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「甘利疑惑究明国会」のはじまり?

2016-01-21 22:15:41 | 政治経済問題
ワイロ疑惑の甘利大臣 野党質問に何ひとつ答えられず | 日刊ゲンダイDIGITAL

2016年1月21日

千葉県の建設会社から自身や秘書が口利きの依頼を受け、見返りに現金を受け取ったとの週刊文春の報道を受け、きょう(21日)午前の参院決算委員会で、民主党の安井美沙子氏が甘利明経済再生担当相の賄賂疑惑を追及した。甘利氏はシドロモドロで、何ひとつマトモに答えられなかった。

 以下、一問一答だ。

――(文春が報じた千葉県の建設会社)S社とURの交渉に便宜を図る見返りに1200万円の現金と飲食を受けたか? 大臣が受け取った領収書の写真も掲載されているが、説明責任を果たすつもりか?

甘利「お騒がせいたしております。けさ、週刊誌を読ませていただきました。しっかり調査して説明責任を果たしていきたいと思います」

――2013年11月14日、S社の(文春に実名告白した総務担当者)I氏から、大臣室でURとの交渉の口利きの見返りに、大臣自ら50万円入りの封筒を受け取ったとされているが、本当か?


甘利「その会社の社長の表敬訪問を受けたのは事実ですが、表敬訪問はたくさんいらっしゃいます。定番として写真を撮ったり、景色を見たりします。その一行が正確に何をしたのか記憶が曖昧なところであります。きちんと整理したいと思います」

――2014年2月1日、I氏が大和市にある甘利大臣の地元事務所で大臣に50万円を渡したとあるが、本当か?

甘利「この3年、事務所をほとんど留守にしておりまして、時々帰る時は日程がびっしり詰まっています。その方が来られたのは覚えています。そして何をされたか、いま記憶をたどっているところです」

――2013年8月20日、大臣の地元事務所の事務所長がI氏から500万円を受け取り、大臣が代表を務める自民党第13選挙区が受領したとの記載もあり、400万円の領収書の写真が掲載されています。これは本物ですか?


甘利「この3年間、ほどんど国政に邁進し、私以外のことは今回の報道で初めて……。真面目な話、今回の報道が本当なのか、いま確認中です。初めて承知しました」

■秘書に聞くだけなのに「これから調べる」

――500万円のうち政治資金収支報告書にはS社から100万円寄付の記載があり、大和市の第2支部の報告書にも9月6日付で100万円が記載されています。残りの300万円はどこにも記載されていません。このことはどうでしょうか?

甘利「本当に報道されて、こんなことがあったのか……。秘書の行動として正直初めて聞きました。書かれていることについて第三者を入れてきちんと調査をいたします」

――2014年12月20日、事務所長がI氏とS社に50万円の寄付を依頼し、(I氏とS社は)支払ったとあります。その領収書の写真もあります。しかし、大臣の政治資金収支報告書ではこのうちS社の50万円しか記載されていません。I氏からの50万円はどこに記載されたのですか?


甘利「秘書の行動については取材が始まって半信半疑で、嘘じゃないかと思いました。きちんと調査をします。何でこんなことをやってきたのか。それは本当なのだろうかという思いであります。きちんと調査します」

 文春が一連の疑惑を甘利にぶつけたのは16日だ。すぐに秘書に確認すればいいのに、マトモに答えないのだから、ヒドイものだ。疑惑は深まるばかり。完全に真っ黒だ。

 安井氏は最後に「辞職という選択肢はありますか?」と質問。甘利は「これからも職務に全力を尽くす所存であります」と言うのが精いっぱいだった。



ところで、甘利のカネにまつわる「黒い噂」は、この程度では済まないという話もあるらしい。

ということは、時間を引き延ばせば延ばすほど、甘利には不利になるんじゃないのか。

ごまかさずに、「誠意をもって」答えたほうがいい。


甘利大臣は辞任秒読み 安倍内閣を待つ一蓮托生崩壊 | 日刊ゲンダイDIGITAL

2016年1月20日

こりゃ、完全にアウトだろう。

 21日発売の週刊文春が報じた甘利経済再生相の金銭大醜聞だ。甘利の事務所がトラブル解決の口利きの見返りに1200万円もの“賄賂”を受け取っていたというもので業者の人間が実名告発しているだけでなく、秘書との現金授受の場面もバッチリ写真に撮られ掲載されている。甘利本人も直接カネをもらっているといい、大臣辞任どころか議員辞職、逮捕されてもおかしくない内容だ。

