yopikoの、たなばた日記

フクロウグッズ・書・風景・植物や日々の出来事など、写真で気ままに綴っています♪

書道を学ぶ No.63

2017-03-31 05:30:00 | 書道(教室の手本より)

3月の課題より


成人・草書課題  「国破在山河」


杜甫の五言律詩 『春望』です。

国 破 山 河 在   城 春 草 木 深
感 時 花 濺 涙   恨 別 鳥 驚 心
烽 火 連 三 月   家 書 抵 万 金
白 頭 掻 更 短   渾 欲 不 勝 簪


書き下し文
国破れて山河在り  城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を濺ぎ  別れを恨んでは鳥にも心を驚かす

烽火三月に連なり  家書万金に抵る
白頭掻けば更に短く  渾(す)べて簪(しん)に勝(た)えざらんと欲す


現代語訳
国の都の長安は戦争で破壊されてしまったが、山や河などの自然は昔のままである。
町にも春が巡って来て、草木は青々と生い茂っている。
このような時のなりゆきに深く心を痛めては、花を見ても涙を流し、
家族と離れ離れになっていることを悲しんでは、鳥の鳴き声にもはっとする。

戦火ののろし火はもう三か月も続いていて、家族からの便りは万金にも値するほど貴重である。
(悲しみのあまり)白髪の頭を掻けば、髪は更に薄くなって、
冠を留めておく簪(かんざし)さえも挿せないほどである。



成人・隷書課題  「陽春布徳澤」
読み・・・ようしゅん とくたくを しく
意味・・・暖かな春の恵みが、広く行き渡る



成人・篆書課題  「春星帯草堂」
読み・・・しゅんせいは そうどうを おぶ
意味・・・春の星が草庵の上に広がっている



成人・中字課題
 
読み・・・多年訓育情の敦き有り (たねん くんいく じょうの あつき あり)
(意味・・・長い間、先生には大切に導いていただいた。)

師弟由来道自ずから存す (してい ゆらい みち おのずから そんす)
(意味・・・師弟の間には自然に繋がりが出来ている)

卒業の期に及んで偏に感謝す (そつぎょうの ときに およんで ひとえに かんしゃす)
(意味・・・卒業の時になり、ただ感謝するばかり、)

知らず何れの日か深恩に報いん (しらず いずれのひか しんおんに むくいん)
(いつの日にか、その深い恩に報いたい)

落合東郭

~  ~  ~

3月の手本は、春や卒業の題材が多く、年度末を実感します。
杜甫の春望は中学校で学習しますが、私も習った記憶があります。
私が指導を受けていた書道教室でも全文を書きました。
春になると冒頭の文言は頭に浮かびます。

          

今年もあっという間に3カ月過ぎてしまいました~早い
明日から4月・・・色々と行事が目白押し~体調に気をつけて頑張ります。

にほんブログ村 主婦日記ブログ のんびり主婦へ
にほんブログ村 ランキング参加中~ ↑ポチっと、応援クリックお願いします

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆ 御覧いただいてありがとうございます ☆ 

☆フクロウコレクションをアップ中~現在の数【832】 ☆25日は雑草倶楽部、9・19・29日は空倶楽部に参加中~  ☆使用カメラ NikonD750・レンズ24-120mm、70-300mm、TAMRON90mm、150-600mm。 CanonEOSkissX6i・レンズ50mm、10-18mm、18-135mm、TAMRON90mm、18-270mm。     FUJIFILM X-S10・15-45mm、50-230mm、SIGMA16mm。 ネオ一 Panasonic LUMIX 25-400mm。