このタイトルも今日で終わりになる。もう2週間経ってしまった。帰山すると、畑の半分は土が見え、今はもうほとんどが雪は消えている。しかし、除雪車が積み上げたところにはまだ雪があり、そのために電気柵が出来ていない。そのチャンスを逃す手はないとばかり、猪が独活のところを掘り起こし、今年の独活は食べられるのか気になっている。姿を見なかった猪はやはり生息していたのだ。

もうかれこれ何十年ぶりになっただろうか、東京の高層ビルの夜景。若い時はその都会の光にワクワクしていたが、今回はドキドキしてしまった。これは地震を経験したからだろうか、どこかでもし今ここで地震が起こったらと、ついそんなことを思ってしまう私がいた。もう都会は楽しめない。弟たちや当時の友人はもういない。都会の光が熱量を失い、他人行儀な冷めたひかりになってしまった。
その郊外に一人、中学時代からの友人が住んでいる。一緒に山に登ったその友人と夜中の1時過ぎまで話し込んでしまった。一緒に遊んだ思い出を話せる友人ももういなくなってしまった。

お墓参りを済ませ、従兄弟たちとも会い、いつもの大糸線経由で帰ってきた。家の近くは大きな道路が建設中、中央線は全席指定席、南小谷行きがなくなり、白馬まで。私の思い出も少しずつ崩されてきた。それでも私の青春の山々は青い空にすっくと背を正し、白いレースを纏って聳えていた。変わらぬものもある。私の青春も私は生きている限りそこにある。
いよいよ、畑が始まる。梅も咲き、ローズマリーが俯きながら咲いていた。

