公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

勉強って楽しいもの?

2006-10-27 06:24:58 | 政治経済問題

今はなき「メルマブログ」の公営競技はどこへ行くの2005年4月12日号でこういった内容のものを題材とした。すると、「未来永劫」というブログで紹介してもらったことがある。ちなみにこのブログ、公営競技の内容とは一切関係がない。

http://miraieigo.blog16.fc2.com/blog-date-200510.html

ところで、最近の高校で行われる学習って一体どうなっているのか?と目を疑いたくなるようなニュースが。

Yahooニュースより

<高岡南高校>必修「地・歴」未履修 卒業できない? 富山

 富山県立高岡南高校(篠田伸雅校長)で、昨年度の2年生197人全員が、世界史、日本史、地理のうち1科目しか授業を受けていなかったことが分かった。学習指導要領では世界史が必修で、さらに日本史と地理のどちらかを履修するよう定めている。県教委によると、生徒の間で以前から大学入試に必要な科目だけを集中的に勉強したいという声があり、学校側が昨年度の運用で一つだけ選択させたという。単位不足で全員が卒業できない事態となりかねず、学校は卒業式までに必要な授業を行うという。

 生徒は2科目分の教科書を買ったが、学校側は参考書として使用するように指導。取得単位を記録する生徒指導要録には、日本史や地理の授業で世界史的な要素に触れているなどとして、必要分の単位を取得したように記載していた。

 実際には、71人が日本史、32人が世界史、94人が地理だけを選択。今後、50分授業を70回受ける必要があり、7限授業や土、日、冬休み、1月の大学センター試験終了後に行う方向で検討。生徒には、24日の学年集会で謝罪したという。

 加藤敏久・県教委学校教育課長は記者会見で、「学校として指導要領に反するという意識が薄かった。入試を目前にした生徒たちに迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪。今年度の2年生は教諭の中から疑問の声が上がり、正規の授業を受けているという。【青山郁子】

(毎日新聞) - 10月24日21時36分更新
 

 

ところで富山県といえば、多くの財政界人を輩出している高岡高校が「呉西」地区ではトップクラスであり、「呉東」地区では、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏の出身校である富山中部高校と富山高校がそれぞれトップクラスに位置するという、完全なる「ピラミッド型」の様相。

したがって高岡南高校といえば、高岡高校の「2番手校」ということになるわけだが、最近になって進学実績をメキメキと挙げているところらしく、その分、高岡には負けれられない、というあたりにも繋がっているのかも。

でも、受験に関係がないからといって、はたまた高校生からの要望があったからといって、文科省の指導要綱に背いてしまってはどうにもならんだろ。

ちなみに私は大学受験のとき、「世界史」を社会では選択した。なぜか。

というのは、世界史は高校2年で履修することになっていた。仮に受験のことを考えると、社会はこれを選択すれば「行けそう」だな、と思ったから。それと受験生の大半が選択する「日本史」は、「史料」とかいうやつが実に厄介で、まるで法律の判例集みたいな煩雑さを覚えたんでやりたくないと思っていたし。また世界史を選択教科に入れていない大学は皆無といってもよく、地理や政治経済では潰しが利かないと思っていた。

まぁ、世界史ってやつは確かに覚えにくかった。

最初はメソポタミア文明あたりから始まって、ギリシャ時代からローマ時代へと流れ、そのまま西洋史へといくのかな?と思ったら、そこで途切れて中国史。漢の時代あたりまで進んだと思ったらまた西洋史といった具合にやたら「ぶつ切り」。

ま、受験参考書の中には「西洋史」「中国史」と分別しているものもあるそうだし、大学ではこうしたぶつ切りでの講座はまず行われない。しかし。

今思うと、こうした流れの組み方ってのも一理あるというか、結局現代の世界の流れを考えていく上においては、西洋も東洋も「ない」ってことなんだろう。西洋史にあっても東洋の流れが必ず存在し、日本は凡そ西洋とは関係のない位置にあるけれど、むしろあらゆる分野において、西洋の流れを著しく受けている国家である。

映画「ゴッドファーザー」のパート2だったか、若き日のビト・コルレオーネのシーンがそれこそ「ぶつ切り」になって登場しているわけだが、これもやはり意味があって、現在の「ゴッドファーザー」である、マイケル・コルレオーネが、では、父・ビトは自分と同じ年齢だった頃は果たしてどんな考えだったんだろう、という「回想のシーン」とダブらせているというわけ。

しかしながら、確かに受験のことを考えたら、世界史みたいな覚えにくく、しかもぶつ切りの教科ってのは一番嫌われるだろうね。

ところが今や冒頭で紹介している数学なんて、私が高校生の頃はまだ整合性があったというのに、今本屋で数学の参考書を見たら何がどうなっているのかさっぱり分からないような内容と化しており、果たしてこれで数学を理解できるのか?と甚だ疑問という他ないものとなっている。

したがって、こんな深刻な状況を迎えてしまうのか?

