卵をめぐる祖父の戦争

こんにちは、家具のよろこび福山です。



「卵をめぐる祖父の戦争 」を読みました。





第2次大戦中のレニングラード近郊を舞台に

17歳の少年と脱走兵の2人が

1ダースの卵を求めて前線を行き来するお話。



…この説明だとのどかな話の様に聞こえますが、

実際には900日におよぶレニングラード包囲戦の真っただ中で

（この包囲戦によるロシア側の死者は67万とも100万ともいわれています）、

食べ物や燃料は底をつき

（←かろうじて、パンの味がしないパン等の酷い食事が少量配給されています）、

死体の人肉を食べる程の飢餓状態だったそうです。



また、ドイツ軍の爆撃で建物がどんどん破壊されて行くので

残った建物に人々が共同で生活しています。



また、町を脱出して郊外に卵を探しに出かけた後も

戦争の過酷さや悲惨さを象徴するシーンが続くのですが

そんな中でも主人公の2人は下ネタ全開のユーモアを忘れず

常に無駄口を叩き合ってます

（←この軽い語り口のお陰で、悲惨な話でも読みやすいです）。



悲惨な描写や下ネタ多過ぎで

好き嫌いが分かれる作品ですが

個人的にはおススメです。



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