とはいっても、名前が変わるだけ。中身は残る。しかし・・・
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=28977&category=A
どうやら、「メイクデビュー○○」(○○は場名)という愛称を設定し、新馬戦という名称をやめるとのこと。でも、ネーミングが安易だな。
これは、長嶋さんが言って、しかも実行させた(1996年のセリーグ優勝)、「メイクドラマ」のパクリじゃないのか。
その理由が、
「メイクデビュー○○」という愛称の設定により、「新馬競走」という競馬特有の用語を、少しでも「わかりやすく」また「身近に感じられる」言葉に置き換えてメッセージを発信し、今まで以上に「新馬競走」を盛り上げる。
ということだそうだが、今の競馬ファンに失礼というか、十分「新馬」で通用するよ。
ところで、地方競馬もかじっている人ならば、この「新馬」という言葉は違った意味合いで使われることがある。それは、他地区からの転入馬がデビュー戦を迎えたときに、「新馬」という言葉も使われていたから。
園田はよく使っていたよ。吉田アナが、
「この馬は新馬です!」
って昔はよく言っていた(アラブのメッカの時代)が、この場合は、他地区からの転入初戦という意味。したがって園田では、中央では新馬戦というのに対して、「未受賞戦」という名称を使用していた。
もっとも、地方競馬では確か、新馬戦という名称そのものが使われていないところもあったはず。未勝利戦というレースも見かけない。
欧米では、中央競馬でいう新馬戦というものはなく、メイドン(Maiden)という、中央では「未勝利戦」に相当するようなレースしかない。
ところで、地方競馬や、欧米でもそうだが、別に1勝挙げてなくても、いわゆる未勝利戦には出れないところもある。要は馬の保有頭数が少ないため、未勝利戦というレースがほとんど組めないばかりか、全てデビュー戦という新馬戦が組めないことに起因する。ということは、新馬戦というものは、中央競馬(ホッカイドウ競馬もそうか)特有のレースといっても過言ではないかも。
ま、ホッカイドウ競馬の場合、既に新馬戦のことを「フレッシュチャレンジ」、フレッシュチャレンジで勝てなかった馬が集まるレースのことを、「ルーキーチャレンジ」というようである。中央もこれに倣ったというわけか。
私は優勝戦とか特ハン(特別ハンデ)戦があった頃の競馬は知らないが、アラブや障害で行われていた「勝入戦」(クラスが上に上がったばかりの馬が、このレースに限って出走することができた)というレースが行われていたことは知っている。でも、それも今はない。
そして、中身はそのままだが、「新馬戦」という名称が消えてしまうのはある意味残念だな。だったらいっそのこと、「メイドン」としたほうがマシかも。