Yahooニュースより

大学工学部 志望者10年で半減 来春大急ぎで組織改変へ


拡大写真

学校基本調査にみる学部志望者の推移
 

 日本の科学技術を支える大学工学部が、存亡の危機に立たされている。志望者がここ10年で半減し、下げ止まらないのだ。このため、東京電機大(東京都千代田区)や早稲田大(新宿区)といった「名門」をはじめ、各地の工学部が対応に乗り出した。その秘策は?

 文部科学省の学校基本調査によると、95年は57万4000人いた工学部志願者は、05年に33万2000人にまで減少。逆に医・歯・薬学部は同23万9000人から28万5000人に、看護・医療・保健学部も5万人から11万人に倍増している。医療系学部は理学療法士などの資格が取れるため、就職を見越した受験生が殺到する状況だ。

 一方、工学部の不人気の理由としては、(1)資格取得に直接結び付かない(2)学問の内容が多岐にわたり、高校側が進路指導しにくいなどが考えられるという。

 この「不人気」に対して、関西大(大阪府吹田市)は工学部の募集を停止し、「システム理工」「環境都市工」「化学生命工」の3学部に再編する。システム=仕組み作り▽環境都市=街づくり▽化学生命=モノ作り、というキャッチフレーズでアピールする。土戸哲明工学部長は「ただの工学部というだけでは、何を学ぶのか分かりにくかった。中高校生は理系に興味はあるが、志願者に結びつかないのはそんな側面もあったのでは」という。



 早稲田大も96年続いた理工学部を「基幹理工」「創造理工」「先進理工」の3学部に再編。大学院も併設し一貫教育を強調する。柳澤政生教授は「時代の変化への対応と受験生に魅力がアピールできる学部にすることが必要」と話す。

 東京電機大は、これまで工学部に入っていた建築や情報の学科を集めて「未来科学部」を新設。同大は02年度には2万1000人の志願者がいたが、今春は1万3000人にまで激減しており、「なんとか回復させたい」(同大)と必死だ。このほか、武蔵工業大(世田谷区)は従来の工学部に加え新たに「知識工学部」を設けて情報関連に特化した教育を目指し、上智大(新宿区)も08年度理工学部を再編する予定だ。

 河合塾の神戸悟教育研究部チーフは「受験生は就職を考えて医療系学部に集まるが、資格を持っている人が多ければ就職に結び付かない恐れもある。科学技術を背負うのは工学系なので、受験生も広い視野で進路を選択してほしい」と話している。【澤圭一郎】

(毎日新聞) - 10月25日17時10分更新

今や、「優秀な受験生」ほど東大よりも医薬系の学部を狙う傾向が強いそうで、「理系離れ」というものは確かに深刻ではあるんだが、「できる生徒」ほど理系を志向する傾向はむしろ昔よりも強まっている傾向なんだとか。しかしそれが理工系には全く繋がっていないということ。

「ドラゴン桜」というドラマは、当然のことながら「東大」を狙うのが主題であるが、その東大を狙うにあたっても、「暴力団弁護士?」はこう言ってたね。

「いいかお前ら、東大といっても理Ⅲ(医薬系)はよほどのスーパーマンでない限り合格は無理。理Ⅱ(農学系)は合格者数が少ない。それと文系学部は得点に差がつきにくい教科(英語と国語ってことか)を得意とする受験生が多いことから準備期間を長く要する。

対して理Ⅰ(理工系)は定員1000人に対して倍率は概ね毎年2.5倍前後(前期の場合)。しかもこのクラスの受験生は英語や国語が苦手としている連中が多い。

ということは英語と国語できっちり稼いでおけば、難しい数学など3分の1程度しかできなくとも合格は「可能」ってことだ。」

まぁ、理屈は確かにそのとおりだろうね。しかも東大の工学系なんて、それこそ大手メーカーの「青田刈り」が3年ぐらいから始まる場合があるというし、とにかく入ってしまえばあとは「悠々」ってこともいえるわけ。

しかしそれは東大ら有名大学に限っていえる話のことであり、中堅あたりの、それも工学系の単科大学の場合はなかなかそう簡単にはいかない部分があるから、少子化時代の今、いかにして受験生を集めるかという問題は深刻だろうね。

思うに今だったら、とりあえずは、理系を志したほうがいいだろうね。

私も大学受験生の頃、もう少し時間に余裕さえあれば数学や物理、化学ってやつを真剣に取り組みたかったが、とにかくどこの大学も合格できるかどうかさえ分からない状況だったから、目先の合格に安住せざるを得なかった。

