公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

迷惑千万な話だ!

2006-12-28 09:36:16 | 競輪

吉岡、引退報道に怒り心頭。

スポニチアネックスより

吉岡「自力で勝負したい」美学貫く
吉岡は一心不乱に自転車を調整する

 万感の思いを胸に秘め、吉岡がラストランに挑む。30日に行われる「KEIRINグランプリ06」に出場する吉岡稔真ら9選手は27日、京王閣競輪場に集結して身体、車体の検査を済ませた。この一戦で現役を引退する吉岡は最後まで自力勝負を貫く構えだ。また、28日からは栗田雅也、高橋大作らが出場するF1(平野末吉杯)、29日は12Rで「ヤンググランプリ06」が行われる。

 競輪界最大のビッグレース「グランプリ06」を最後に、17年間の現役生活に別れを告げる吉岡が決戦の地・京王閣競輪場に姿を見せた。いつも通りの笑顔で選手仲間らとあいさつをかわしていたが、報道陣の質問には硬い表情で終始無言のまま。淡々と身体、車体検査、そしてバンク練習を済ませた。

 午後3時過ぎにグランプリ9選手による共同記者会見がスタートした。最後に登場した吉岡は「新聞に掲載された件については答えません。質問はグランプリだけにしてほしい」と切り出した。

 今年1月の地元競輪祭で決勝に進出(7着)、3月の日本選手権では7年ぶり11回目のG1優勝。「いいスタートが切れた」という前半戦に対して「自分の不注意で落車(4月練習中)をしてしまい、それ以降は不本意なレースでファンに迷惑をかけた」と申し訳なさそうな表情で中盤戦以降を振り返った。直前の全日本選抜を欠場して体調面が不安視されているが、現在の状態に関しては「考えた通りの練習ができた。納得している」ときっぱり。万全の状態で臨めることを断言した。

 注目された同じ九州地区の合志と井上との連係策は吉岡―合志の並び。井上は単騎戦で別線勝負となった。井上と合志は「吉岡さんが走りやすいように」と選択を一任していたが、吉岡の出した結論は「自分は自力で勝負したい。今までやってきたレースで頑張りたい。それが僕」。若い井上を機関車役に使えば有利にレースを運べるが、王者のプライドはそれを許さなかった。ラストランに対する強い決意を感じさせた。

 「吉岡引退」を知った宿命のライバル・神山雄一郎は「師匠(荒川博之)の引退の時も寂しかったが、吉岡君の引退は僕が選手になってから一番寂しい…。彼の存在があったから僕もここまで頑張れた。井上君と別線で自力というのが吉岡君なりの美学でしょう」。一時代を築き上げた2人だからこそ分かり合える言葉でエールを送った。

 ≪同期・後閑「遠慮しない」≫スポニチの「引退報道」に「本当ですか!?」という選手が多い中で、吉岡と同じ65期、年齢も同じ36歳の後閑は「本人とは何年もしゃべっていないが、同期だし(引退を)感じるものはあった。ただ、僕らは勝負をするのが仕事だから」と話した。もちろん、引退レースであろうと全力で勝ちにいく。
[ 2006年12月28日付 紙面記事 ]

吉岡自身はグランプリが終わってから話したいと思っていたにもかかわらず、「フライング」でスポニチにすっぱ抜かれたことにより、不機嫌そのもの。

しかしなぁ、吉岡といえば、長らく競輪界に貢献したという意味では、中野さんに次ぐ存在だったんだろう。

ましてや競輪は野球などの一般スポーツとはその意味合いが全く違うし、競馬とも違う。確かに引退はこのグランプリだとは分かっていたものの、終わってから吉岡自らの口で言ってもらうことこそ大事なんだろうが。

しかしながら今度のグランプリはそれこそ、ただ

「やる、やらない」

だけで終わってしまいそうな予感も。


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吉岡引退騒動続編

2006-12-28 00:11:00 | 競輪

しかしあの熊本のオッサン!いけしゃあしゃあとようこんなこと言いよるわ!

