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2015年6月 榛名神社に詣でる、巨岩が屹立し、重文の双龍門が圧倒する、ご神体を巨岩に祀った本殿も重文

2016年02月11日 | 旅行

2016.2.11  2015年6月 榛名神社に詣でる

 朝、四万温泉を出て、奥四万湖を一周したあと、榛名湖を目指した。およそ45分で榛名神社に着いた。
 参道には宿坊が並んでいた。無料駐車場に車を止め、やや急勾配の山道を登る。随身門をくぐり、水神楽を過ぎ、三重塔を見上げ、賽神社を通り、矢立杉までやや急な坂道を歩く。説明を読みながらだから、さほど疲れないが初夏の暑さで汗が噴き出す。矢立杉から瓶子の滝=みすずのたきを眺め、谷筋の涼しい風を受けながら、水分を補給する。

 矢立杉の先で左に折れ、その先は階段になる。神幸殿の先を右に折れ、階段を上ってまた左に折れる。さらに上の双龍門の後ろには巨岩がそそり立っていて、上る人を圧倒する。邪気を払う勢いを感じる。双龍門をくぐり、右に折れるとすぐ先に本殿が鎮座している。つづら折りの階段はなかなかきつい。随神門手前の案内板には550m、徒歩15分とあった。つづら折りのきつさをを上りきるからこそ、ありがたさを感じるのであろう。いい運動にもなった。

本殿は右手にあり、その奥にも巨岩が屹立している。巨岩は御姿岩と呼ばれ、巨岩の中にご神体が祀られているそうだ。神社の創建は586年といわれ、ご神体は火産霊神ほむのびのかみと埴山姫神はにやまひめのかみで、陰陽五行思想の火と土を司る神とされる。

 神社は1806年の再建で、入母屋屋根から唐破風の向拝が伸びだした伝統建築の姿をいまに伝えている。本殿、その向こうの国祖社、いま登ってきた神楽殿、双龍門、神幸殿、随神門はいずれも国の重要文化財である。見どころが多いうえ、巨岩が背後にそそり立つ双龍門や本殿は訪れる人を圧倒している。そうした見どころ、仕掛けのせいか?人出は多い。ツアーのグループもいた。

 あるいは、かつては榛名講で関東一円、さらには信濃、越後、甲斐から大勢の参拝客を集めたというから、いまでも神のご加護を願って参拝に来るのであろうか。最近はパワースポットとしても人気が出ているそうだ。パワースポットも神仏のご加護も同根だから、きっと信じれば神が救いの手を差し出てくれるに違いない。しっかりお参りし、階段を下る。

 随神門を下った先には古めかしい木造の宿坊がいくつか残っている。説明書きによると、古くから信仰を集めていたが、榛名講が広まるにつれて泊まりがけの参拝者が増え、参拝客の食事や宿を提供し、神楽奉納の手助けをする宿坊が発展した。盛時には100軒を超えたが、いまは14の宿坊が往時の姿を留めているそうだ。しきたりを重んじる榛名講の参拝者は、宿坊をいまでも利用しているのかも知れない。

 参道をさらに下った先の手打ちそば屋で昼食を取った。

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