しかし今は大学の数もやたら増え、定員割れを抱える大学も多数あるという。

しかも、今や大学を出たからって安住できる時代でもなかろう。

それと数学や物理、化学などの「工学系科目」ってやつは、結局社会に出てからも付きまとう。

公営競技関係においても、高橋貢の不正部品使用で話が出た、

「ドライブスプロケット」

なるものや、ディープインパクトが禁止薬物として使用していたという、

「イプラトロピウム」

なんてものはまず、文系出身者には初めて耳にするような言葉なんだろうけど、理系出身者であれば、

「何か耳覚えがある」

というように敏感になるはず。

数学はIT時代にはますます不可欠な学問だし、そう考えると今の時代、なおさら理系の知識が要求されているわけであり。

それと経済学とか統計学といった「文系学問(統計学は理系でも使われ、文理問わず重要な学問)」ってはっきりいって「数学」と一緒だ。

受験に必要ないからとか、受験を潜り抜ければもう安心なんて時代では今はない。むしろ、学校へ行っている時代に取り組めなかった教科というのか、学問ってやつを社会に出て取り組むってことが、今の時代、なおさら求められているような気がするが。


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悲願のJRA G1制覇なるか

2006-10-27 00:01:52 | 競馬

29日行われる秋の天皇賞の枠順が決まった。

一時は出走意思があったディープインパクトが例の件でほとんど自粛といっていい回避となったことで傑出馬不在の大混戦模様となったが、5月にシンガポール航空国際カップを制し、待望のG1ウイナーに輝いたコスモバルクが、今度は悲願のJRA G1競走制覇に王手をかけている。

コスモバルクは既にJRAではG2を2勝、G3を1勝挙げているが、G1は過去9戦するも2着2回(04・皐月賞04・ジャパンカップ)が最高。

一時は「理不尽」な規則により天皇賞への出走ができないことにより、中央移籍の話も上がったが、岡田オーナー代行がきっぱり否定。

また、一時は主戦の五十嵐冬樹騎手を降ろして1年間、他の騎手で戦ったことがあったが、結果が伴わず、昨年の有馬記念では1年ぶりに五十嵐騎手に戻したが、直線で一度は先頭に立ち、ハーツクライ、ディープインパクトを大いに苦しめるレースで4着と健闘したこともあり、その後は五十嵐騎手を鞍上にまた据え、そして5月のシンガポール航空国際C制覇へと繋がった。

それにしてもこの馬は本当にタフ。これまで大きな故障をして戦線を離脱したことがない。

しかもこの馬はダートがほとんどダメな馬だし、地元のホッカイドウ競馬でレースを行うこともすっかりなくなったので、レースといえば毎回長時間輸送。しかも海外遠征も2回こなしているというのに、出走にこぎつけられないといった体調の変調をきたしたことがない。

やはり、ビッグレッドファームにおける「外厩調教」が功を奏しているといってもいいわけなんだろうが、国内でこの馬の評価がいまだ分かれる状況なのは、やはり、JRAのG1レースをこれまで勝っていないことにある。

地方所属の馬は、地方場で行われた統一G1レースを勝ったケースはこれまで何度もあるが、JRAのG1レースを過去に勝ったケースといえばこれまで99年のフェブラリーSにおけるメイセイオペラだけである。

しかもメイセイはダートだった。芝のG1レースを勝った馬はこれまで1頭もいない。

コスモバルクも一昨年の皐月賞では1番人気に推されたが、勝ったダイワメジャーの「うまい」競馬にしてやられて2着に終わった。思うに三冠レースでは皐月賞が一番チャンスがあったと思われただけに、なんとも残念な結果であった。

その後はG1レースではJC2着がある程度で、レースを重ねるたびに惨敗の繰り返し。地方競馬不要論を唱えるマスコミからは、

「中央へ移籍させれば毎回毎回長時間輸送などする必要がなく、もっといい成績を挙げられるはず。」

「中身はほとんど中央の馬なのに、「地方で調教を積んでも中央のG1を勝てる」という妄想にとらわれ、皆の同情を浴びようとしているだけ。」

とかなり辛らつな批判を浴びたこともあった。

だが、シンガポール航空国際Cはナイターレースながらも、30度を超え、しかも多湿という、馬にとってみればこれ以上厳しい条件下はないながらも勝てたという事実は、逆に毎回毎回の長距離輸送に耐えてきたことが勝利を呼び起こしたのではないかと考える。つまり、中央入りしていたところで、この国際G1レースは恐らく勝てなかったであろう。

さてコスモバルクといえば、2000Mが一番良績があり、過去4戦して3勝、2着1回と3着以下に落ちたことがない。

マイルだといささか流れに対応できず、2000Mを超える距離だと距離がいささか持たない傾向が見られるこの馬にとって、秋の天皇賞は昨年出走叶わなかったこともあり、また来年出走できるかどうかも分からないだけに、今年が最初で最後のチャンスかもしれない。

得意の2000Mで今度は悲願のJRA G1レース制覇へ。ましてやディープ、ハーツという「二枚看板」不在の今回は絶好のチャンス。そして、経営不振がいまだ続く地方競馬界に新たな風をもたらしてもらいたいものである。

コメント (2)
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