず、世界サッカー界を考えても衝撃的な事件だけに、今後の成り行きが注目されるところ。

ま、サッカーの八百長事件というのは決して昔からなかったわけではないが、イタリアの「模範チーム」の象徴ともされたユベントスがそのような渦中にあるとは誰も想像がつかなかったはず。

しかし容疑は次第に明るみになってきているし、名門失墜の可能性は限りなく高いということだろう。

ひいてはもう来月に迫った、ドイツワールドカップにも大きな影響が出そう。何せ、イタリアはナショナルチームもまた、世界中の注目を浴びているからね。


コスモバルク、悲願のG1制覇は海外!

2006-05-15 00:37:39 | 大レース回顧集

コスモバルクがやった!悲願のG1制覇!しかも場所は海外。

第6回を迎えたシンガポール航空国際カップは日本時間で21:35頃行われ、コスモバルクがブルームブルームの逃げを追走し、楽な手ごたえで直線半ばで先頭に立ち、そのまま押し切って優勝。2着に地元のセン馬・キングアンドキングが入り、香港のボウマンズクロッシングが3着。つまり、「アジア勢」が上位を独占。

一方、昨年のイスパーン賞・クイーンアンステークスとG1を連覇したゴドルフィン所有で、世界の名手・デットーリが騎乗したヴァリシールだが、着外に終わり、陣営は落胆の色を隠せなかったんだとか。

Cosmo Bulk swept to glory for Japan in the Singapore Airlines International Cup at Kranji. The five-year-old, trained by Kazunori Tabe and ridden by Fuyuki Igarashi, was always handy as Vroom Vroom set a strong pace. Leading inside the final furlong the 4-1 shot went on to beat King And King by two lengths with Bowman's Crossing third. Godolphin's runner Valixir, ridden by Frankie Dettori, was a big disappointment, finishing in the rear.

(スポーティングライフ記事より)

11日に、週刊競馬ブックの記事を参考にしながら当ブログにおいて展望を取り上げたが、ただいま欧州は平地シーズンの真っ最中であるし、豪州は逆にほとんどシーズンが終了段階ということもあり、これといった有力な馬は不在で、しかも今回のメンバーはいずれもG1では勝てそうで勝てないような馬ばかりそろっているから、コスモバルクにも十分優勝のチャンスはあると述べた。

また、週刊競馬ブックにもこのメンバーならば今年3頭目の日本調教馬海外重賞制覇は夢でないと書かれており、結構期待されていたみたいだ。

しかし今回の一戦は、JRA側は「当然」自分のところの馬ではないし、競馬マスコミの大半もヴィクトリアマイルの記事は大きく割く一方で、コスモバルクの今回の海外G1参戦についてはほとんど取り上げてこなかった。したがってTVはもちろん、たんぱなどラジオ中継も「なし」。

一方でNARのほうは大々的にコスモバルクの情報を取り上げ、2日に現地へ旅立ったことまでトピックスとして掲載。しかしNARも結局は地元・シンガポールの「ターフクラブ」のWebサイトを頼るしかなく、著しく「閉ざされた」情報状態に。

したがってターフクラブのアクセスは殺到状態となり、私も何度もアクセスしてみたが、一向に繋がらなかった。

英国のスポーツ情報誌・スポーティングライフに簡単な記事が掲載されてあったんでそれを見てみたし、シンガポールの別の競馬サイトを見たら簡単な結果は掲載されていた。そして。

地方競馬情報より。

 

地方競馬初の国際GI馬バルク 関係者コメント

【レース展開】
 逃げたヴルームヴルームの2番手を追走したコスモバルクが、直線に入ったところで抜け出し、五十嵐冬樹騎手のガッツポーズでゴールイン。タイムは2分6秒6。2着のキングアンドキングには1馬身3/4差。
なお、高岡秀行調教師が管理するダイヤモンドダストは5着だった。

【五十嵐冬樹 騎手】
 スタートはよく出ました。1コーナーでかかってしまいましたが、2コーナーでは落ちついてくれました。道中楽に追走できたおかげで、4コーナーでは手ごたえを感じました。直線半ばで先頭に立ったときは、何とか辛抱してくれと思いました。
勝ったときには頭の中が真っ白になりました。

【田部和則 調教師】
 日本でもGI、GIIで成績を残していたので、いい勝負をしてくれると、ここでも期待していました。
 1コーナー手前で掛かったときはアッと思いましたが、向正面で落ち着いて4コーナーをまわるまでためることができたのが、勝利につながったと思います。
 最後は、ゴールまでの長い直線が、余計に長く感じました。

今朝は4時から、涼しい時間に調教できましたし、夕方も気温が下がるので、香港のときよりもバルクにとっては楽でした。
 これからも、中央にどんどん挑戦していきたいです。