 さっそく、21日の参院決算委員会で追及されたが、甘利はシドロモドロ、何一つマトモに答えられなかった。

 文春によると、2013年5月、千葉県内の建設会社の総務担当者が、独立行政法人都市再生機構(UR)とのトラブル処理を甘利事務所に依頼。決着した謝礼として甘利の秘書に500万円、甘利本人に50万円を手渡した。一部は政治資金収支報告書への記載がないという。


さらに、秘書らはこの関係者に“タカる”ように、キャバクラやフィリピンパブなどで豪遊。こうした接待なども含めれば“賄賂”総額は1200万円に及ぶという。口を利いてもらった建設会社は、URから約2億2000万円の補償金を受け取った。これらは、あっせん利得処罰法違反や政治資金規正法違反にあたり、立派な犯罪だ。

 文春には、甘利本人が告発者とガッチリ握手している写真や、秘書がニタニタしながら現金を受け取っている写真、さらには甘利事務所が出した手書きの領収書も掲載されている。事実を裏付けるメモや録音データも残っているという。もはや言い逃れはムリだろう。

■新年度予算審議入りの最悪タイミング

 甘利は20日の会見で「私自身は国民から後ろ指をさされる行動を取ったことはない」「調査した上で、説明責任を果たしたい」と平静を装ったが、動揺は隠せなかった。それもそのハズで、週刊誌の発売日前日にもかかわらず、テレビは20日からこのニュースを大々的に扱っている。これは異例のことであり、それだけ致命的、決定的醜聞だと判断したからに他ならない。


本人にもその自覚はある。

「16日に文春に直撃された甘利さんは、17、18日の2日間で記事をもみ消そうと奔走したようです。しかし、手に負えず、19日に官邸に駆け込んだ。党幹部らが対応策を協議し、『もう閣僚辞任しかないか』という話にもなった。本人も腹を決めて、大臣を辞任しようとしたが、官邸がそれを押し戻したらしい。官邸は『十分に説明すれば乗り切れる。甘利さんはダボス会議で間もなく海外出張するので、行ってしまえば何とかなる』と甘く考えていたようです」(自民党関係者)

 このタイミングでの甘利のスキャンダルは、安倍政権にとって痛すぎる。

 今国会は22日、安倍首相の施政方針演説が行われ、新年度予算案の審議に入る。経済担当の甘利はそのキーパーソンのひとりであり、重要法案のTPP関連法案の責任者だ。頻繁に答弁に立つことになるが、カネの問題を追及され、予算やTPPの審議が滞るのは間違いない。野党はこの問題をガンガン攻めるつもりで、参考人招致や証人喚問に進展する可能性もある。


民主党の枝野幸男幹事長は20日の会見で「相当深刻な問題を抱えているという認識だ。本人を厳しく問いたださないといけない」と語り、21日から始まる参院決算委員会などで取り上げる方針を明らかにした。共産党の穀田恵二国対委員長は安倍首相の任命責任を問題視し、「真相について解明が求められている。内閣の長たる者の責任をはっきりさせる必要がある」と述べた。

 菅官房長官は「一般論として疑惑を持たれれば、政治家自らが真摯に説明する必要がある」としている。

「7月に参院選があるし、その前の5月は日本が議長国となるサミットがある。事実上、審議はGW前までになるので日程がキツイ。そのために今国会は政府提出法案を過去最少の55本に抑えたほどです。甘利さんへの追及や審議ストップで時間を取られたら綱渡りの日程になってしまう……」(官邸事情通)

