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留学生受難 日本帰国後ホテル転々 母国一時帰国でも家賃支払い

2020-04-02 14:38:50 | COVID-19関連記事
海外から帰国すると2週間の待機が求められる。インターネット上には、奨学金の継続などを求める声が書き込まれている





新型コロナウイルスの感染拡大は、留学先の海外から帰国した日本人学生や日本に留学中の外国人学生にも深刻な打撃を与えている。帰国中は奨学金が出ない上、公共交通機関が使えず地方の実家に帰れない学生は、東京都内で二週間待機する宿泊費を自己負担しなければならない。母国に一時帰国した外国人留学生も日本での家賃を払い続けており、不安な日々を過ごしている。 (浅野有紀)

 「お金がなくて黙って帰宅し、感染が発覚したらバッシングを受けるのは私たち」

 英国留学中の私立大の女子学生(21)は三月二十一日、羽田空港に到着した。実家は北海道。政府の要請で公共交通機関を使えないため、都内のホテルに二週間滞在することに。

 ようやく見つけた安いホテルに延泊を申し出ると「検疫か」と尋ねられた。正直に事情を伝えると「四日の延長はいいが、それ以上はできません」と断られた。その後、ホテルを転々。宿泊費や交通費は二十万円近くに上る見込みだ。帰国中は奨学金も出ないため、食事はコンビニのおにぎりでしのいでいるという。

 友人は「黙って帰宅してもばれない」と言うが、もし感染していた時の世間からのバッシングが怖い。女子学生は「宿泊者がいるホテルも安全とはいえず、自主隔離に意味はあるのか」と疑問を呈す。

 「全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会」の担当者は、帰国者への対応について「他の宿泊者の安全をどう担保するのか」と困惑気味で、国が公共施設を活用してほしいと主張する。

 マレーシア出身で東大に留学中の女子学生は、春休みで二月に一時帰国後、国境が封鎖され日本に戻れなくなった。奨学金は日本での生活費名目のため、毎月大学での在籍確認サインが必要。このため、奨学金を受け取れないまま、月四万五千円の寮費や電話代などの固定費を払っている。

 自身も留学経験があり、留学生の支援をしているシンガポール出身のオスティン・ツェンさん(28)は「日本の固定費は相当高い。長引けば、退学せざるを得ない学生も出てくるのでは」と懸念する。文部科学省は、オンライン授業やリポート提出など、遠隔での学習が続く場合は奨学金の継続を決めたが、それ以外の場合は、所属大学などに相談してほしいとしている。

(東京新聞)

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