ふぶきの部屋

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初心者の為の宝塚講座 7

2018-05-08 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

 中村暁 → いつまでも「新人」です。オレ。

1954年生まれ。直近は宙組「VIVA FESTA」(2017)花組「邪馬台国の風」(2017)

入団が小池修一郎より早いって信じられます?絶対に信じられないと思う。

なぜって今もって新人みたいな事ばかりやるからですよ。若いというべきか青いというか結果的に演出家とか脚本家としての才能はなかったというか?

だって結構いい歳じゃないですか。もう64歳ですって・・・いい加減プロっぽいとことを見せて欲しいものですよね。

大劇場デビューは1990年雪組「黄昏色のハーフムーン

1992年花組「心の旅路」

1997年雪組「真夜中のゴースト

2000年星組「黄金のファラオ

2001年月組「大海賊

2017年花組「邪馬台国の風」

どれ一つ取ってもヒットした・・・・と言えるものはなく。スカステでしか見た事のない「真夜中のゴースト」は途中で挫折。「黄金のファラオ」は生で見たけど、トップに偽者をさせてそのまま・・みたいな展開はダメと専門家に批判されましたっけ。「大海賊」も生で見たけど意味わからん。「邪馬台国の風」に至ってはもはや脚本の体をなしていず。

バウ作品も・・・ごめんなさい。ちょっと面白いと思ったものがない。

1999年星組「夢・シェイクスピア」は青年館の二階の最前列中央で見たんですけど、正直「なんじゃこりゃ」の展開。ビデオでは場面がカットされちゃうし。芝居で場面がカットされるって結構な事ですよね。(我が家の姫は絵麻緒ゆうがかっこいいと大好きなんですが)「真夏の夜の夢」の劇中劇で延々とやる意味があったのか?と今も思ってます。

ショー作家としては1994年雪組「サジタリウス」はデビュー作。

紅ゆずるが好きなショーでしたよね。主題歌がよかったのと衣装が素敵だったのと宇宙っぽさが面白かったのと。一路・高嶺・轟で着ぐるみ着てコメディやってたシーンもありましたっけ。

1994年花組「ハイペリオン」→ビデオのみですが何となく面白かったような?

でも耳に残る♪ ハイペーリオン ♪

2008年雪組「ミロワール」→ 彩吹真央と音月桂の鏡合わせのシーンや、メドゥーサのシーン、そして凰稀かなめと彩那音のシンデレラと白雪姫の対決シーンも面白く、最終的にアクア5が一番よかったというショーです。

2012雪組「GOLD SPARK」 → 姫が「大好きな音月桂のさよなら公演なのにちっとも感動的にしてくれなかった」と今も恨み節満載のショーです。早霧せいなの「ドラマチックS」などと比べると確かに・・・ トップに思い入れがなかったのかなあと思われます。

2017宙組「VIVA FESTA」 → 奇跡のような傑作で、多分こてが中村暁の代表作になるんじゃないでしょうか?若々しいよねーー20代のショー作家が作ったの?って感じですもの。

外部の仕事や演出のみのお仕事も多く、ちょっと病気がち?それは同情するけど、二度と「邪馬台国の風」のような作品はごめんだといいたいです。

 

 小池修一郎 → 宝塚の至宝とかミュージカル界のトート閣下とか

1955年生まれ。直近は花組「ポーの一族」(2017)

いわずもがなの大物というか、宝塚歌劇を救った男、日本のミュージカル界を隆盛に導いた男等々何でも言えます。

「エリザベート」に関しては語りつくしているので、その他の海外ミュージカルやオリジナルについて語ります。

 オリジナル 

・1989年月組「天使の微笑悪魔の涙」で大劇場デビュー。これはゲーテの「ファウスト」を舞台化したものでビデオで見た事があるのですが、とにかく涼風真世の妖しさが半端なかったなあと。

・1991年雪組「華麗なるギャッツビー」 → 古い映画の舞台化ですが今やこれも名作の一つになってますね。正塚ファンと小池ファンは見た作品について深く掘り下げるのが好きな人たちが多く、そういう意味ではよい話題だったし、杜けあきの男役というか俳優としての実績を上げたものではないでしょうか?