 安倍のイライラは頂点だろう。


首相を取り巻く環境のすべてが逆回転してきた

 それにしても、政権中枢の重要閣僚がよくもまあ、こんな分かりやすい典型的なワイロをもらったものだ。文春によれば、謝礼のカネは「大臣室でとらやの羊羹と一緒に封筒に入れて手渡された」というから、ひと昔前の疑獄事件を思わせるヤリ方だ。

「甘利さんはもともとは山崎拓さんの派閥でしたが、石原伸晃さんとの“跡目争い”に負けて離脱した。その際、自らのグループをつくろうと動き、カネ集めに奔走していました。ですから甘利事務所はカネに対する嗅覚がある。甘利さんは次は幹事長を目指しているようなので、まだまだカネや人脈が必要だったのでしょう。もともと古いタイプの政治家です」(自民党関係者)

 実名告発した建設会社の総務担当者は20日、「私がURとの補償交渉で甘利事務所に口利きを依頼し、計1200万円を渡した。裏付けるメモや録音データが残っている」とあらためてコメントを出している。覚悟の告発ということだ。


今後、警察や検察も動き出すだろう。もはや甘利は逃げられない。

■「潮目が変わってきた」

 この甘利スキャンダルは安倍政権の終わりの始まりだ。

 まず、閣僚のドミノ辞任が再び現実のものとなる。甘利が辞めれば、下着ドロの過去を報じられた“パンツ大臣”高木毅復興相やカレンダー問題で公選法違反の疑いが持たれている島尻安伊子沖縄担当相への追及も再び強まり、ただではすまなくなる。

 第1次安倍政権では、閣僚の不祥事が相次ぎ、07年参院選で大敗した。この夏の参院選もあの時の再現になるんじゃないか。

 それでなくても、安倍政権を取り巻く環境は、年明けから昨年とは様相がガラリと変わってきている。

 その筆頭がアベノミクスのインチキを隠してきた株価だ。中国経済の低迷や中東の緊張、原油安を背景に未曽有の世界恐慌に突入し、日経平均株価は年初から2500円以上も下げ、昨年来安値を更新中。


為替相場も、きのうロンドン市場で1ドル=115円を付けた。円高傾向に歯止めがかからなくなってきて、頼みの大企業の業績も先行き不透明感が漂う。

「経済、経済、経済」で参院選まで高支持率を維持しようと考えていた安倍のシナリオは、ガタガタと崩れている。そこにもってきて、政権発足から3年間にわたって最側近として支えてきた最重要閣僚が辞任必至なのだから、安倍政権そのものにも大打撃、一蓮托生で崩壊が始まることになる。

 政治評論家の野上忠興氏がこう言う。

「参院選に向けて、『3分の2の勢力で改憲する』と強い姿勢を見せたりしていますが、株価の暴落に看板閣僚の醜聞と、すべてが逆回転してきました。こうなると体調不安も重なり、今後、どうなるかわかりませんよ。潮目が変わってきました」

 驕れるもの久しからず、だ。



山崎派の跡目争いに負けてカネの無心に走った。

跡目争いに負けた、ってあたりは、小沢一郎とよく似ている(小沢は竹下派の跡目争いで、小渕恵三に負けたと言われている)。

つまり、甘利は小沢のことを見ているから、カネを積まないことには、派閥の領袖にはなれないっていう考え方なわけか。

典型的な「自民党型政治家」だね。

しかし今、自民党といえば、派閥は細田派(実質的には「安倍派」だけど)「一強」のようなもの。ほかの派閥は名前だけあるようなもの。実際のところ、どんな派閥があるのかさえ、知ってる人は少ないんじゃないか。昔だったら、田中派、福田派・・・、てな具合にスッと出てきたものだけど。

それなのに、甘利ときたら・・・

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