yoosanよしなしごとを綴る

つれづれなるままにパソコンに向かいて旅日記・斜読・よしなしごとを綴る

2024.8マイカーを廃車する

2024年08月19日 | よしなしごと

2024.8 マイカーを廃車する

 50年以上車を乗り回してきたが廃車することにした。記憶を紡ぎながら車遍歴を整理した。50年の記憶だから不正確なところもある。

コルト
 自動車免許を取ったのは26・7のころ、子どもが生まれたら車が必要だろうと仕事を終えてから自動車教習所に通い、筆記試験合格、実地試験も数時間の追加教習で合格、埼玉県鴻巣市にある運転免許センターまで出かけ最終試験に合格し、後日、運転免許証を受け取った。
 運転免許証にあわせ、O君が車検1年付きの格安の車を探してくれた。O君いわく、免許取り立ては事故りやすいので見栄えよりも頑丈さで探したそうだ。最初の車が三菱コルト1000cc?である。
 通勤で利用して走り方に慣れたころ、当時はシートベルトもチャイルドシートも、もちろんクーラーもナビも付いていないが、かみさんと赤ん坊を後ろのシートに乗せ、地図をにらみながら慣れない道路を走り、子どもを父母に見せに行ったりした。

ブルーバードSSS 
 コルトの車検が切れる少し前、O君が車検2年付きのブルーバードSSSを探してくれた。当時人気の車で、数千キロも走っている中古たが、エンジンの吹き上がりがいい。カーブでも安定している。毎日通勤で利用し、地図をにらみながら遠出もよくした。東名高速道路で名古屋や大阪まで何度か出かけた。
 中古のせいか電気系統が弱く、大雨のなかをしぶきを上げながら走っていたらエンストしてしまった。道路で立ち往生しながら雨がおさまるのを待ち、念のためエンジンをかけたらかかったのでその場は何とか切り抜けた。近所のガソリンスタンドの店員に相談し、絶縁スプレー?をかけてもらった。
 その後は、大雨の日は水しぶきを上げないように静かな運転にしたせいか、エンストは起きなかった。

コルト・ギャラン・ラムダ
 前述のスタンドの店員がブルーバードSSSの車検が近づいてきたとき、コルト・ギャラン・ラムダ・クーペタイプ2000ccの出物があると教えてくれた。同じガソリンスタンドで給油している人がギャランラムダを購入したが、何かの事情で手放すことにしたらしい。試し乗りしたところ身体にフィットし、吹き上がりもいいし、カーブでも安定していて気に入った。
 通勤に使い、遠出に使い、出張に使い、あちらこちらのドライブを楽しんだ。車検を2度取ったように記憶しているから5~6年ほど乗ったと思う。
 気に入っていたが、ある日、家を出て前述のガソリンスタンドを過ぎ、上りの左カーブにさしかかる寸前、下りのカーブを走る対向車がたぶんスピードを出しすぎてカーブを曲がりきれず、私の車めがけて飛び込んできた。
 急ブレーキをかけたが左は斜面で逃げる余地が無く、ストロボ撮影の画像を見るようにして相手の車と側面衝突し、私の車は180度回転しながら反対車線に飛ばされる事故になった。シートベルトは義務化されていないころでシートベルトをしていなかったが、全力でハンドルを握り、足は思いきっりブレーキを踏んで身体を支えたので、強い衝撃を感じたがけがはなかった。
 フロント右側はぐしゃりと変形し、右前輪のタイヤはパンクし、アルミホイールは割れていた。
 相手の車の車検証と運転免許証を預かり、ガソリンスタンドに救援を求めた。警察の事故調査が一段落したところで、救急車に乗り病院に検査を受け、首、腰の手当を受け、この日は欠勤し、自宅に戻って静養した。
 事故車は車検などで世話になっている整備工場に運んでもらった。整備工場の話では、修理は中古車が1台買えるほどの値段になるらしい。事故の記憶が残っている車は避けたかったので、整備工場の勧めるままコルト・ギャラン1500cc?に乗ることにした。

セドリック
 住まいの近くに日産の整備工場があり、ときどき話を交わしていた近所のMさんはその整備工場の工場長?次長?で、コルト・ギャランに乗り換えることになった事故の話をしたら、しばらくして私にお似合いですと言ってセドリック2000ccを勧めてくれた。
 自動車メーカーは毎年のように車をマイナーチェンジするようで、上級職の人が試し乗りしたり、販売店で試乗車に使われた新車が、新古車と販売されるらしい。走行距離は千キロにもならず、仕様内装などはマイナーチェンジされた新車とほとんど変わらないそうだ。
 セドリックに試し乗りをしたところ乗り心地はとてもいい。内装も装備も至れり尽くせりだった。かなり値が張ることと、ガソリンはハイオク仕様で燃費もさほどよくないのが欠点だが、Mさんに年相応のデザインとおだてられ、コルト・ギャランを下取りしてもらって、セドリックに乗り換えた。
 Mさんは通るたびに車をチェックしてくれていて、1年点検や車検をあらかじめ教えてくれ、バッテリーやタイヤも時期相応に交換してくれた。お陰で車のトラブルも無く、通勤に出張に遠出に、ずいぶんと走り回った。

プジョー
 60が近づき、定年退職を見据えてもとの住まいから20分ほどのマンションに転居した。ほどなく、人間ドック、健康診断では問題は指摘されていないがいつも車を利用していたので腹回りが気になり、健康増進のため通勤は電車+自転車に切り替えた。
 セドリックは車で遠出するとき以外は、もっぱらかみさんが利用した。セドリックの車検が近づいたので燃費のいい小型車に変えようかと考えていたら、貿易を手がけているSさんがプジョー1600ccを探してくれた。
 フランスを旅したときにプジョーをよく目にした。石畳の古都に似合うデザインの小型車である。
 試し乗りをしたところ、身体がフィットし、足回りもいい。燃費もいい。国産小型車用に用意していた金額で購入できるので、プジョーに乗ることにした。日常はかみさんが利用し、私は電車+自転車通勤なので、遠出のときにプジョーの快適な乗り心地を楽しんだ。
 定年退職し、コロナ渦になり、公共交通機関を避け人出の少ない高原、温泉に出かける機会が増え、プジョーに乗ってあちらこちらに出かけた。セドリックでは走れそうもない山の細道でも小回りがきき、登りも強い。
 そのプジョーも何回目かの車検が近づいた。エアコン用のホースが劣化してクーラー用のガスを補充していたときエンジンの不具合も見つかった。
 2年ごとの車検、バッテリーやタイヤ交換、自動車税、自動車保険、駐車場料金などを勘案するとけっこうな出費になる。
 私は日常的に乗らないし、かみさんも無ければ無いで何とかなると言う。遠出も公共交通機関を使い、必要に応じてレンタカーを利用すれば支障なさそうである。

 思い切って廃車することにした。車を生活の足に使ってきたので、車遍歴を思い起こすとさまざまな記憶が蘇る。記憶を思い起こしながら車に感謝して、一杯傾けた。  (2024.8)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2024.8上野deクラシック三井... | トップ | 2024.8 辻井伸行×三浦文彰を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

よしなしごと」カテゴリの最新記事