・1992年月組「PUCK」→ 小池オリジナルで代表作の一つと言えば「PUCK]で、これは今まで「愛や義の為に死を選ぶ」とかいう大げさな話ではなく、しかも男役トップがやたら中性的な妖精を演じるという点で画期的でした。

・1997年花組「失われた楽園」→いわゆるフィッツジェラルドを描いた作品で真矢みきの代表作になりました。のちに生田大和作の「ラストタイクーン」という同様のものが出ますが、「失われた楽園」の劣化版にしか見えませんでした。

・1998年宙組「エクスカリバー」→ 見る側は「あのエリザベートを作った人だし」と称えられていたのですが、専門家的には「小池修一郎は人物の描き方が浅い。内容的に浅すぎる」と酷評されてもいたのです。その浅い作品の代表としてます「エクスカリバー」があるでしょう。

・2000年月組「LUNA」→私は個人的に大好きな話だし今も飽きずに見る事が出来るのですが、これも専門家的には「底が浅い」と言われました。特に紫吹淳演じるマインドコントロール集団の処理が安易すぎると(確かに最後、紫吹淳が閉じ込められてその後どうなったか全然わからないもの)この「マインドコントロール」系は1998年星バウ「イコンの誘惑」が最初で、この時は「インターネットバンキング」やらマウスを操る稔幸を見る事が出来ましたっけね。

・2001年宙組「カステルミラージュ」→カメラのシャッターを押すような幕の引き方以外見どころなし。この時初めて「小池先生の話には奥がない」というのを実感しました。

・2003年月組「薔薇の封印」→いわゆる「ポーの一族」を舞台化したくて、でも出来なくて、しょうがないから作ってみました的な?確かこの時、萩尾望都と対談してませんでしたっけ?1幕と2幕、何だか飽きちゃったなあ。色のついた石がどうなったんだっけみたいな?

・2006年宙組「NEVER SAY GOODBYE」→本当はロバート・キャパそのもので行きたかったのに許可が出なかったとか?(何で原田諒はいいのかわかりませんが)少なくとも原田諒のキャパより秀作。それもその筈で音楽がフランク・ワイルドホーンだったんですものね。主人公より遼河はるひがすごかったです。

・2009年花組「太王四神記」→韓流ブームも終わりかけの頃にヨン様主演のこの作品をやるとはっ不安でしょうがなかったです。でも真飛のタムドクは包容力があって素敵だったし、最後がドラマよりもはっきりしてて泣けるし。正直、星組版の「太王四神記」より秀作です。

・2009年宙組「カサブランカ」→ 映画のイメージを壊す事無く出来た作品です。

まあ、映画に比べると渋さはあまりないとは思うのですが。

・2011年星組「オーシャンズ11」→ ちょっとだれる作品ではあったけど、このままプロ―ドウエイに持って行ってもいいんじゃないかな?と思いました。だれる部分というのはやっぱり11メンバーが次々出てくるシーンでしょうか。

・2012年宙組「銀河英雄伝説」→ ポスターと主題歌に騙された作品。

・2014年星組「眠らない男・ナポレオン」→浅薄もここに極まれりというか、音楽がジェラール・プレスギュルヴィックで破格の予算でものすごくゴージャスに作られてはいるけど、結局ナポレオンの人生をなぞっただけで、彼と彼の取り巻く人々の心模様までは描けなかった作品と言えます。

・2016年雪組「るろうに剣心」→どうした小池先生!というくらいの駄作です。

・2017年月組「ALL FOR ONE」→ここまでくると開き直り。「舞台は楽しきゃいいんだよっ!」的なむちゃくちゃな設定だけどかっこいいで全部済んでしまう。小池閣下は何をしても許されるのです。

・2018年花組「ポーの一族」→美しい仙名彩世とその衣装の為だけにDVDを買うべき。ストーリー?ああ、はいはい。そんなのはいいの。みりおのエドガーとユズカレーのアランが絡んでさえいれば。

 小劇場 

1986年雪組「ヴァレンチノ」でバウデビュー。これはやっぱり名作の中に入るんでしょうね。今の小池先生とは全く別人がいるみたいですから。とはいえ、暗くて私は好きじゃないけど。

・1997年花組「ブルースワン」→見てないけどこれもまた真矢みきの代表作になりました。

・1998年星組「イコンの誘惑」→麻路さきのさよならにふさわしい作品でした。ただ、チャイコフスキーの音楽がながれると思わず笑いが・・・(「おー人事」の曲だったので)また、「スカピン」の「君はどこに」を稔幸が歌っていてこれがまた味があったなあと。

・2005年雪組「DAYTIME HUSTLER」→ 貴城けいと壮一帆がいいコンビで演じていた作品で、こういうストーリーは好きだなあと思いました。

 海外ミュージカル 

・2008年星組「スカーレット・ピンパーネル」→ ブロードウエイの初演が1997年だそうで、音楽はワイルドホーン。原作の「紅はこべ」と完璧にストーリーが違うそうで。最初見た時は「ストーリーがはちゃめちゃすぎる」と思ったものですが、音楽がよければすべてよし?月組で再演、また星で再演で宝塚を代表する作品の一つになっています。

