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優駿牝馬2019回顧

2019-05-20 06:19:52 | 大レース回顧集
関連記事:5/19 東京・優駿牝馬(GⅠ)




無敗の女王が誕生した。牝馬クラシック第2弾「第80回オークス」が19日、東京競馬場で行われ、1番人気ラヴズオンリーユーが中団から桁違いの末脚を繰り出して無傷4連勝でV。06年カワカミプリンセス以来、13年ぶり5頭目の無敗オークス馬が誕生した。騎乗したミルコ・デムーロ(40)は史上10人目のクラシック完全制覇を達成した。
 外から1頭だけ、次元の違う伸びだった。一度は抜け出したカレンブーケドールが視界に入る。ラヴズオンリーユーの鞍上でM・デムーロは勝利を確信した。残り50メートルで先頭。振り切る。右手を何度も突き上げた。

 「1番人気でプレッシャーはありました。でも馬の気持ちが強かった。僕と同じ。負けたくない!!」。上がり3Fはメンバー最速の34秒5。最少キャリアタイの4戦4勝。史上5頭目、13年ぶり無敗オークス馬の誕生だ。2分22秒8は12年の2分23秒6(ジェンティルドンナ)を0秒8更新するオークスレコード。ミルコは史上10人目のクラシック完全制覇を決めた。「クラシック完全V?信じられない。半端ないです。スタートが良くて道中もいいところを走れた。ただ、4コーナーで前の馬が下がってきた。一瞬、届かないかなと思った。でも凄い瞬発力。残り250メートルでは勝ったと思った」。NHKマイルC(アドマイヤマーズ)に続く、今春G1・2勝目。G1通算30勝目でいよいよエンジンが掛かってきた。

 16年ドバイターフを制した全兄リアルスティールも管理した矢作師は率直な思いを吐露した。「今、この場にいることが信じられない。正直、春は全休かなと思ったくらいだから」。新馬、白菊賞を2連勝。だが年明けにフレグモーネ(細菌による脚部の化膿性疾患)を発症した。オークスに黄信号が点灯した。陣営はかけに出た。前走・忘れな草賞への出走だ。「忘れな草賞も間に合うか微妙だったが(2週後の)フローラSからだとオークスは勝負にならない」。完調手前だったが1着で賞金加算に成功。視界が開けた。

 初の関東圏輸送とあって1日早く金曜に東京入り。馬体重は前走から増減なし。パドックを堂々と周回した。「金曜輸送が正解だった。今までで一番というスタート。加速するのに多少、時間がかかる分、距離は延びていいと思っていた」。初の多頭数競馬も桜花賞組も一蹴した管理馬を心から称賛した。

 夢がさらに膨らむ無敗の進撃。秋は秋華賞(10月13日、京都)を視野に入れつつ指揮官は言い切った。「海外に行きたい!!」。そしてこう続けた。「これだけの切れはリアルスティールにはなかった。筋肉の柔らかさなど能力は兄以上。牝馬だが、どこに連れていっても大丈夫な精神面の強さがある」。兄にも騎乗したM・デムーロは「どんどん大人になっている。お兄さんに結構似てます。何より、負けないのが素晴らしい。このままいってくれれば」。名手は無敗女王のさらなる進撃を約束した。

 ◆ラヴズオンリーユー 父ディープインパクト 母ラヴズオンリーミー(母の父ストームキャット)牝3歳 栗東・矢作厩舎所属 馬主・DMMドリームクラブ 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績4戦4勝 総獲得賞金1億7294万9000円。


















アンカツ(安藤勝己)





場立ちの予想屋「大黒社」です





11R オークス 芝2400m (左) 天気:晴 / 馬場:良 / 発走:15:40 
2019/05/19(日) 2回東京10日目 3歳 サラ3歳オープン (国際)牝(指定)55キロ 18頭 本賞金:11000、4400、2800、1700、1100万円


