***2013年にアップした記事の再生版です。

平成25年10月6日日曜日
昨日から今日にかけて、熊谷剣道連盟の主催する遠征旅行に参加させていただきました。今年の目的地は仙台。仙台市剣道連盟の先生方と剣を交えてまいりました。
天気は朝からあいにくの雨模様でしたが、それほどの降りでもなく、仙台に着く頃にはほとんど降っていませんでした。稽古の時間は午後になっており、例年だと午前中に観光地にでも寄りながら目的地に向かうのですが、今年は目的地が遠いのでバスはひたすら走り続け、午前中はほとんど車中で過ごしました。昼食は青葉城址で、つかの間の観光気分を味わいました。ちなみに上の写真が、その青葉城址に建っていた伊達政宗公の銅像です。
私はこの遠征旅行に6年ほど前から参加させていただいております。熊谷剣連の会員だけでは参加者が少なくなってきてしまったのでとお声をかけていただいたのですが、前々からこの旅行の楽しさは話に聞いており、喜んで参加させていただいております。昨年は子どもの運動会と重なってしまい参加できなかったので、今年で5回目の参加となります。寄居からは私の他にも3名参加させていただいております。また、今年は秩父からも6名の先生方が新たにご参加されていました。いずれも県北地区ではなじみの顔ぶれで、道中が賑わいました。
昼食を終えて、稽古の会場に着いたとき、秩父の先生が「一番疲れた頃に稽古だね」とボソッとつぶやいていました。そうなんです。私はこの遠征旅行での稽古では、どうも調子が悪いことが多いと感じていたのですが、その原因がおそらくこの秩父の先生が仰ったようなところにあったのではないかと最近になって考えるようになってきました。長時間バスに揺られ、ときには観光地をめぐり、知らず知らずのうちに疲れが溜まってきた頃に稽古の時間。私はそれに気づくのに数年を要しましたが、さすがにその秩父の先生は初参加にして悟っていたのでした。今年は私もそのことを意識しながら心身の調整を心がけていたので、調子よく稽古に臨めました。
仙台市剣道連盟の会長は範士八段の遠藤勝雄先生でした。昨年の埼剣連の指導者講習会では、全剣連の派遣講師としてご指導いただきました。また、全剣連主催の社会体育指導員講習などでも講師としてご指導いただいている先生です。また、八段の先生がもう一人いらっしゃり、さらに名簿を拝見すると、七段の先生もかなりいらっしゃいました。熊谷剣連からの参加者は39名でそのうち22名が七段です。それに対して、仙台市剣連は名簿では29名のお名前がありましたが、実際には35名くらいいらっしゃったと思います。名簿に載っていた方だけの人数で八段2名、七段13名でした。けっこうすごい稽古会です。
稽古の前にセレモニーがあり、仙台市剣連の会長、遠藤先生からごあいさつをいただきました。やはり東北の地ですから、話の内容は震災の状況や復興の現状などについてが大半を占めていました。その話の中で、震災直後は体育館は避難所や支援物資の倉庫になっていて使えず、稽古などできる状況ではなかったが、しばらくして落ち着いてきた頃、稽古を再開しようとしたとき、まだ復興もままならない状況で「こんなときに剣道などしている場合か」と悩まれたと仰っていました。しかし、「こんなときだからこそ剣道が必要なんだ」という考えに至ったというお言葉に、私はうれしくなりました。私が震災から1週間後にこのブログで書いたことと、まったく同じことを仰っていたのです。範士八段の先生と考えていることが同じだったなんて、光栄です(^_^;ゝ
そして、遠藤先生は話の結びに、「何のおもてなしもできませんが」と前置きしたうえで、「稽古をすることが一番のおもてなしと考えております」と締めくくりました。まさに修業を積み重ねた自信から湧き出てくる言葉だろうと思いました。気の引き締まる歓迎のごあいさつをいただきました。
稽古は、前半は2分区切りで10回の回り稽古をおこない、後半は、熊谷・仙台から各10名ずつ元立ちを立てての稽古となりました。約1時間程度の稽古です。
私ははじめ遠藤先生に稽古をお願いしようと思いましたが、すでに長蛇の列になっていました。それでも順番が回ってくるかどうかもわからないまま、しばらく列の後ろから見取り稽古をしておりましたが、ふと見るともう一人の八段の先生が列が短めだったので、そちらへ移りました。遠藤先生の剣道は円熟味が感じられましたが、こちらの先生はまだ若さもあり、勢いとパワーを感じました。見ているだけでとてもかなわないという印象を受けました。
やがて順番が回ってきて、稽古をお願いしましたが、思ったとおり歯が立ちませんでした。ちょっと後れれば先を取られる、逸れば返されると、ひたすら打ちかかっていくうちに、いつの間にか掛り稽古のような、打ち込み稽古のような、稽古になっていました。それでも先生の感触は感じられ、今後の稽古に活かされるのではないかと感じています。
