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スプリンターズステークス2018回顧

2018-10-01 08:06:15 | 大レース回顧集
関連記事:9/30 中山11R・第52回 スプリンターズステークス(GⅠ)




統一王者の誕生だ。「第52回スプリンターズS」が中山競馬場で行われ、春の高松宮記念を勝った1番人気ファインニードルが直線鋭く伸びて差し切り勝ち。史上5頭目の同一年スプリントG1春秋制覇を果たした。馬主は世界中で活躍するゴドルフィン。日本王者としての世界再挑戦が楽しみになってきた。 【レース結果】

 これが王者の走りだ。ファインニードルは4角8番手。残り200メートルを過ぎても前とはまだ7〜8馬身差があったが、ここからが真骨頂。絶体絶命の場面から鮮やかに差し切った。「何とか届いてくれと。ただただ信じるだけでした」と川田。内にモタれながらも鞍上の右ムチに応えて一完歩ごとに差を詰める。重い馬場に苦しむライバルを1頭、また1頭とかわすと、最後は2番手から抜けたラブカンプーをきっちり首だけ捉えた。

 春の王者として迎えた大一番を制し、今年は全て芝1200メートルで国内4戦4勝。スプリント重賞年間4勝はグレード制導入の84年以降では初の偉業となった。高松宮記念(鼻差)に続いて接戦をものにした川田は「着差はわずかでも、しっかり勝ち切ってくれている。そこが一番(の長所)。国内に関しては負けていないので、胸を張ってスプリント界で一番強い馬だと言えると思う」と愛馬を称えた。JRA・G1通算12勝目となった川田は今夏には英国へ遠征し、ゴドルフィンの馬にも騎乗した。「ゴドルフィンの所有馬でG1を勝つことができて非常に光栄」と表情を引き締めた。

 G1初挑戦だった昨年(12着)のリベンジも果たした。高橋忠師は「昨年のレース後に別馬じゃないかと思うほど体が良くなった。今年一年でここまで力をつけてくれたし、まだ成長できるんじゃないかなと期待している」と誇らしげに話した。レース後の中山から直接、ミッドウェイファーム(茨城県)に放牧に出されたニードル。今後について師は「馬の状況を見極めながら決めたい」と語るにとどめたが、オーナーは世界のゴドルフィン。日本王者として世界に挑む可能性も大きい。

 春は香港G1チェアマンズスプリントプライズに挑み4着。師は「もし(香港に)行くことになれば、こちらの思いとしても違った形で行くことになると思う」と雪辱への思いをにじませ、川田も「目指すべきところに無事に歩んでいって、日本の短距離界の頂点としての強さを見せてくれればいいなと思います」とさらなるチャレンジへの期待を寄せた。5歳にして天下統一を果たしたニードル。遅咲きの名スプリンターの快進撃はまだまだ続く。

 ◆ファインニードル 父アドマイヤムーン 母ニードルクラフト(母の父マークオブエスティーム)牡5歳 栗東・高橋忠厩舎所属 馬主・ゴドルフィン 生産者・北海道日高町ダーレー・ジャパン・ファーム 戦績27戦10勝 総獲得賞金4億9141万3600円(戦績、賞金共に海外含む)
















秋のG1戦線の到来を告げる短距離王決定戦「第52回スプリンターズS」(G1、芝1200メートル)が30日、中山競馬場11Rで行われ、川田将雅騎手騎乗の1番人気ファインニードル(牡5=高橋義忠)が勝利。G1通算2勝目を挙げた。

 中団外目からの競馬。4コーナーでは大きく外を回る展開に川田は「欲しい位置を取られたので厳しい競馬になりました。良い流れではなかったですけど、馬の力でとらえきってくれた」と安どの表情。「4コーナーでの手応えもよくなかったですけど、直線に入ると自分の脚を見せてくれた」をパートナーをねぎらった。

 3月の高松宮記念に続いて、同レースを制し、13年のロードカナロア以来、史上5頭目となる同一年のスプリントG1春秋制覇の偉業を達成。「着差はわずかですけど、1200メートルのG1を両方勝ち切ったのはすごいことだと思う」と称え、「(今年は)国内で負けていませんから胸を張って一番強い馬になったといえると思う。一番強いと証明できた日を関係者の皆さんと喜びたい」と笑顔を見せた。








秋のG1戦線の到来を告げる短距離王決定戦「第52回スプリンターズS」(G1、芝1200メートル)が30日、中山競馬場11Rで行われ、川田将雅騎手騎乗の1番人気ファインニードル(牡5=高橋義忠)が勝利。G1通算2勝目を挙げた。

 道中、中団から競馬を進めたファインニードル。直線では大外から末脚を伸ばし、2番手追走から先に抜け出した3歳牝馬ラブカンプーをかわしきった。勝ちタイムは1分8秒3(やや重)。王者が実力を示す中、首差の2着には和田騎乗の11番人気ラブカンプー、さらに半馬身差の3着には武豊騎乗の13番人気ラインスピリットと人気薄の馬が飛び込んだ。

 勝ったファインニードルは父アドマイヤムーン、母ニードルクラフトという血統。3月の高松宮記念に続いて、同レースを制し、13年のロードカナロア以来、史上5頭目となる同一年のスプリントG1春秋制覇の偉業となった。通算戦績は27戦10勝。

 鞍上の川田は中央G1通算12勝目で今年2勝目。管理する高橋義忠師は中央G1通算2勝目ですべて同馬によるもの。

 これで今年の古馬短距離G1路線はマイルCS(11月18日、京都)を残し、高松宮記念=ファインニードル、安田記念=モズアスコット、スプリンターズS=ファインニードルという結果に。春秋のスプリントG1を連覇したファインニードルが最優秀短距離馬のタイトルに大きく近づいた。