TOOL4より

何と言ってもスポニチがスッパ抜いた「吉岡稔真引退」が最大の話題。世間一般は「へえー」で済ませても競輪界は上へ下へと大騒ぎ、それもその筈で3日後には最大のイベントで優勝賞金1億円が懸かったレースに出場する訳ですから、有馬記念のディープインパクトとは全く異質なもの。

ちなみに私はもう11月20日付コンドル日記でもう吉岡の引退は悟っていたぜ。

TOOL4より

巷の噂ではFワン吉岡稔真がグランプリを引退の花道にするんではないかと実しやかに流れています。それで本人に直接尋ねたら「僕(吉岡)の耳にも入ってます。先日落車して肋骨を折った紫原さんからも言われました。全く考えていませんから」の答えがあっても、最近の成績、そして丸くなった性格、神様が一般人に成った様に感じてるのは私だけではありません。井上茂徳氏も中野浩一氏もそうでした。ひょっとしたら12月30日に競輪界最大のサプライズも。個人的には引退はして欲しくないし、華があるスターとして輪界のために頑張ってと祈るばかり。

但し、T社長の11月20日付けの上記の記事から察すると、まず吉岡の引退レースはグランプリで固いが、但しその表明はレースが終わったあとからだろうと思っていた。ところが。

スポニチに「やられた」。

そしてスポニチといえば、オッサンと同郷で、オッサンが子分のように慕っているNがいるところだろ。

余計まずい。

競馬の場合だと、馬は畜生だから、あらかじめ「引退」を表明していたところで何の問題もない。馬にどれだけ、

「おい、今日で引退なんだから一生懸命頑張れよ」

といったところで、「馬の耳に念仏」。

しかし、競輪はそうはいかない。

引退を先に表明(吉岡の口からは正式には表明されていないが)すると、それこそ、

「八●」だとか、「出○」とか言われかねない。

井上茂徳が中野浩一とは逆に、99年の日本選手権前に引退を表明したはいいが、人気は常に井上から被るケースとなりながらも結局井上は4戦いずれも連にさえ絡めず、

「井上ほどの選手がどうしてあんな愚行をやらかしたのか」

とボロカスに叩かれた。

そもそも、吉岡は全日本選抜を欠場したのが「間違いの元」。

ま、体調が悪い、というか、精神的にもう極限まで追い詰められている状況であったとしてもやはり出るべきだった。出るだけで、11月20日付けのコンドル日記の話はとりあえず否定できる。しかしそこで欠場したことで、「いよいよ」スポニチが動き出したんだろう。

ひょっとするとN記者がまずはオッサンのところに話をもちかけ、オッサンはズケズケといいたいことをいう性質だからそれをもとに今度は選手に聞きまわり、選手間では「既成事実」である、ということを確定材料として、26日に

「グランプリで引退」

というスクープを出せたのではないかと思われる。

やられたな。

ま、恐らく30日当日の京王閣には大勢の客で埋まることだろう。しかし、一方で吉岡の引退が「既成事実」となってしまった以上、単なる吉岡引退興行でしかなくなってしまうのか、ということにもなる。

でも中野や松本のように、脇を固められなかったのか?

82年の競輪祭で引退した福島正幸の場合、とにかく師匠の鈴木保己氏がマスコミ対策に打って出て、絶対に他に情報を漏らさせないようにした。すると、まさか福島が引退?ということになって、福島引退の話を知っていたスポーツ紙記者はほとんどいなかったそうだ。

中野の場合は自らがマスコミの動きを抑えていたから問題がなかったし、松本はその中野に相談した上で、中野以外には誰にも知らせないことを貫き通した。

吉岡もひょっとしたら、中野さんあたりに知らせておけば、緘口令を敷けたのかもしれない。

しかしコンドル日記であらかた情報をリークされ、しかもオッサンと関係が深いNは、「スクープのスポニチ」の記者であるということが余計にまずかった。それ以前に、他の選手連にそれとない話をしていたのはもっとまずかった。

というのが、話の流れかな。


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