ひと稽古を終えて、再び遠藤先生の列を見ると、相変わらず長蛇の列でした。それでも、見取り稽古でもいいやと思いつつ、列の最後尾に並びました。さて何分並んでいたでしょうか。見ているだけでもいい稽古でしたが、稽古の時間が若干長引いたせいもあってか、私まで順番が回ってきました。半ばあきらめていただけに喜びも一入です。それまでの稽古を見ていて、かなわないことはよくわかっていましたから欲はありませんでした。遠藤先生と稽古ができる、この喜びをかみしめながら、ひたすらかからせていただきました。
結局、後半の稽古では、八段の先生お二人に稽古をお願いしただけとなりましたが、前半の10人の先生方の稽古と合わせて、非常に充実した稽古でした。
稽古を終えて、夜は宿に移ってお待ちかねの懇親会です。例年だと内輪の宴会ですが、今年は仙台市剣道連盟の先生方が多数ご参加くださり、ここでも交流が図られました。意外な巡り合わせもあり、仙台の夜は和やかに深まっていきました。稽古に杯にと、お世話になりました先生方に厚く御礼申し上げます。
さて、話は変わって地元の行事の連絡です。
次の土曜日(10月12日)ですが、すでに町の広報でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、町の総合防災訓練が実施されます。災害はいつどこで起こるかわかりません。常に備えることが大切です。ぜひご参加いただき、防災意識を高めていただきたいと思います。実は、この防災訓練には、私も出演することになっております。場所は寄居運動公園、時間は午前9時から正午頃までの予定です。
また、その翌日の日曜日(10月13日)は、埼剣連主催の北部地区講習会が寄居町立総合体育館・アタゴ記念館にて開催されます。本会が運営担当となっておりますので、会員各位におかれましては運営役員としてご協力賜りたく、万障差し繰りご参加くださるようお願いいたします。 内容は日本剣道形、指導法、講話です。時間は9:00から受付を始め、9:30開会、16:00閉会予定です。たくさんの方のご参加お待ちしております。
なお、役員集合は8:30です。時間厳守でお願いします。

平成25年10月6日日曜日
昨日から今日にかけて、熊谷剣道連盟の主催する遠征旅行に参加させていただきました。今年の目的地は仙台。仙台市剣道連盟の先生方と剣を交えてまいりました。
天気は朝からあいにくの雨模様でしたが、それほどの降りでもなく、仙台に着く頃にはほとんど降っていませんでした。稽古の時間は午後になっており、例年だと午前中に観光地にでも寄りながら目的地に向かうのですが、今年は目的地が遠いのでバスはひたすら走り続け、午前中はほとんど車中で過ごしました。昼食は青葉城址で、つかの間の観光気分を味わいました。ちなみに上の写真が、その青葉城址に建っていた伊達政宗公の銅像です。
私はこの遠征旅行に6年ほど前から参加させていただいております。熊谷剣連の会員だけでは参加者が少なくなってきてしまったのでとお声をかけていただいたのですが、前々からこの旅行の楽しさは話に聞いており、喜んで参加させていただいております。昨年は子どもの運動会と重なってしまい参加できなかったので、今年で5回目の参加となります。寄居からは私の他にも3名参加させていただいております。また、今年は秩父からも6名の先生方が新たにご参加されていました。いずれも県北地区ではなじみの顔ぶれで、道中が賑わいました。
昼食を終えて、稽古の会場に着いたとき、秩父の先生が「一番疲れた頃に稽古だね」とボソッとつぶやいていました。そうなんです。私はこの遠征旅行での稽古では、どうも調子が悪いことが多いと感じていたのですが、その原因がおそらくこの秩父の先生が仰ったようなところにあったのではないかと最近になって考えるようになってきました。長時間バスに揺られ、ときには観光地をめぐり、知らず知らずのうちに疲れが溜まってきた頃に稽古の時間。私はそれに気づくのに数年を要しましたが、さすがにその秩父の先生は初参加にして悟っていたのでした。今年は私もそのことを意識しながら心身の調整を心がけていたので、調子よく稽古に臨めました。
仙台市剣道連盟の会長は範士八段の遠藤勝雄先生でした。昨年の埼剣連の指導者講習会では、全剣連の派遣講師としてご指導いただきました。また、全剣連主催の社会体育指導員講習などでも講師としてご指導いただいている先生です。また、八段の先生がもう一人いらっしゃり、さらに名簿を拝見すると、七段の先生もかなりいらっしゃいました。熊谷剣連からの参加者は39名でそのうち22名が七段です。それに対して、仙台市剣連は名簿では29名のお名前がありましたが、実際には35名くらいいらっしゃったと思います。名簿に載っていた方だけの人数で八段2名、七段13名でした。けっこうすごい稽古会です。
