yoosanよしなしごとを綴る

つれづれなるままにパソコンに向かいて旅日記・斜読・よしなしごとを綴る

601 スフォルツァ城ではダ・ヴィンチの月桂樹の天井画やミケランジェロの未完のピエタが見どころ

2015年08月05日 | 旅行

 6月早々、埼玉県伊奈町のバラ園に出かけた。

 伊奈町は町制施行20年を記念して町の花にバラを指定し、整備を進め、いまや12000㎡の敷地に300種、4500株のバラが咲き誇っている、とのことだった。
 例年は5月中旬から6月上旬が見ごろでバラ祭りが開催される。そのバラ祭りを目指してバラ園を訪ねたが、残念ながら天候不順で6月早々は少し遅すぎた。それでも遅めのバラの香りを楽しむことができた。
 ひと渡りバラを歩き、余韻を楽しもうと思ったが、カフェはもちろん茶店もない。車だったので近くをぐるりと走ったが、一息できるしゃれた店がない。
 結局、自宅まで戻って近くの手打ちそばを食べに行った。
 五感で楽しめる整備を期待したいね。

イタリア紀行2004-42 イタリア6日目 レオナルド・ダ・ヴィンチ ロンダニーニのピエタ ミラノ中央駅 /2015.7記
 ミラノのスフォルツァ城美術館に入る。アッセの間の天井画はレオナルド・ダ・ヴィンチ作である。長い間しっくいで覆われていて、修復のときに発見されたそうだ。そのためか全体がぼやけているように見える。
 アッセはイタリア語で植物の茎を意味するそうで、月桂樹の生い茂った様子を描いたらしい。とすると、葉っぱの木漏れ日をイメージし、全体がボヤ~~という感じになっているのかも知れない。
 レオナルド・ダ・ヴィンチはミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァに招かれてミラノに滞在しているから、そのときに描いたらしい。ところが、フランス王ルイ12世がミラノに侵攻しスフォルツァを幽閉してしまう。ダ・ヴィンチはいったんフィレンツェに戻り、その後、チェーザレ・ボルジアの軍事技術者として行動をともにし、父の死後、ミラノを再訪し、後にヴァチカンに滞在し、余生はフランス王フランソワ1世の招きで、ロワール近くに住んだ。
 激動の時代だから仕方ないが、一ヶ所で仕事に専念できれば、もっと素晴らしい作品や発明が生まれたかも知れない。
 スフォルツァ城美術館には、ミケランジェロの未完のピエタが展示されている。ミケランジェロはミラノを訪ねたことはなく、このピエタはローマのロンダニーニ邸に飾られていたことから「ロンダニーニのピエタ」と呼ばれる。
 ミケランジェロは生涯に4つのピエタを残している。代表作はサン・ピエトロ大聖堂のピエタであろう。それはマリアが膝の上にイエスを抱きかかえているが、ロンダニーニのピエタはイエスがマリアを背負っているようなポーズである。嘆き悲しむマリアをイエスの霊が慰めているとの説がもっとも納得できる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする