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「イスラエル軍はエジプトとガザ地区の境界地帯の『フィラデルフィア回廊』を作戦上、制圧した」

2024-05-30 21:55:49 | イスラエルVSハマス
【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(5月30日) NHK 2024年5月30日 20時32分

ガザ地区南部ラファでの軍事作戦を続けるイスラエル軍は29日、「フィラデルフィア回廊」と呼ばれるラファとエジプトとの境界地帯の全域を制圧したと発表しました。
また、イスラエル政府の高官は29日、地元メディアのインタビューで「ハマスの統治能力と軍事力を破壊するための戦闘は今後7か月続く」と述べ、ガザ地区での軍事作戦は年内は継続し、長期化するという見通しを示しました。

イスラエル軍 エジプト側からの “武器密輸地帯” を制圧と発表

イスラエル軍の報道官は29日の会見で、「イスラエル軍はエジプトとガザ地区の境界地帯の『フィラデルフィア回廊』を作戦上、制圧した」と述べ、全域を制圧したことを明らかにしました。

そのうえで、この一帯でおよそ20の地下トンネルを発見したと明らかにしました。

イスラエルはこれまでこの境界地帯が、エジプト側からガザ地区に武器などを密輸するルートになっていたと主張し、制圧を目指していました。

この地帯をイスラエルが最後に管理していたのは2005年で、ハマスへの攻勢を一段と強めるとみられます。

多くの住民が身を寄せるラファへの攻撃は連日続いていて、パレスチナ赤新月社は29日、ラファ西部で救急車がイスラエル軍の攻撃を受け、職員2人が死亡したとしています。

イスラエル軍は、いったんは制圧したとしていたガザ地区北部でもハマスとの戦闘を再開していて、イスラエル政府の高官は29日、「ハマスの統治能力と軍事力を破壊するため戦闘は今後7か月続く」と述べ、軍事作戦は年内は続くとの見通しを示しています。

フィラデルフィア回廊とは
イスラエル軍が制圧を発表した「フィラデルフィア回廊」は、ガザ地区南部とエジプトとの境界沿いの全長およそ14キロの緩衝地帯です。100メートルほどの幅しかない場所もあります。

ロイター通信は「フィラデルフィア」の名前の由来について、イスラエル軍が無作為に選んだコードネームだと伝えています。

ガザ地区に支援物資を搬入したり、病気の患者や負傷者をエジプト側へ脱出させたりしたラファ検問所もこの回廊上にあります。

イスラエル軍は、ハマスがエジプト側からガザ地区へこの回廊の一帯にある地下トンネルを通じて武器を密輸していると主張してきました。

これに対してエジプトメディアは29日、エジプト政府高官の話として、「地下トンネルが存在するという事実はない」と伝えています。

イスラエルのシンクタンクは、「フィラデルフィア回廊」の重要性を分析したリポートを去年12月に公表しました。

このリポートでは、この回廊をイスラエルが支配すれば、ガザ地区からエジプトへの唯一の陸路が絶たれ、地下トンネルを通じた移動が遮断される可能性があると分析しています。

そのうえで、「回廊の支配はガザ地区の包囲網が完成することになり、戦闘終結後の地区の非武装化に影響を及ぼす戦略的な動きになる」と指摘しています。


中国 習主席 “パレスチナ国家の樹立を断固支持する”
北京では30日、「中国・アラブ諸国協力フォーラム」の閣僚級会議が開かれ、エジプトのシシ大統領やUAE=アラブ首長国連邦のムハンマド大統領など4人の首脳も参加する中、習近平国家主席が演説しました。

習氏は、「中国はアラブ諸国との関係を世界の平和と安定を維持するためのモデルにするため、協力したい」と述べた上で、AI=人工知能やエネルギー、貿易などの分野で協力を深めていく考えを示しました。

また、イスラエル・パレスチナ情勢について、「戦争はいつまでも続くべきではない。2国家共存による解決は勝手に揺るがすことはできない。パレスチナ国家の樹立を断固として支持する」と述べました。

その上で、ガザ地区の人道支援と復興のため、日本円にして110億円余りの追加支援を行うことなどを明らかにしました。

中国としては、対立するアメリカがイスラエル寄りの姿勢をとるなか、パレスチナを支持することでアラブ諸国との関係強化をはかり、中東での影響力を高めるねらいがあるとみられます。

ラファで空爆 “1日で15人が犠牲” イスラエルメディア
イスラエル軍は29日もガザ地区各地で軍事作戦を続け、地元メディアは、南部ラファでイスラエル軍が住宅を空爆し、子ども3人を含む4人が死亡するなど、この日1日で、あわせて15人が犠牲となったと伝えています。

ガザ地区の保健当局は29日、ガザ地区での死者はこれまでに3万6171人にのぼったと発表しています。

イスラエル高官 ガザ地区軍事作戦 年内は継続の見通し示す
イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問は29日、地元メディアのインタビューに応じ、「ハマスの統治能力と軍事力を破壊するための戦闘は今後7か月続く」と述べ、ガザ地区での軍事作戦は年内は継続し、長期化するという見通しを示しました。

イスラエル軍は、5月24日に国際司法裁判所がラファでの攻撃をただちに停止するよう暫定的な措置を命じたあともラファでの軍事作戦を続けているほか、いったん制圧したとする北部でもハマスとの戦闘を再開していて、先行きの不透明な状況が続いています。

米国務長官 “イスラエルは攻撃が適切か検討すべき” 考え示す

アメリカのブリンケン国務長官は29日、訪問先のモルドバで記者会見を行い、イスラエル軍がガザ地区の南部ラファで多くの住民が避難する場所を攻撃し、多数の犠牲者が出たことについて「数日前の出来事は、恐ろしいものだ。映像を見た誰もが深い衝撃を受けないはずがない」と述べました。

その上で、「テロリストに対処するため計画された標的を絞った限定的な作戦でも意図せず恐ろしい結果をもたらす可能性がある」と述べ、イスラエルは攻撃が適切か検討すべきだという考えを示しました。

そして、ガザ地区の将来的な統治などをめぐる計画が必要だとして、「ハマスの永続的な打倒を確実にするためには明確な計画を立てることが急務だ。軍事行動で得られる成果がそれに伴う恐ろしい結果と比べてどれだけのものか。特に、追っている対象が民間人が多数集まっている中にいるので考えなければならない」と述べ、イスラエルに将来的な計画について協議に応じるよう求めました。
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