【高岡秀行 調教師】
 このメンバーで5着はよくやったと思います。
 ただ、時間がたてば、悔しさが出てくると思います。

【高橋はるみ 北海道知事コメント】
 優勝おめでとうございます。
 地方から中央へ、さらには海外への挑戦を続け、遠い異国の地・シンガポールにおいて世界の強豪が集まった「シンガポール・エアラインズ・インターナショナル・カップ国際GI」をホッカイドウ競馬所属馬が制覇したことは、後世に語り継がれる大変な偉業であります。
 ファンの皆様や関係する皆様と同様に、私も大変興奮しています。
 心から感謝とお祝いを申し上げます。
 また、日夜、コスモバルクの調整に当たられた岡田オーナー、田部調教師、五十嵐騎手をはじめ関係者の方々に改めて敬意を表します。
 コスモバルクには、「地方競馬の星」そして「日本の星」として、今後とも大舞台で活躍することを心から願っています。

***参考:『シンガポール航空国際カップ』競走成績(上位5着)***
(競走成績は、主催者発表のものと照らし合わせてください。)

1 コスモバルク  2分6秒5
2 キングアンドキング  1 3/4馬身
3 ボウマンズクロッシング  アタマ
4 ヴルームヴルーム  5馬身 
5 ダイヤモンドダスト  3/4馬身

ま、国際G1レース制覇だからね。

もちろん、日本にも国際G1レースは存在するが、ジャパンカップを除く4レースに海外の馬はほとんど参戦したことがない。一方、今回のシンガポール航空国際カップは7カ国からのエントリーがあり、しかも欧州G1を連勝したヴァリシールが出ていることを考えると、このレースを勝ったことにより、コスモバルクの「種牡馬」としての価値も上がるというものである。

もともとコスモバルクという馬は、マイル向きではないし、2000Mを超える距離だと末が持たないので、2000Mは一番合っている距離だと考えられた。

しかしコスモバルクがG1レースとして2000Mの距離に出走できたのは皐月賞だけ。古馬G1だと秋の天皇賞しかないが、変な規約があって出走にこぎつけられなかった。

昨年こそ収得賞金の関係で出走できた宝塚記念も、今年はそれは望み薄。というわけで、陣営はこのレースに全てをかけていた気がする。そしてそれがついに実った。

史上初の地方競馬在籍馬による海外G1制覇。それも国際G1レースなだけにコスモバルクの名は海外競馬サークルに大きく刻まれる。本当によかった。おめでとう!

動画はこちら。

mms://videos.turfclub.com.sg/20060514SR09.wmv

 


ヴィクトリアマイル回顧

2006-05-14 22:13:15 | 大レース回顧集

栄えある第一回の女王を目指し、18頭によって競われたヴィクトリアマイル

単勝1番人気は6・ラインクラフトで2.4倍、2番人気は1・ダンスインザムードで3.9倍、3番人気は18・エアメサイアで5.4倍、4番人気は13・ディアデラノビアで9.2倍。10倍以下は以上4頭であった。

15・デアリングハートがポンと飛び出したが、内から予想通り2・マイネサマンサがハナを奪い、5・コスモマーべラスと11・ロフティーエイムが続く展開。デアリングは4番手で、内の5番手グループにダンスインザムード。注目のラインクラフトは中団位置だったが、馬が行きたがるそぶりを見せてなかなか折り合いがつかない。その後ろにディアデラノビア。さらにその後ろの集団にエアメサイア、さらにその後ろに10・ヤマニンシュクルがつける。

馬順はほぼ変わらず、大欅を通過して直線へ。

外に持ち出してラインクラフトが勝負に出るも全く伸びない。内を通っていたコスモマーべラスが坂上で先頭に立ったが、その内を通ってダンスインザムードが坂の下りにかけて先頭に立つ。エアメサイアは外から強襲、ディアデラノビアも突っ込んではきたが、経済コースを終始通ったダンスが2年前の桜花賞以来の勝利で初代女王に。北村宏司騎手は初のG1勝ち。2着にエアメサイア、3着ディアデラノビア。ラインクラフトは全く振るわず9着。

牡馬混合のG1レースでも2・3着といった着順がありながら、なぜか牝馬限定のG2・G3レベルの重賞でも取りこぼすという成績が続いていたダンスインザムード。

「藤沢流」といわれる競馬の使い方は、どんなに格が上でも、馬の状態がよければレースに出すというもので、ともすれば奇をてらう側面も見受けられるが、実際に一昨年の秋の天皇賞ではなんと3歳の身にしてゼンノロブロイの2着に頑張ったし、続くマイルCSでも2着。また、昨年の秋の天皇賞でも惜しい3着となり、「10年に1頭の名牝の器」の名に恥じぬ健闘ぶりを見せていたものの、馬の気合の入り方が今一つだと、昨年のクイーンカップ、府中牝馬ステークスといった牝馬限定重賞でも大敗を喫してしまうところがあった。

また、そうした奇をてらう使われ方に馬自身が辟易していた部分もあったのではないかと思う期間もあった。それが昨シーズン、秋の天皇賞前までが全く不振だったことに現れている。

しかしながら、昨年のマイルCSで4着後に休養期間が設けられ、そのことで馬がリフレッシュしたばかりか、前走のマイラーズカップにおいても、勝ったダイワメジャーを鋭く追い詰めたレースができていた。

さらに5歳になって漸く気性面が「大人」になり、今回は北村騎手が内を通る我慢のレースを終始行いながらも全く途中で引っかかるそぶりも見せなかった。

北村は藤沢調教師の「弟子」にあたるが、ダンスインザムードに騎乗したのはこれが4回目。調教では騎乗機会があっても、「本番」ではなかなか騎乗機会は巡ってこなかった。

だが、2度目の騎乗の際の秋の天皇賞ではあと一歩で優勝のチャンスがあったし、3度目の騎乗となったマイルチャンピオンシップにおいても勝ったハットトリックの末脚がすごかったというだけで、決して力負けはしていなかった。

またこの時期、外国人短期騎乗免許騎手が手薄であり、藤沢調教師も弟子の手腕にかけたが、見事に当たった。

また藤沢調教師も、G1勝ちとなると一昨年の有馬記念のゼンノロブロイ以来、約1年5ヶ月ぶり。しかも昨年はJRAの重賞はわずか3勝しかできなかったし、また、リーディングトレーナーも瀬戸口勉調教師に奪われるなど運に見放されていた感もあった。

今回、弟子のG1初勝利となったが、師匠もまた、このレースをきっかけにして「名伯楽」復活の狼煙を上げたのかもしれない。また馬の状態がよければ、3週後の安田記念の出走もありうるだろう。

エアメサイアはラインクラフトの動きを終始見ながらの競馬となり、外に持ち出してダンスを追い詰めるも届かなかった。

ただ、長い脚を駆使できるこの馬なりの伸びは見せてくれたように感じる。やはりこの馬は2000M以上の距離のほうがいいみたいだし、このあと順調に調整が進められれば、秋のエリザベス女王杯では本命を背負うことになろう。

ラインクラフトは道中掛かり気味で、直線に入って全く伸びなかった。気合がうまく入ると確かに強い競馬を見せるが、少しそれが勝気になってしまうと折り合いを欠く結果となってしまう。着順掲示板を外したのは今回が初めてだが、桜花賞・NHKマイルカップを制覇したときと較べると、なかなか追っても伸びなくなっている印象が強い。

このあとのローテーションとしては、一度休養に充てて秋のレースを目指したほうがいいのではないか。


よかった、助かった

2006-05-14 00:29:03 | 競馬

28日に行われる競馬の祭典・日本ダービー。

今年は有力馬の騎手が一体だれになるのか?という興味が特に注目され、本決まりなのは皐月賞馬・メイショウサムソンの石橋守ぐらいだった。

しかし、有力馬を多数抱える武豊はどうやら皐月賞に引き続きアドマイヤムーンに。さらにフサイチジャンクも引き続き岩田康誠となる様子。

また、NHKマイルカップを制したロジックは幸英明、毎日杯・青葉賞と重賞連覇のアドマイヤメインは柴田善臣、フサイチリシャールはG・ボスとなるようだ。

大器と称されながらもダービーの出走権を得られなかったアエローザの主戦だった安藤勝己は、プリンシパルステークスを勝ったヴィクトリーランの騎乗にほぼ決まり。

福永祐一は京都新聞杯で復帰したマルカシェンク。あと、皐月賞2着のドリームパスポートだが、恐らく皐月賞に引き続き高田潤になるのではなかろうか。

そして本当は既にこの騎手に決めてはいるんだが、果たしてその騎手がダービー当日騎乗できるかどうか不明だったという状態になっていたのがサクラメガワンダー。

友道調教師はダービーでも、「Mr.TCK」・内田博幸の騎乗を「希望」していた。しかし。

現在のJRAのルールでは、地方競馬の騎手については、その当日、自身が所属する地区での競走馬が出走しなければその日の騎乗ができないことになっている。したがって、内田のダービー当日の特別指定交流騎乗馬が決まらなければ、内田に乗ってほしくても内田はその日、東京競馬場では騎乗できないのだ。

しかし、その内田がアジュディバビデブという大井の馬で騎乗することが決まり、併せて、サクラメガワンダーの内田「続投」が決定した。

内田といえば、今や「隠れた日本のリーディングジョッキー」と称され、昨年は中央・地方合わせてなんと496勝。全体の勝利数からいえば武豊よりも断然上だ。

ところがその内田は大井の騎手であり、中央の騎手でないという理由から中央での騎乗を大きく制限される。ちなみにヴィクトリアマイルにおける内田の騎乗はない。

しかしながら、調教師は内田のような地方のトップジョッキーに対して常に有力馬をそろえて待っている。

一昔前までは安藤や岩田といった騎手がそういった状況下にあった。だから安藤も岩田もJRAでは「新人」ながらも、「デビュー」日から騎乗馬が殺到することに。

ところが内田は既に、

「5年間でJRA年間20勝以上2回」

をクリアしており、この規約に準じれば騎手試験の第一次試験は免除されるというのに、JRA騎手の希望は今のところないという。

したがって、内田はこれからもJRAにおける騎乗には制約がつく。

外国人騎手には短期騎手免許が許されても、地方競馬の騎手がJRAにおいてそうした短期騎手免許を得ることは許されない。同様にJRAの騎手も地方競馬における短期騎手免許は得られない。

まさに前々から存在する中央・地方の「ベルリンの壁」。

ひいてはそのことが今回の「ヒヤヒヤもの」のケースを生み出す要因となる。

一部には騎手については中央・地方問わず免許を授与するという話も出ているが、具体的な接点が見当たらない感じで、なかなか前向きな議論にはなっていない。

しかしもし内田が大井所属のままでダービージョッキーになったとしたらどうなるんだろうか?

そういう観点からも面白くなりそうなのが今年の日本ダービー。あと2週間あるが、馬だけでなく、騎手も「大激戦」必至の戦国ダービーとなることだろう。


誰を信用していいのか?

2006-05-13 13:32:42 | 政治経済問題

日本4大監査法人のひとつ、中央青山監査法人に厳しい行政処分。

Yahooニュースより

金融庁は10日、カネボウの粉飾決算事件に絡み監査内容の審査体制に重大な不備があったとして、中央青山監査法人に業務停止処分を出した。今年7月からの2カ月間、上場企業などに対する法定監査業務を、一部の例外を除いてすべて停止するという厳しい内容。同時に経営陣などの責任の所在を明確にし、6月10日までに報告するよう命じた。大手監査法人への業務停止処分は初めて。

 会社法は、監査法人が業務停止処分を受けると監査契約が無効になると規定。

中央青山の監査対象のうち、会社法に基づく監査を受けている企業約2300社との契約はすべて無効になり、企業側は6月末までに株主総会で新たな監査法人を選任するか、処分期間終了時までの「一時監査人」を選任する必要に迫られる。処分期間終了後の再契約は可能だが、既に企業の間では監査契約見直しの動きが広がり、中央青山の経営への影響は避けられない情勢だ。

 金融庁は停止業務の対象になる約2300社への影響を考慮して、全国12カ所の財務局・支局に企業からの照会に対応するための相談窓口を設置。日本公認会計士協会に対しても相談窓口の設置を要請した。また、業務停止期間に特例を設け、決算期が4、5月など、今から監査法人を変更、選任するのが難しい企業については監査業務を継続できるようにした。中小企業などが対象の任意監査についても処分の対象から外した。

 金融庁は同時に、カネボウの粉飾決算に加担したとして証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪に問われている3人の公認会計士のうち2人を登録抹消処分、昨年10月に起訴猶予になっていた公認会計士1人を1年間の業務停止処分にした。厳しい処分について金融庁は「本来であれば、当然、法人内の審査で見つかっていたはずのカネボウへの不正監査が見過ごされた」(幹部)と説明している。

 処分に対しては「行政処分を受けた監査法人に監査してもらうことが市場の評価を落とすことにつながると困る」(伊藤一郎・旭化成副社長)などの声が出ており、企業の中央青山離れが加速しそうだ。【斉藤信宏】

 ■ことば(法定監査) 証券取引法や会社法など法律で義務付けられた公認会計士による正式な監査。監査対象としては、有価証券報告書を提出している上場企業(証券取引法監査)のほか、資本金5億円以上か負債200億円以上の株式会社(会社法監査)、金融機関(銀行法、保険業法などに基づく監査)などがある。中央青山の契約先のうち約2300社が法定監査先。

 ■ことば(中央青山監査法人) 国内4大監査法人(他はトーマツ、あずさ、新日本)の一つ。出資金15億700万円。公認会計士1616人が所属している。国内25カ所、海外28カ所の拠点を持つ。欧米を中心に業務展開しているプライスウォーターハウスクーパースグループと提携関係にある。

(毎日新聞) - 5月11日9時29分更新


小泉構造改革の「総仕上げ」的な意味合いがあるとされる今回の中央青山監査法人への厳しい行政処分。

公認会計士といえば、いわゆる事務系職種としては、法曹界と並んで「花形業種」である一方、絶対に曲がったことは許されない、公共的な役割を果たさねばならない職種である。

企業が全うな形で業績を上げているのかを監視するとともに、その利益配分を「社員」である株主に正当に配分されているのか、という重大な監視も行わねばならない。さらに近年ではとりわけ、

「コーポレート・ガバナンス(企業統治)」

「コンプライアンス(法令順守)」

といった、企業の社会的役割・順法精神に対して指導する立場の職種でもある。

したがって、クライアントの利益誘導に偏りがちな弁護士よりも、実は社会的な指導力というのは公認会計士のほうが強い。ところが。

中央青山監査法人はカネボウの粉飾事件に際し、明らかに粉飾だと分かっていても、知らぬふりをしていたわけであるから、半ば、

「八百長」

ととられてもおかしくないような監査を長年にわたって行ってきたわけである。

また、中央青山監査法人が5月に入ってから行政処分を受けたのは、会社法の制定が5月1日からの実施だからである。

上記に示すとおり、会社法では、

『監査法人が業務停止処分を受けると監査契約が無効になると規定。』

と設けてある。

つまり、こんな「八百長」をするような監査法人との契約は業務停止処分を受けた以上「なかった」と同様にみなされるわけである。さらに、

『「遅滞なく」一時監査人を選任しなければならない。』

と明記もしてある。

ということは、業務停止処分を受けた監査法人に見切りをつけるとともに、新たな監査法人先をすぐさま見つけなければ、クライアント側である企業も「同罪」と扱われるのである。

公共性が強いとはいっても、監査法人は実際にはクライアントから監査報酬をもらうことになる。また、営業活動も自らの手で行わねばならないわけで、社会的責務を果たさねばならない一方、クライアントである企業側の立場も十分にわきまえなければならない難しさもある。

したがって、中には、カネボウのように、「八百長」と分かっていても、企業側の圧力に屈してデタラメな財務報告を見過ごすケースもある。中には、粉飾を強く促して脅しをかける企業もあったらしい。

しかし、それを丸々見過ごすと、企業を監査するという立場である公認会計士の存在は形骸化してしまう。

だが、今こそ公認会計士の存在意義を高める必要性がある。グローバルスタンダードの立場に立った企業活動を遂行させる監視のみならず、指導する立場をも公認会計士には担ってもらわねばならないわけである。商法という枠組みを半ば外し、「会社法」と位置づけた企業法の大改正にもそういった意味合いがもたれている。

そういえば今年度より公認会計士試験の内容が大幅に変わる。これまで、司法試験よろしく、学生時代から専門の予備校に通ってコツコツと勉強せねば合格できないという従来の方式を大幅に変え、社会人経験者にも門戸を開くべく、実務派の参入も促した受験方式に変わることになった。

したがって、これまで、一般に言われていた公認会計士試験とは「二次試験」のことであり、二次試験の受験資格を得るためには国公立大学二次試験程度並みの学力が要求される一次試験や(4年制大学卒業者は免除される)、実務をしながら税務知識を体得し、その上で試験(三次試験)に合格せねば「公認会計士」になることができないといった方式をやめ、受験資格に制限はなく、しかも従来の二次試験合格者を「そのまま」公認会計士試験合格者とみなし、2年の実務経験を経て、「公認会計士」とすることに変えたのである。

要するに、大学を卒業しても、ほとんど社会経験のない人間ばかりに公認会計士になられたんでは「困る」というわけである。

さて果たして試験の方式も変え、法律も変えた。厳しい行政処分も辞さなくなった。そうすることで公認会計士の存在意義を再び権威あるものにできるかどうか、今最も試されているといえよう。


新G1誕生

2006-05-13 01:04:46 | 競馬

14日、JRAの平地競走としては22番目のG1レースとなる、「ヴィクトリアマイル」が東京競馬場で行われる。

ところで、もともとこのヴィクトリアマイルが今年の新設G1では「なかった」。当初G1競走として挙げられていたのは12月の第3週に開催される1400Mのこれも新設重賞・阪神カップのほうであった。

この12月から、旧新明和工業跡地をJRA側が買収したことを受け、阪神競馬場のコースに「外回りコース」ができ、それを記念して設けられることや、調教師側から、短距離G1レースを年末に設けることはできないものか、という提言があってJRA側は当初、マスコミにはレース名こそ出さなかったが、12月第3週の阪神に1400MのG1戦を設けることを示唆するプレスリリースを出したのである。ところが。

予想以上にファンからの反対が強かった。ま、私も確か8月だったか、スポニチの東京版にこの記事が書かれてあったので、即座にブログで反論し、

「無駄なG1はいらない。」

と書いたわけだが。すると、阪神カップは優勝賞金こそ破格の7000万円レースとなったものの、結局G2止まり。しかし何とか売り上げ減に歯止めをかけたいJRAは今度は、古馬牝馬のG1レースに矛先を変えたのである。それが「ヴィクトリアマイル」。