アンカツ





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11R 第52回 スプリンターズステークス(GⅠ) 3歳以上オープン 1,200 (芝・外) 定量 15時40分

1 枠4青 8 ファインニードル 牡5 57.0 川田将雅 1:08.3 34.5 470 0 高橋義忠 1
2 枠5黄 9 ラブカンプー 牝3 53.0 和田竜二 1:08.3 クビ 35.1 436 +2 森田直行 11
3 枠1白 1 ラインスピリット 牡7 57.0 武豊 1:08.4 1/2 35.0 444 +2 松永昌博 13
4 枠3赤 6 ダイメイプリンセス 牝5 55.0 秋山真一郎 1:08.5 クビ 34.4 506 +4 森田直行 10
5 枠5黄 10 レッツゴードンキ 牝6 55.0 岩田康誠 1:08.6 3/4 34.3 490 -8 梅田智之 4
6 枠2黒 3 ワンスインナムーン 牝5 55.0 石橋脩 1:08.7 クビ 35.7 454 +6 斎藤誠 3
7 枠6緑 12 ナックビーナス 牝5 55.0 J.モレイラ 1:08.7 アタマ 35.3 520 -2 杉浦宏昭 2

8 枠4青 7 マルガイキャンベルジュニア 牡6 57.0 田辺裕信 1:08.9 1 1/4 34.9 532 0 堀宣行 12
9 枠1白 2 マルチヒルノデイバロー 牡7 57.0 四位洋文 1:08.9 ハナ 35.1 502 -10 昆貢 15
10 枠8桃 16 レッドファルクス 牡7 57.0 戸崎圭太 1:09.0 1/2 34.7 476 -4 尾関知人 5
11 枠7橙 13 ティーハーフ 牡8 57.0 国分優作 1:09.0 クビ 34.6 454 -8 西浦勝一 16
12 枠6緑 11 セイウンコウセイ 牡5 57.0 池添謙一 1:09.2 1 35.7 504 +4 上原博之 8
13 枠8桃 15 ムーンクエイク せん5 57.0 C.ルメール 1:09.2 クビ 34.7 510 +8 藤沢和雄 7
14 枠3赤 5 アレスバローズ 牡6 57.0 藤岡佑介 1:09.5 1 3/4 35.8 492 +2 角田晃一 6
15 枠2黒 4 スノードラゴン 牡10 57.0 大野拓弥 1:10.3 5 36.4 512 0 高木登 14
中止 枠7橙 14 カクガイラッキーバブルズ せん7 57.0 B.プレブル 492 +15 K.ルイ 9

タイム
ハロンタイム 11.7 - 10.3 - 11.0 - 11.3 - 11.5 - 12.5
上り 4F 46.3 - 3F 35.3
コーナー通過順位
3コーナー 3,9(1,12,11)(2,5,8)(4,7,14)6(10,16)(13,15)
4コーナー 3(9,12)(1,11)(2,5)8(6,4)(13,10,7)(14,16)15

払戻金
単勝 8 280円 1番人気
複勝
8 150円 1番人気
9 510円 9番人気
1 1,400円 14番人気
枠連 4-5 1,150円 4番人気
馬連 8-9 4,140円 15番人気
ワイド 8-9 1,340円 15番人気
1-8 3,740円 40番人気
1-9 13,850円 87番人気
馬単 8-9 5,260円 20番人気
3連複 1-8-9 65,370円 165番人気
3連単 8-9-1 209,620円 578番人気



・8 ファインニードル・・・中団あたりに構えて4角を迎えたが、追い出した時の反応がよくなかった。しかし、坂上で加速がつき、最後はラブカンプーをクビ差捕え、春秋スプリントGI制覇を成し遂げた。

高松宮記念でも、勝利目前のレッツゴードンキをゴール直前差し切りという内容。牝馬のGI制覇を阻止した、という点も一緒だった。また、2連覇を果たした、今年のセントウルステークスでも、逃げるラブカンプーを差し切っている。

昨年のスプリンターズステークスでは、初手は3番手あたりにつけながら、4角で後退し、12着と大敗してしまった。その雪辱も果したと同時に、このレースの3連覇がかかっていたレッドファルクスも破ったことで、短距離界は完全にファインニードルの天下となった。

ただ、今回は、前団勢が概ね11秒台という、稍重にしては飛ばしてくれたおかげ、という展開の利もあったように思う。一方で、追い出したときの反応がイマイチだったのはズブさが出てしまったのではないかという懸念を抱く。

とはいうものの、底力を示して、春秋GI制覇を成し遂げたのは立派だ。

9 ラブカンプー・・・逃げるワンスインナムーンの番手から抜け出したときには勝利が見えたかに思われたが、セントウルステークスに続き、またしても、ファインニードルの末脚に屈した。しかしながら、3歳牝馬の身としては上出来の結果だ。

1 ラインスピリット・・・終始前団をキープし、直線手前で一度緩め、直前の坂上で猛然と追い込んできた。今後に繋がる走りだった。

6 ダイメイプリンセス・・・人気は低かったが、アイビスサマーダッシュ優勝、北九州記念2着の実績を引っ提げて出走した今回は、その好調さを維持出来ていた走りを見せた。

10 レッツゴードンキ・・・この馬なりの末脚は披露したが、前団のペースが速すぎた。

12 ナックビーナス・・・前団でレースを進めるも、直線で伸びを欠いた。よく分からない負け方だった。

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