1 枠7橙 13 ラヴズオンリーユー 牝3 55.0 M.デムーロ 2:22.8 9 8 10 10 34.5 456(0) 矢作 芳人 1
2 枠5黄 10 カレンブーケドール 牝3 55.0 津村 明秀 2:22.8 クビ 4 4 4 4 35.1 460(-4) 国枝 栄 12
3 枠1白 2 クロノジェネシス 牝3 55.0 北村 友一 2:23.2 2 1/2 4 4 4 5 35.4 432(-2) 斉藤 崇史 2
4 枠6緑 12 ウィクトーリア 牝3 55.0 戸崎 圭太 2:23.3 クビ 14 14 15 15 34.6 460(-6) 小島 茂之 6
5 枠4青 8 ダノンファンタジー 牝3 55.0 川田 将雅 2:23.3 アタマ 4 6 6 5 35.5 456(-6) 中内田 充正 4
6 枠4青 7 シャドウディーヴァ 牝3 55.0 岩田 康誠 2:23.3 クビ 9 8 7 7 35.3 464(0) 斎藤 誠 7
7 枠2黒 4 シェーングランツ 牝3 55.0 武 豊 2:23.5 3/4 16 16 15 15 34.8 458(-4) 藤沢 和雄 10
8 枠3赤 6 アクアミラビリス 牝3 55.0 藤岡 佑介 2:23.9 2 1/2 18 18 18 18 35.0 416(+8) 吉村 圭司 13
9 枠2黒 3 コントラチェック 牝3 55.0 D.レーン 2:24.5 3 1/2 2 2 2 1 37.0 460(-6) 藤沢 和雄 3
10 枠8桃 18 フィリアプーラ 牝3 55.0 丸山 元気 2:24.7 1 1/2 17 17 15 15 36.0 440(+6) 菊沢 隆徳 17
11 枠3赤 5 エールヴォア 牝3 55.0 松山 弘平 2:25.0 2 3 3 3 2 37.5 500(-8) 橋口 慎介 8
12 枠6緑 11 シゲルピンクダイヤ 牝3 55.0 和田 竜二 2:25.2 1 1/4 9 10 9 10 36.9 454(-4) 渡辺 薫彦 5
13 枠5黄 9 ウインゼノビア 牝3 55.0 松岡 正海 2:25.3 クビ 14 14 10 10 37.0 464(-4) 青木 孝文 18
14 枠1白 1 ジョディー 牝3 55.0 武藤 雅 2:25.9 3 1/2 1 1 1 2 38.4 480(+2) 戸田 博文 14
15 枠8桃 16 ビーチサンバ 牝3 55.0 福永 祐一 2:26.0 クビ 4 10 10 9 37.8 476(+6) 友道 康夫 9
16 枠7橙 14 フェアリーポルカ 牝3 55.0 幸 英明 2:26.3 2 4 6 7 7 38.3 474(+2) 西村 真幸 11
17 枠8桃 17 メイショウショウブ 牝3 55.0 池添 謙一 2:26.6 1 3/4 9 12 13 13 38.1 482(+2) 池添 兼雄 16
18 枠7橙 15 ノーワン 牝3 55.0 坂井 瑠星 2:26.7 3/4 9 12 13 13 38.2 474(-8) 笹田 和秀 15

コーナー通過順位
1コーナー 1,3,5(2,8,10,14,16)(7,11,13,15,17)-(9,12)4-18,6
2コーナー 1,3,5(2,10)(8,14)(7,13)(11,16)(15,17)(9,12)4-18-6
3コーナー 1,3,5(2,10)8(7,14)11(9,13,16)(15,17)(18,12,4)-6
4コーナー (1,*3,5)10(2,8)(7,14)16(9,11,13)(15,17)(18,12,4)6
ラップタイム
200m 400m 600m 800m 1000m 1200m 1400m 1600m 1800m 2000m 2200m 2400m
12.5 10.9 11.7 11.9 12.1 12.2 12.3 12.2 11.7 11.4 11.6 12.3
12.5 23.4 35.1 47.0 59.1 71.3 83.6 95.8 107.5 118.9 130.5 142.8

払戻金
単勝
13 400円
複勝
13 200円
10 1,400円
2 170円
枠連
5-7 8,420円
ワイド
10-13 6,430円
2-13 470円
2-10 4,960円
馬連
10-13 25,140円
馬単
13-10 28,210円
3連複
2-10-13 28,240円
3連単
13-10-2 179,960円



・13 ラヴズオンリーユー・・・終始中団待機の競馬。直線に入って、坂上手前から押っつけ通し。最後の最後でカレンブーケドールを競り落とし、史上5頭しかいない無敗のオークス馬の仲間入りを果たした。

昨年11月に新馬と白菊賞を、いずれも上がり33.9秒で連勝した時点で、クラシック候補に名乗りを上げたかに思われたが、その後体調が戻らず。結局、桜花賞には間に合わず、桜花賞当日の忘れな草賞に出走。そこで、2着馬に3馬身の差をつけ、今年は、桜花賞馬のグランアレグリアが不出走ということもあり、迎えたオークスでは、重賞初出走ながらも1番人気に支持された。

スパッと切れる脚というよりも、長い脚を使いながらも最後はねじ伏せる、というタイプの馬は、牡馬では少なくないが、牝馬だと、過去を紐解いてもあまりいない。こういうタイプならば、牡馬相手にGIを戦ってもソコソコ頑張れるかもしれない。但し、使い詰めできないタイプのようなので、馬の状態を見ながらのローテーションということになるのだろう。

・10 カレンブーケドール・・・レースを作ったという点では、このレースの敢闘賞に値する内容を見せた。坂上で先頭に立ったときには、恐らく鞍上も勝利がよぎったと思うが、惜しくも2着。

・2 クロノジェネシス・・・初手から折り合いに苦労していたが、直線に入ってからは、カレンブーケドールと熾烈な叩き合いを演じた。ただ、2400の距離は少々長かったかも。2000mの秋華賞あたりが、この馬に一番適しているように思う。

・12 ウィクトーリア・・・上がり33.2秒で制したフローラステークスの反動も感じさせることなく、後方待機から3着争いを演じた走りは今後に繋がりそう。

・8 ダノンファンタジー・・・好位につけ、直線に入ってもしぶとい競馬を見せた。ただ、距離がこの馬には長かった。

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