阪神カップのG1格頓挫から2ヵ月後だったか。このヴィクトリアマイルの名称がまだ決まっていない段階で、「JRAに新設G1誕生」のニュースが踊った。これには概ね皆、「賛成」だったようだ。

秋にエリザベス女王杯があるとはいっても、古馬牝馬のG1レースがこれしかないというのはさびしい状況。しかもJRAが模範とするイギリスが実は、当初G2格だった古馬牝馬重賞を2年前に大幅にG1に格上げした経緯もあった。

確かに古馬牝馬というと、4歳に入れば繁殖に上がるか、牡馬と戦う他なかったわけで、その牡馬混合G1ともなれば、まともに戦えるのはせいぜいマイル・スプリントの領域程度。しかし最近ではその領域でさえ、切れ味勝負のレースが主流となり、ここでも牝馬は苦戦を強いられるようになった。

となると、このヴィクトリアマイルの存在意義というのは確かに大きいようだ。

ただ、売り上げ増強のためのカンフル剤になるとは思えないね。

さらに開催場所がどうして東京なのか?

現在、いわゆるJRAの「地方場所」といわれる競馬場におけるG1レースといえば、中京の高松宮記念しかない。例外として、東京競馬場のスタンド・馬場改修工事期間年だった2002年に、スプリンターズステークスが新潟で開催された。しかしこのときの距離は従来どおり「1200M」であり、新潟自慢の直線・1000Mではなかった。

ところが新潟の直線レースもそうだが、概ね地方場所といわれる競馬場も近年はスタンドや馬場の整備がなされて、中央場所4場と比較して条件面ではあまり大差がない状況になってきている。

スタンド改修がほとんど行われていない札幌だが、JRA初の洋芝仕様における芝コース誕生により、ダートだけしかなかった時代と比較すると、はるかに競馬が面白くなった。また、97年には札幌記念をG2に格上げしたが、その際、なんと5万人のファンでスタンドは一杯となった。ダート時代の札幌記念において、確かトウショウボーイが出た76年は別として、それほど盛り上がることはなかったように思う。

それがG2というだけで一気に客が増えた。だったらG1を持ってきたら、「夏のG1」ということでの一層の盛り上がりも期待できるのではないか。おまけに、牝馬は夏場に強いし。

ま、G1レースは「春秋にやってこそ」という対照性みたいな意識がJRAにまだ残っており、そういう意味でヴィクトリアマイルを東京開催としたんだろうが、先週のNHKマイルカップの入場者はG1では過去には信じられない5万人ちょっとの入りしかなかった。少なくとも、7~8万人ほどは入っていたはずの東京G1戦だが、5万人しか入ってないとなると、つい5年ほど前のG3重賞当日とほぼ一緒である。

したがって普段G1開催当日ではおよそ手に入らないとされた指定席チケットが楽々入手できる状況であったらしい。

G1の粗製乱造状態に加え、東京ではこの後やはり、オークス、ダービーといった定番G1があるためにNHKマイルカップあたりでは盛り上がらなくなってきているのだろう。

さてヴィクトリアマイルはどうなるか?入場・売り上げにも注目したいところである。

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ジェントルマンスポーツ

2006-05-12 16:59:23 | スポーツ

伝統を誇る男子プロゴルフ大会、「日本プロゴルフ選手権」でこんな大椿事が。

スポニチアネックスより

日本プロ選手権第1日は11日、岐阜県谷汲CC(7003ヤード、パー72)で行われ、同組の3人の競技者が、そろって失格となる前代未聞のハプニングがあった。尾崎直道(49)と米ツアーから今大会のために帰国した丸山大輔(35)、深堀圭一郎(37)は球の拾い上げとリプレースに関する特別規則(ローカルルール)を誤解してプレー。違反による罰打を加えなかったため、過少申告で失格の憂き目にあった。プロ7年目の中田範彦(28)が6アンダーの66で単独首位に立った。

 まさに天国から地獄だ。7アンダーと好スタートを切った尾崎直は「スルーザグリーンで1クラブ(以内なら動かしてもいい)という選手を救ってくれるルールで良かったよ」と笑顔で振り返った。しかしその10分後に悪夢が待っていた。

 前日からの雨でこの日はコースが軟らかくなりボールに泥が付きやすくなっていた。競技委員会では、スタート前に急きょ球を拾い上げてふき、元の位置に戻してプレーを続けさせる「クリーニングボール」というローカルルールを認めた。しかし、国内ツアーでは球を拾える場合はほとんどが、1クラブの長さの範囲内にボールを動かせる「プリファードライ」が適用される。今回は日本プロゴルフ協会主催の特別な試合だったことから普段と違った。そのため尾崎直と同伴競技者の丸山大、深堀は勘違いしてしまったようだ。

 会見後、ルールを誤用していたことを知らされた尾崎直ら3人は競技委員にボールを元の位置に戻さなかったことを申告。スコアを提出した後だったためゴルフ規則20―1「球の拾い上げとマーク」の違反で2打罰を加えなかったとして過少申告で失格となった。

 競技委員会では急きょ決めたローカルルールを周知徹底させるためスタートホールの1、10番のテント内に書面を掲示。さらに競技委員が口頭で重ねて説明した。山村博トーナメントディレクターは「どこでワンクラブの話が出てきたのか…。勘違いしない限りこういうことはないと思うのですが」と首をひねった。

 7アンダーなら単独首位だった尾崎直は「いいスコアになるわけだ。恥ずかしいね」とぼう然。18日が50歳の誕生日で、これが40代最後のトーナメントだったが忘れられない試合となった。

 ≪帰国丸山大もガックリ≫暫定トップから失格になった尾崎直以上にショックを受けたのが丸山大だ。今季、本格参戦している米ツアーを回避して、今大会のために帰国。ルールを誤用しての69に「おれ、何しに来たんだろ」とガックリ。ただ確認不足から生じた失格だけに「スタートから、ワンクラブと思っていたから疑いもしなかった。自分が悪いですね」と反省しきりだった。


尾崎直道、丸山大輔ははっきりと、

「自分のミスだ。」

と認めている。

しかし、深堀圭一郎だけは、今日の日刊スポーツに書いていたが、

「特別規則の説明はなかった。」

と不満を示したという。

ところがその深堀の話に対し、山村トーナメントディレクターは、

「紙に貼っていたし、口頭ででも説明を行った。」

と反論。ま、深堀は一体、何を聞いていたんだろうね?ということになるんじゃないか?

しかしゴルフというスポーツは実にルールに厳しい。いや、ルール以前のマナーについても、本来はものすごく厳しい。

特にスコアの過少申告という点について、度々失格となる選手が現れている。あの、青木功でさえ、過少申告により失格となったことも。ただ今回のような同じ組で回った3人がそろって失格というのは極めて珍しい。

しかしながら、これが本来のスポーツのあり方なのかもしれないよ。

対して、日本生まれの「何とか競技」って、今や、やる側の選手がルールを完全に理解していないまま走っているばかりか、ルール改正となるや、

「こんなルールでは走れない。」

と文句をいい、競技規則第何条につき失格と判定する、というお触書があるにもかかわらず、

「どこが失格なのか?」

と審判に噛み付く場合があるという。

また、それに輪をかけて取り巻き連中が、

「何とか選手の失格は可愛そう。」

「審判はもっとよく見てみろよ!」

と文句を言う。何を考えているのか?審判は判定を下す前に何十回とビデオで失格対象シーンを巻き戻してみているのが分からないのか?

いや、それだけだったらいい。

「ファンのために関係のないところで失格にとるなんて、明らかにファン無視だ。」

というケースもあるし、場合によっては自分で勝手にルールを作って、

「判定は誤審だ!」

というケースまである。

果たして、そんなことで競技スポーツが成り立つものなのだろうか。

また、「ファンのために」って何のためなのか?ファンがインチキプレーを見逃してくれたおかげで大もうけしたからって、素直に喜ぶもんなんか?

ゴルフだったら、そんな文句をいう人間は即刻プレーヤーからも「退場」なんだろ。

そう考えると、「何とか競技」の行く末を本当に案じるね。


大量落車WEEKLY Vol.14

2006-05-12 00:01:03 | 競輪大量落車

♪今日もどこかで大量落車、今日もどこかで、大量落車!♪

プロの「恥すべき」プレーであるとともに、客が買った車券が事実上紙くず同然と化しながらも、なぜか現在、競輪関係者のみならず、競輪マスコミ(無論、あのT社長の日記にも)においてもほとんどいまだ取り上げられる気配がなく、タブー視されている感のある競輪大量落車。

しかし、タブーなんてとんでもない。またタブー視したところで一向に大量落車が減る気配など「ない」。

大量落車は本当に恥すべきプレーであり、撲滅の方向へと導くのが当たり前。

にもかかわらず、今週は大垣記念決勝も含めて大量落車の雨あられ。

「何を考えているんでしょう!」

前置きが長くなったが、今週の大量落車は予想通り、「盛りだくさん」でした。


5月6日

青森10レース。

5名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=12&KBI=20060506&RNO=10

動画はこちら。ただしダイジェスト映像が始まる前に既に落車していました。

mms://aomori.hyper-nets.com/aomori_digest/06050610.wmv

前橋1レース。

5名落車。内1名失格。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=22&KBI=20060506&RNO=01

