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「東京銀器」と呼ばれる銀製品がある。江戸時代までさかのぼる歴史をもち、都と国の伝統工芸品にも指定された逸品だ。

2024-09-22 06:25:49 | 政治経済問題
「銀師」が使う道具類 🄫東京新聞



伝統の東京銀器に宿る実用の美 指輪、スプーン… 「銀師」日伸貴金属の上川善嗣さんは槌を握る  東京新聞 2024年9月22日 06時00分

<マイストーリー>
 「東京銀器」と呼ばれる銀製品がある。江戸時代までさかのぼる歴史をもち、都と国の伝統工芸品にも指定された逸品だ。職人として長い歴史を受け継ぐ「銀師(しろがねし)」の一人で、「日伸貴金属」(台東区)の取締役上川善嗣(よしつぐ)さん(51)は、銀器の価値を信じ、時代に合わせた挑戦を続けている。目指すのは実用性の中に美しさが光る”用の美”。「銀器を日常的に使っていただける存在に」と願う。(高田みのり)

◆多彩な槌さばき
 トントン、トントン―。
 槌(つち)の動きに合わせて、銀製のアイスクリームスプーンに細かな模様が現れる。銀器を成形する「槌絞(つちしぼ)り」、熱を加えて軟らかくする「焼鈍(しょうどん)」に続いて、飾りを入れる「加飾(かしょく)」の工程。「一口に『トン』といっても、いろいろなたたき方があるんですよ」。槌を握る上川さんが教えてくれた。
 日伸貴金属は家族の工房だ。上川さんの父ときょうだい、計5人全員が銀師。江戸時代から受け継ぐ職人技でそれぞれが作品を手がける。
◆3歳で銀に目覚める
 銀を巡る一番古い記憶は3歳のころ。「銀をならしている祖父のひざの上に乗せられてね。そうっとたたくトントンという音が心地よくて、子守歌のようだった」。子守歌のような槌の音は、銀への目覚めでもあった。
 銀師の道に進んだが、こんな思いもあった。「東京銀器は伝統工芸。かといって、コンクールに出すような銀器を売っても、使う機会がなければもったいない」。そこで指輪やスプーン作りのワークショップを始めると、たちまち人気に。
◆魅力を世界に
 参加者は自由研究目的の親子連れから、韓国やイタリア、果ては地球の裏側アルゼンチンの観光客までさまざま。昨年は月に平均150人を受け入れた。「『体験して終わり』にならず、その後も使ってもらえる。銀の良さに気付いてもらえれば、銀器が日常に広がるきっかけになる」。写真投稿アプリ「インスタグラム」でのフォロワーは、2年前の1桁から今や2000人を超え、ファンは着実に増えた。
 「銀器は温故知新というのかな。なくさない限り使えるけど、時代ごとのニーズに合わせて変化もして、そこに用の美が宿る」。上川さんは言う。「人とのご縁でアイデアが生まれ、それを商品化する。その循環がぼくを職人として育ててくれます。日常的に使ってもらえるようになるため、また3年、5年、地道に積み重ねていきたい」
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