稽古の前にセレモニーがあり、仙台市剣連の会長、遠藤先生からごあいさつをいただきました。やはり東北の地ですから、話の内容は震災の状況や復興の現状などについてが大半を占めていました。その話の中で、震災直後は体育館は避難所や支援物資の倉庫になっていて使えず、稽古などできる状況ではなかったが、しばらくして落ち着いてきた頃、稽古を再開しようとしたとき、まだ復興もままならない状況で「こんなときに剣道などしている場合か」と悩まれたと仰っていました。しかし、「こんなときだからこそ剣道が必要なんだ」という考えに至ったというお言葉に、私はうれしくなりました。私が震災から1週間後にこのブログで書いたことと、まったく同じことを仰っていたのです。範士八段の先生と考えていることが同じだったなんて、光栄です(^_^;ゝ
そして、遠藤先生は話の結びに、「何のおもてなしもできませんが」と前置きしたうえで、「稽古をすることが一番のおもてなしと考えております」と締めくくりました。まさに修業を積み重ねた自信から湧き出てくる言葉だろうと思いました。気の引き締まる歓迎のごあいさつをいただきました。
稽古は、前半は2分区切りで10回の回り稽古をおこない、後半は、熊谷・仙台から各10名ずつ元立ちを立てての稽古となりました。約1時間程度の稽古です。
私ははじめ遠藤先生に稽古をお願いしようと思いましたが、すでに長蛇の列になっていました。それでも順番が回ってくるかどうかもわからないまま、しばらく列の後ろから見取り稽古をしておりましたが、ふと見るともう一人の八段の先生が列が短めだったので、そちらへ移りました。遠藤先生の剣道は円熟味が感じられましたが、こちらの先生はまだ若さもあり、勢いとパワーを感じました。見ているだけでとてもかなわないという印象を受けました。
やがて順番が回ってきて、稽古をお願いしましたが、思ったとおり歯が立ちませんでした。ちょっと後れれば先を取られる、逸れば返されると、ひたすら打ちかかっていくうちに、いつの間にか掛り稽古のような、打ち込み稽古のような、稽古になっていました。それでも先生の感触は感じられ、今後の稽古に活かされるのではないかと感じています。
ひと稽古を終えて、再び遠藤先生の列を見ると、相変わらず長蛇の列でした。それでも、見取り稽古でもいいやと思いつつ、列の最後尾に並びました。さて何分並んでいたでしょうか。見ているだけでもいい稽古でしたが、稽古の時間が若干長引いたせいもあってか、私まで順番が回ってきました。半ばあきらめていただけに喜びも一入です。それまでの稽古を見ていて、かなわないことはよくわかっていましたから欲はありませんでした。遠藤先生と稽古ができる、この喜びをかみしめながら、ひたすらかからせていただきました。
結局、後半の稽古では、八段の先生お二人に稽古をお願いしただけとなりましたが、前半の10人の先生方の稽古と合わせて、非常に充実した稽古でした。
稽古を終えて、夜は宿に移ってお待ちかねの懇親会です。例年だと内輪の宴会ですが、今年は仙台市剣道連盟の先生方が多数ご参加くださり、ここでも交流が図られました。意外な巡り合わせもあり、仙台の夜は和やかに深まっていきました。稽古に杯にと、お世話になりました先生方に厚く御礼申し上げます。
さて、話は変わって地元の行事の連絡です。
次の土曜日(10月12日)ですが、すでに町の広報でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、町の総合防災訓練が実施されます。災害はいつどこで起こるかわかりません。常に備えることが大切です。ぜひご参加いただき、防災意識を高めていただきたいと思います。実は、この防災訓練には、私も出演することになっております。場所は寄居運動公園、時間は午前9時から正午頃までの予定です。
また、その翌日の日曜日(10月13日)は、埼剣連主催の北部地区講習会が寄居町立総合体育館・アタゴ記念館にて開催されます。本会が運営担当となっておりますので、会員各位におかれましては運営役員としてご協力賜りたく、万障差し繰りご参加くださるようお願いいたします。 内容は日本剣道形、指導法、講話です。時間は9:00から受付を始め、9:30開会、16:00閉会予定です。たくさんの方のご参加お待ちしております。
なお、役員集合は8:30です。時間厳守でお願いします。
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