・2010&2013年「ロミオとジュリエット」→2010年に梅田劇場で初演。

その後博多座へ行き、2011年には雪組で大劇場公演となり、

引き続き、月組で再演。

2013年、星組で再演。

やっぱり2010年版がもっともまとまっていて配役もぴったりです。定番の話がこんなに感動的になるなんてと嬉しかったし、号泣したなあ。一時期はYOU TUBEでロミジュリのプロモーションビデオばっかりみてたし。

フレンチ版よりも演出が優れている点としてはラスト、亡くなった二人が一枚の絵のように上がって来るところで、実際にフランス版を日本で見た時は実はあまり感動しなかったです。

また外の舞台での「ロミジュリ」も見たけど、いまだに「携帯」が出てくる部分は納得がいかないというか。

・2015年月組「1789」→ わりと傑作だと思ったけど未だに宝塚では再演なし。主役がド庶民というのがいけないんでしょうか?

外の世界に出るとやりすぎる傾向があるのが小池先生ですよね。

MITSUKO」もレディ・ベスもあまり面白いと思わなかったけど、小池徹平の「1789」はフィナーレがいかにも帝劇っぽくて好きです。

今後も小池先生の快進撃は続くでしょうけど、そろそろ後継者が必要かも。

 


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5 コメント

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懐かしい・・ (ゆうこ)
2018-05-08 08:26:42
3度目の宝塚観劇デビューは中村暁先生の【大海賊】でした・・りかさんにバッキューンとやられてすぐに【ミケランジェロ】【花の業平】【愛燃える】【カステルミラージュ】と毎月通うようになりました

あの頃は元気があったな私も(笑)・・
Unknown (そば茶)
2018-05-08 19:27:40
博覧強記ぶりに舌を巻くのもさることながら
演出家の名前の後のちょっと一言にオオウケしています。
『いつまでも「新人」です。オレ』
ワハハハハハ。

一人一章として目次に書くんですね、わかります!!

(最近のポスターって暗い色調なんですねー。)

「初心者のためシリーズ」はとても役に立つから、できたら独立したカテゴリーにしてほしいです。
「宝塚」のなかに埋もれてしまったら探すのが大変ですもん。
読みながらスカステ見ると面白いと思います。

やっぱりヅカ記事はふぶきさんの筆が走る走る♪
初めまして (コンポコ)
2018-05-08 20:52:09
ふぶきさん初めまして
のるゆりを見送った後は熱心には観ていないのですが、ふと最近の演出家ってどんなんかなーと思い検索したら『ふぶきの部屋』にたどり着きました。
星組贔屓のマリコさんファンです(^ ^)

中村暁。私が観たのは『黄金のファラオ』の地方公演(因みに福岡)とTVで『サジタリウス』『ハイペリオン』を観たくらいです。
そしてどれもタイトルを目にした時に『そういえばそんなのあったな』と思うくらいです。
イケコさんより入団が早いとは驚きました。
ただ宝塚グラフで連載していた『NOVAで待ってます』は毎月楽しみにしてました。
私にとって中村暁は宝塚グラフの記者です(笑)

こちらで過去の宝塚、今の宝塚を勉強させてもらいますね。
更新楽しみにしてます(^ ^)
同じく (デュランタ)
2018-05-09 02:11:05
私もそば茶様と同様笑わせて頂きました。

心の旅路は、結構良かったです。

小池先生は、パスティーシュの名人?
全くの創作ってないですよね?

月組が今度エリザベートをやるんですね。
記者会見の写真を見ましたが、あのきれいな
珠城さんが、今まで見たこともない、変顔で
びっくり!
どうしちゃったのかしら。
宝塚の座付き作・演出家に対する自分の評価 (宝塚マニア)
2020-10-08 02:08:00
ふぶきさん、はじめまして。宝塚マニアと申します。
コメントさせて頂きます。
宝塚の座付き作・演出家に対する自分の評価としましては、極論ではありますが、故鴨川清作氏以外は全員不合格ですね。四六時中宝塚のことばかり考えていまして宝塚が好きで好きでたまらなかった「宝塚狂」は、おそらく故鴨川清作氏だけでして、その様な方でしたからこそ時代を越えて再演を繰り返して宝塚ファンを心の底から感動させることが出来ました名作『ノバ・ボサ・ノバ』を創造することが出来ましたのではないでしょうか?
宝塚の時代を越えた普遍性を持ち外国にも通用する可能性が有る名作と言うことになりますと、結局は『ノバ・ボサ・ノバ』だけでして、その他の名作と評価されて来ています作品は、全てが所詮は宝塚と言う狭い世界の中だけでしか通用しない名作ではないのでしょうか?
真の名作は、『ノバ・ボサ・ノバ』だけなのではないか、と言うのが、20年間以上の宝塚ファン歴が有ります自分の持論です。
以上で失礼します。

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