ネパールのこの季節の花にはとても驚かされた。
ここではもうほとんど自然界の花は見られない。
いつも花は本堂や家に絶やさないようにしているが、今は紫陽花の自然に乾燥したものか、紫式部の実くらいしかない。
ところが、今年の気候のせいか季節外れの撫子と山吹が人知れず咲いていた。
それが先日の霜で白い縁取りがされ、新種として蘇ったように艶やかな姿になった。
でもそれもお日様が昇ると元の控えめの花に戻っていた。
この季節、日が射しているのにさーっと雨が降る。
私は太陽の方向の反対側に走り出す。
やはりそこには虹が掛けられ、しかもよく見ると2重になっている。
今日の虹は色がはっきり見えるよ、と声を掛けている間に、虹はもう消えてしまう。
儚い冬の華、それがいいのかもしれない。
そうそう、山帰来、サルトリイバラの真っ赤な実を、クリスマスと、お正月用の飾りに少しだけ戴こう。
少しなら、鳥さんも分けてくれるだろう。
今日はキムチ用の白菜に塩降り、沢庵の浅漬け、生姜の保存の焼酎漬け、などの年末のお仕事でした。