しかしあの熊本のオッサン!いけしゃあしゃあとようこんなこと言いよるわ!
TOOL4より
何と言ってもスポニチがスッパ抜いた「吉岡稔真引退」が最大の話題。世間一般は「へえー」で済ませても競輪界は上へ下へと大騒ぎ、それもその筈で3日後には最大のイベントで優勝賞金1億円が懸かったレースに出場する訳ですから、有馬記念のディープインパクトとは全く異質なもの。
ちなみに私はもう11月20日付コンドル日記でもう吉岡の引退は悟っていたぜ。
TOOL4より
巷の噂ではFワン吉岡稔真がグランプリを引退の花道にするんではないかと実しやかに流れています。それで本人に直接尋ねたら「僕(吉岡)の耳にも入ってます。先日落車して肋骨を折った紫原さんからも言われました。全く考えていませんから」の答えがあっても、最近の成績、そして丸くなった性格、神様が一般人に成った様に感じてるのは私だけではありません。井上茂徳氏も中野浩一氏もそうでした。ひょっとしたら12月30日に競輪界最大のサプライズも。個人的には引退はして欲しくないし、華があるスターとして輪界のために頑張ってと祈るばかり。
但し、T社長の11月20日付けの上記の記事から察すると、まず吉岡の引退レースはグランプリで固いが、但しその表明はレースが終わったあとからだろうと思っていた。ところが。
スポニチに「やられた」。
そしてスポニチといえば、オッサンと同郷で、オッサンが子分のように慕っているNがいるところだろ。
余計まずい。
競馬の場合だと、馬は畜生だから、あらかじめ「引退」を表明していたところで何の問題もない。馬にどれだけ、
「おい、今日で引退なんだから一生懸命頑張れよ」
といったところで、「馬の耳に念仏」。
しかし、競輪はそうはいかない。
引退を先に表明(吉岡の口からは正式には表明されていないが)すると、それこそ、
「八●」だとか、「出○」とか言われかねない。
井上茂徳が中野浩一とは逆に、99年の日本選手権前に引退を表明したはいいが、人気は常に井上から被るケースとなりながらも結局井上は4戦いずれも連にさえ絡めず、
「井上ほどの選手がどうしてあんな愚行をやらかしたのか」
とボロカスに叩かれた。
そもそも、吉岡は全日本選抜を欠場したのが「間違いの元」。
ま、体調が悪い、というか、精神的にもう極限まで追い詰められている状況であったとしてもやはり出るべきだった。出るだけで、11月20日付けのコンドル日記の話はとりあえず否定できる。しかしそこで欠場したことで、「いよいよ」スポニチが動き出したんだろう。
ひょっとするとN記者がまずはオッサンのところに話をもちかけ、オッサンはズケズケといいたいことをいう性質だからそれをもとに今度は選手に聞きまわり、選手間では「既成事実」である、ということを確定材料として、26日に
「グランプリで引退」
というスクープを出せたのではないかと思われる。
やられたな。
ま、恐らく30日当日の京王閣には大勢の客で埋まることだろう。しかし、一方で吉岡の引退が「既成事実」となってしまった以上、単なる吉岡引退興行でしかなくなってしまうのか、ということにもなる。
でも中野や松本のように、脇を固められなかったのか?
82年の競輪祭で引退した福島正幸の場合、とにかく師匠の鈴木保己氏がマスコミ対策に打って出て、絶対に他に情報を漏らさせないようにした。すると、まさか福島が引退?ということになって、福島引退の話を知っていたスポーツ紙記者はほとんどいなかったそうだ。
中野の場合は自らがマスコミの動きを抑えていたから問題がなかったし、松本はその中野に相談した上で、中野以外には誰にも知らせないことを貫き通した。
吉岡もひょっとしたら、中野さんあたりに知らせておけば、緘口令を敷けたのかもしれない。
しかしコンドル日記であらかた情報をリークされ、しかもオッサンと関係が深いNは、「スクープのスポニチ」の記者であるということが余計にまずかった。それ以前に、他の選手連にそれとない話をしていたのはもっとまずかった。
というのが、話の流れかな。