ふぶきの部屋

侍ブロガー、ふぶきが宝塚とドラマ、皇室からワイドショーまで語ります。連載中の小説もお見逃しなく。

初心者の為の宝塚講座 15

2018-05-26 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

 斎藤吉正 → おもしろきゃ何でもいいじゃん!

1971年生まれ。直近は星組「Killer Rouge」(2018)

月組「愛聖女(サントダムール)-Sainte♡d’Amour-

東京農業大学農学部出身という、演出とはまるっきり畑違いの場所から宝塚に入りました。だからなのか最初はとっても尖ってる印象(顔つきとかいう事とか)「自分のやりたい事をやります」とか堂々と言って絶対曲げないぞ的な意思を感じたんですけど、それが宝塚とマッチしていればいいけど、スターの個性を考えないで主張するなら駄目だよねと思いました。

90年代デビューの演出家はみなそういうタイプが多くて、全然名作が出てこなくなるんです。失われた10年、あるいは15年の中にこの斎藤吉正もいるのです。

まず、バウデビューが1999年宙組「TEMPEST」でこれがそもそもケチのつき始めというか、作劇方法も知らないのにいきなりデビューしましたって感じでした。夢輝のあがムチでビシバシ叩く場面しか覚えていません。

ショーでの大劇場デビューは2000年月組「BLUE MOON BLUE

これはデビュー作としてはよい作品でしたし、ショー作家としてはすごいなと思いました。

組み立て方も上手でしたし、曲もよかった・・・だけどこの時から

・動物・植物をリアルに具現化する

・娘役にキャバクラ嬢みたいな恰好をさせる

というスタイルがあって、2003年宙組「満天星大夜總会」ではそのスタイルがはじけすぎて大失敗という印象です。寿つかさの虫?みたいな恰好が嫌だったのと「HANACHANG」は後から考えればすごい事をさせちゃったなあ。トップの娘役にという感じ。花總まりの衣装はとっても素敵で上品だったけど、一歩間違えると「痛い」としか思えなかったでしょう。

それでも斎藤吉正は人気作家です。とにかく斎藤吉正に決まるとジェンヌもファンも喜ぶというか、大きな期待を寄せるんです。

なぜって、それはポスターが綺麗だから。

デビューの時からポスターへのこだわり半端なく、観客が絶対に「見たい」と思わせるアングルや色づかい。だけど、大抵期待は見事に裏切られるのでした。

2000年星組「花吹雪恋吹雪」→1幕目はいいけど2幕目がはちゃめちゃで父と娘の恋愛という恐ろしいシーンを見せつけられた。

2001年月組「血と砂」→ヒロインがちっとも目立たなくてただただ暗い作品でした。

200年星組「ヴィンターガルテン」→世界史を知らないのにこともなげに書けるという、さすがに理系だけあるわと。朝澄けいと真飛聖の対比を描きたかったんだろうけど、真飛の役のしつこさが目立った作品でした。

そういえば、唯一のいいエピとして、歌劇団に無断でNHKを受けた千琴ひめかが歌劇団を怒らせてさよならの挨拶をさせないって言ったのを朝澄けいと真飛聖が必死に頼み込んでOKになったというもの。

2003年星組「巌流」→「花吹雪恋吹雪」人気にあやかって安蘭けいを起用したけど二番煎じにもならなかった。

2004年月組「愛しき人よ」→霧矢大夢の復帰作だったのに、日本の戦前史を知らない斉藤君がめちゃくちゃなストーリーで破綻させてしまった。

そう、斎藤吉正は戦前史を知らないっていうか勉強してないのに書くという無謀な事ばかりしてたんです。実に7年もの間、彼は駄作ばかり書いて期待を裏切ったのです。

芝居での大劇場デビューは2007年星組「エル・アルコンー鷹」はオープニングだけがかっこよくて後は破綻。原作とあまりにも違う内容に「これでエル・アルコン」と言われてもなと思った記憶があります。

そもそも鷹は海を飛ばないよね。

おかしなコスプレに拘るのはやめたらしいけど、相変わらずストーリー性はない作品を作り、しかもノリのいい時と悪い時では作品の出来が恐ろしく違う。

 ノっている時の作品

 2007年宙組「A/L(アール)- 怪盗ルパンの青春 -』→大和悠河に似合っていた作品でした。

 2008年雪組「カラマーゾフの兄弟」→斎藤吉正が宝塚歌劇団という企業の社員として「観客に喜ばれる作品を作」った最初の作品じゃないかなと思います。以前の自己主張はなりをひそめて、あらは目立つものの、最初から最後までちゃんと見せてくれたいい作品でした。

 2009年雪組「RIO DE BRAVO!!」→多分ショー作品の中では一番いい出来かもしれません。ラテンと相性がいいのか雪組と相性がよかったのか、まとまりがあり若手も活躍できてポンポン使ってお客様も参加。盛り上がりました。

 2010年宙組「トラファルガー」→これもオープニングとラストしか見せ場ない作品ではあるんですけど、彼なりにあれが精一杯だったかなと。

 2012年月組「Misty Station -霧の終着駅-』→ オープニングのタータンチェックの衣装がAKBみたいと言われたけど、内容的には見せ場があり面白かったです。ただなんで霧矢の最後の歌が「MY WAY」だったのかな。

 2015年花組「風の次郎吉 - 大江戸夜飛翔 -』→文句なく大衆芝居として面白かった作品で、このあたりからはっちゃけたというか、開き直ったというか?

 2016年星組「桜華に舞え」→ 定番すぎるストーリーだし、展開も矛盾だらけだけど見終わってみたら泣いてた・・ような作品

 2017年花組「MY HERO」→アクションヒーローを主役にするという奇抜な思い付きが功を奏した作品。

 ノってない時の作品

 2010年月組「STUDIO54」→ 霧矢大夢に似合っていなかったし、まさかの明日海りおと越乃リュウのBLシーンに驚いた・・・だけ。何を血迷ったのか?

 2011年雪組「ROYAL STRAIGHT FLASH!!』→ 音月桂のよさとか長所をあまりわかっていないし、メンバーが変わった事をも理解していなかったような作品。

 2013年雪組「JIN-仁」 → ドラマを無理に舞台化したような気がします。

 

2014年花組「TAKARAZUKA夢眩」→ ・・・・

 2015年雪組「ラ・エスメラルダ」→ 望海風斗の中詰めしか記憶に残らない。

 

斎藤吉正作品の特徴を一言で言うと「大衆芝居」「下町の〇〇」で、大昔の歌舞伎などに通じる「1場芝居」の香りがします。

話に矛盾があろうとなかろうとその時、見ている時に面白ければそれでいいという開き直りです。後からスカステやDVDで見た時に「よく考えたらこの展開は変だよ」とか「なんでここでこうなる」とか色々突っ込みが入るし、それ程繰り返しみたいと思うわけではないけど、とにかく見ている時は楽しい。

もしかするとこういうのって2.5次元向きなのかもと思ったりします。

でもまあ、お客様を喜ばせようという精神はあるわけで。成長を見守ります。

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1 コメント

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キャッチー (はるこ)
2018-05-28 09:35:31
並べてみると、やっぱりサイトー先生のポスターはいいですよね。
心つかまれます。
ご本人の写真のいきった若者感もなんかいい。

必ずしもそれが似合ったあてがきなのかはともかくも、サービス精神があるところはやっぱりいいなあと思うのです。
退団者の場面もきちんとつくってくれますし。

そして、音月さんの写真が多くってうれしい♪。
ミミちゃんもかわいい♪。
ええ、それが一番お伝えしたかったことです(笑)。

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