動画はこちら。

mms://maebashi.hyper-nets.com/maebashi_digest/06050601.wmv

5月7日

広島1レース。

1名失格、3名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=62&KBI=20060507&RNO=01

動画はこちら。

mms://202.210.162.25/hiroshima/060506_060508/06050701.wmv

青森9レース。

4名落車。内1名失格。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=12&KBI=20060507&RNO=09

動画はこちら。

mms://aomori.hyper-nets.com/aomori_digest/06050709.wmv

5月8日

前橋1レース。

1名失格、3名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=22&KBI=20060508&RNO=01

動画はこちら。

mms://maebashi.hyper-nets.com/maebashi_digest/06050801.wmv

静岡7レース

2名落車、2名事故入。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=38&KBI=20060508&RNO=07

動画はこちらから。

http://www.shizuoka38.jp/imc_38/real/20060508/38_zikkyo_07.html?page=0.3750136306110278

5月9日

大垣記念決勝。

1名失格、3名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=44&KBI=20060509&RNO=11

動画はこちら。

mms://wm6.digi-c.com/kishiwada/h060509_11.wmv

5月10日

名古屋7レース。

4名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=42&KBI=20060510&RNO=07

動画はこちら。

http://meta.hitpops.jp/nagoya/C_BB/c01d07r.asx


工藤元司郎さんのコラムで、なかなか鋭い指摘をしながらも、

「今は落車が多くなるのは仕方ない」

と述べているが、仕方ないでは困るんだよ。

http://www.keirin.go.jp/land/pages/column/2006/me/me_356.html

例えば、競輪よりもはるかに客の数も多ければ、売り上げもダントツに多い中央競馬において、5頭も6頭も今や大量落馬レースが発生するケースなど頻繁にあるか?昔は結構少なくなかったけど。

しかも、地方競馬においても今や大量落馬はほとんど見られない。

競輪と競馬では競技の特性が違うといわれれば確かに違う部分はあれど、競馬の場合は馬が途中で脚を骨折したとかいった、「不可抗力」が原因で大量落馬が発生する場合もある。

にもかかわらず、競馬だったらそんな大量落馬事故は今や「事件」だよな。

競艇にしたってオートレースにしたって、競輪ほど大量転覆や大量落車レースになることはほとんどない。

まず完走して、その上で着順の優劣をつけるのは当たり前。その当たり前のことができていない以上、

「落車が多いことはある程度仕方ない」

とは言語道断。そんな甘ったれな意識の選手連中にカネを投じるほど客の意識は甘くないよ。

しかし、またぞろ、大量落車は今後も毎週相当数発生することだろう。

♪今日もやっぱり大量落車、今日もやっぱり、大量落車!♪


シンガポール航空国際カップ展望

2006-05-11 11:46:12 | 競馬

コスモバルクが出走予定の、14日、シンガポール・クランジ競馬場で行われる国際G1レース、シンガポール航空国際カップを展望していきたい。参考は週刊競馬ブック5月14日号。

http://www.turfclub.com.sg/web/tcracing.nsf/vPublishedWeights/959242ae8166022b48257169000ce417?OpenDocument&ExpandSection=1#_Section1.4

コスモバルクは2000Mを超えるレースだと末が持たず、ズルズルと後退する競馬が目立つ。今回は2000Mだが、この馬の距離適性を考えると最大限能力をはっきできるものと思われる。

メンバーを見ても強力と思われる面々はデットーリの騎乗が予定されている昨年G1を連勝したヴァリシール、前走のオークランドRHCを勝っているブルームブルーム、ドバイシーマクラシックでハーツクライの3着となったファルスタッフ、昨年の香港カップ2着のボウマンズクロッシング、地元のチキティンといったあたりが予想されるが、いずれの馬たちもG1戦となるとパンチに欠けるきらいがある馬たちであり、コスモバルクもメンバー中レイティング第2位ということを考えると十分優勝圏内。

ただ週刊競馬ブックに記載されているように、現地では30度を越える戦いが予想され、耐久戦の様相を呈す。

となれば環境的には地元・シンガポールや香港勢が優勢なのだが、過去に幾度も過酷な輸送を毎回のようにこなしていたコスモバルクであれば案外順応できるのではないか。

日本の競馬マスコミ関係者の多くは、すっかり新設G1のヴィクトリアマイルやはたまた凱旋門賞挑戦を決めたディープインパクト、はたまたキングジョージに挑戦予定のハーツクライに目が行っているが、もしこのレースをコスモバルクが勝てば相当に国際レイティングが上がりそうだし、また、理不尽なルールが横行している日本の競馬に一石を投じることになるかも。

なお、レースはナイターで行われる。