シリア アサド政権崩壊1か月 国際社会からの支援が焦点 NHK 2025年1月8日 5時31分
シリアでは独裁的な政権が崩壊して8日で1か月となり、暫定政権は国内の融和を進めるとともに復興に向けて今後、国際社会からの支援をどう得ていくのかが焦点となります。
親子2代、半世紀以上続いた独裁的な政権が崩壊して1か月となるシリアでは、各地の武装勢力が解散に合意する一方で「シリア解放機構」が率いる暫定政権が首都ダマスカス郊外でアサド政権の民兵の捜索を行ったと伝えられるなど、アサド政権の支持者への対応も続いているものと見られます。
また北部では、クルド人勢力と隣国トルコが支援する武装勢力との間の攻撃の応酬も続いています。
国連の推計では、これまでに国外に避難していた11万5000人が帰還したと見られ、国内の融和とともに復興をどう進めていくかが大きな課題となっています。
こうした中、アメリカは6日、人道支援を行えるようにするためシリアに科している経済制裁を維持しつつも統治機関との取り引きなどの一部の規制を緩和すると発表しました。
これについて暫定政権のシェイバニ外相は「制裁の完全な解除に向けた第一歩になるはずだ」と期待感を示しました。
シェイバニ外相は、カタールやUAE=アラブ首長国連邦に続いて、7日には隣国ヨルダンを訪れてサファディ外相と会談するなど外交を活発化させており、暫定政権としては今後、国際社会からの支援をどう得ていくのかが焦点となります。
「決して許すことできない」虐殺あったとされる地区は
シリアでは長年の内戦からの復興とともに、暫定政権が掲げる国民の和解と統合が課題となっています。
首都ダマスカス中心部から南西に5キロほど離れたタダモン地区は、アサド政権から反政府勢力の拠点とみなされ、2012年から空爆や地上部隊による激しい攻撃を受けました。
NHKの取材班が7日、この地区を訪れると、数多くの住宅や建物が破壊されたまま残されていました。
がれきの撤去や住宅の再建は進んでおらず、人々は壊れずに残った場所を見つけて身を寄せ合って暮らしていました。
この地区で暮らす68歳の男性は「当時、この地区は徹底的に攻撃され、通りは死体であふれていました。互いに許し合うことができるのかわかりません」と話していました。
取材を進める中で、アサド政権が崩壊するまで軍の部隊が占拠し、住民の出入りを制限していたという一角に、住民の1人が案内してくれました。
この場所では、アサド政権の兵士が拘束した多くの住民を殺害し、穴の中で遺体を燃やしていたと指摘されていて、政権の崩壊で軍が去った後、数多くの人の骨が見つかっています。
これまでに少なくとも288人が殺害されたと伝えられていますが、正確な人数はわかっていません。
案内をしてくれた住民のアナス・スワイダニさん(43)の当時23歳だった弟も13年前の2012年に軍に連行され、行方が分からなくなっていて、スワイダニさんは弟もここで殺害されたと考えています。
スワイダニさんは「この場所からはひっきりなしに銃声が聞こえ、遺体を焼く匂いが漂ってきていた。家族を殺したアサド政権の兵士たちを決して許すことはできず、目の前で処刑されなければ気がすまない」と話していました。
暫定政権は、国民の融和を訴える一方で、アサド政権下での弾圧の責任を追及する方針も示していて、タダモン地区でも住民の殺害の責任を追及する声があがっています。
シリアでは独裁的な政権が崩壊して8日で1か月となり、暫定政権は国内の融和を進めるとともに復興に向けて今後、国際社会からの支援をどう得ていくのかが焦点となります。
親子2代、半世紀以上続いた独裁的な政権が崩壊して1か月となるシリアでは、各地の武装勢力が解散に合意する一方で「シリア解放機構」が率いる暫定政権が首都ダマスカス郊外でアサド政権の民兵の捜索を行ったと伝えられるなど、アサド政権の支持者への対応も続いているものと見られます。
また北部では、クルド人勢力と隣国トルコが支援する武装勢力との間の攻撃の応酬も続いています。
国連の推計では、これまでに国外に避難していた11万5000人が帰還したと見られ、国内の融和とともに復興をどう進めていくかが大きな課題となっています。
こうした中、アメリカは6日、人道支援を行えるようにするためシリアに科している経済制裁を維持しつつも統治機関との取り引きなどの一部の規制を緩和すると発表しました。
これについて暫定政権のシェイバニ外相は「制裁の完全な解除に向けた第一歩になるはずだ」と期待感を示しました。
シェイバニ外相は、カタールやUAE=アラブ首長国連邦に続いて、7日には隣国ヨルダンを訪れてサファディ外相と会談するなど外交を活発化させており、暫定政権としては今後、国際社会からの支援をどう得ていくのかが焦点となります。
「決して許すことできない」虐殺あったとされる地区は
シリアでは長年の内戦からの復興とともに、暫定政権が掲げる国民の和解と統合が課題となっています。
首都ダマスカス中心部から南西に5キロほど離れたタダモン地区は、アサド政権から反政府勢力の拠点とみなされ、2012年から空爆や地上部隊による激しい攻撃を受けました。
NHKの取材班が7日、この地区を訪れると、数多くの住宅や建物が破壊されたまま残されていました。
がれきの撤去や住宅の再建は進んでおらず、人々は壊れずに残った場所を見つけて身を寄せ合って暮らしていました。
この地区で暮らす68歳の男性は「当時、この地区は徹底的に攻撃され、通りは死体であふれていました。互いに許し合うことができるのかわかりません」と話していました。
取材を進める中で、アサド政権が崩壊するまで軍の部隊が占拠し、住民の出入りを制限していたという一角に、住民の1人が案内してくれました。
この場所では、アサド政権の兵士が拘束した多くの住民を殺害し、穴の中で遺体を燃やしていたと指摘されていて、政権の崩壊で軍が去った後、数多くの人の骨が見つかっています。
これまでに少なくとも288人が殺害されたと伝えられていますが、正確な人数はわかっていません。
案内をしてくれた住民のアナス・スワイダニさん(43)の当時23歳だった弟も13年前の2012年に軍に連行され、行方が分からなくなっていて、スワイダニさんは弟もここで殺害されたと考えています。
スワイダニさんは「この場所からはひっきりなしに銃声が聞こえ、遺体を焼く匂いが漂ってきていた。家族を殺したアサド政権の兵士たちを決して許すことはできず、目の前で処刑されなければ気がすまない」と話していました。
暫定政権は、国民の融和を訴える一方で、アサド政権下での弾圧の責任を追及する方針も示していて、タダモン地区でも住民の殺害の責任を追及する声があがっています。





