ふぶきの部屋

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カジノ・ロワイヤル 我が名はボンド

2023-06-05 07:00:00 | 宝塚コラム

大劇場、星組休演。残念ですね。

初日映像を見て礼真琴、珍しく汗をかいているなと思ったんですが。

あいさつの時には「瀬央さん・・」と言ったまま泣きそうな顔になっちゃって。

何とか復活してくれ~~~~

お祓いもした方がいいよ~~~

 カジノ・ロワイヤル 我が名はボンド 

三井住友カード様で見てまいりました。

ああ・・ホワイエが復活してる。これが本当の日常かもねと思いながら。

小池修一郎ということで、まあね~~完全オリジナルよりはましかもしれないけど、基本的には1時間半に収めてショーをやった方がよかった。

無理やり2幕にしてる感ありありで、だれるだれる

1幕最後の長々シーンはいらないし、2幕目の仮装舞踏会もいらない。

そもそもバカラに行くまでが長い。

まず「冷戦」の説明から始めないといけないのか~~~

今時の人にはわからないんだよね。

そーなの。ロシアってソ連だったのよ。ソ連って怖かったのよ~~

プーチン見てればわかるでしょう? ソ連には沢山の歴史的建造物があるけど、見に行くとか旅行とかありえないから。

ソ連の影響を受けていた国々はとにかく普通に旅行に行くのが無理っていうか、行きたがる人もいなかったと思う程怖い。

当時はネットもないし、テレビも白黒だし情報がいつでも流れて来るわけじゃないから一層怖さが募りましたよ。

ゆえにスパイが大活躍していたんだろうと思うけど。

さらにロシア革命の説明までいれるので、いわゆる映像が大活躍。

それはわかりやすいけど、そこまで丁寧に説明しないとわからないっていうのが問題なんだよね。きっと。

 

ジャマイカで静養中のボンドがいきなり呼び戻されて、パリでKGBル・シッフルとバカラで勝負して勝って、KGBの資金の元を断てと命令される。

パリでは学生運動の真っ最中。フランス人なのになぜかアメリカのヒッピー風の格好でデルフィーヌは警察に追われ、ボンドに助けられる。

このデルちゃんのファッションっていうのが、絵にかいたようなヒッピーで、おじさまおばさま達の心を揺さぶるんじゃないかと思われ。

とりあえずロシアの大公女なのに、服装はラフそのもので、髪も伸ばしっぱなし。

ロマノフの生き残りのゲオルギー一家は実は貧乏だけどパパがバカラで勝てば「夢をもう一度」ってこと。

わからないのは、説明されてもル・シッフルが何でそこまで「ロシアの皇帝」になりたがったのかって事ですね。

ゲオルギー皇帝を担ぎ出して、やがて自分が独裁国家の主になる。

ネオ・ロマノフの世界こそが素晴らしいと思っているっていうのが、年齢的にも合わないし、フランス生まれのフランス育ちがそこまでソ連に執着するかなと。

学生運動のリーダーのミシェルは頼りなくて優柔不断だけど、そこが妙に可愛くて、わけのわからないこのストーリーの中では癒しになっていました。

1幕でバカラが終わったんだし、これで任務完了じゃないの?

2幕目あるの?って思ったら、大公女の戴冠式やってティアラの暗号掴んでスイス銀行から金の延べ棒を取り出すというロマノフ一家の野望とKGBの陰謀にボンドが入り込む。

ちょっと無理があるよね。

ホテルで戴冠式ってのもおかしいし、全体的に服装が地味だから少しコスチュームを着せようとしたんだろうけど、それにしてもデルフィーヌちゃんは髪も挙げずに、コスチュームの下にはヒッピーの格好が隠れていたとは。

ここからはもうだらだらの追いかけごっこで、絶対に当たらない銃と手抜きアクションに「いつまでやるんだろう」状態。

子供向けのドラマ見てる感じでしたよ。

しかもご丁寧に最後の最後まで、出演者の伏線を拾ってくれちゃって。

まあ、パラシュートで歌うシーンは素敵だったけど、潤花ちゃんは絶対に怖がっていたと思う。左手がボンドの後ろで服握りしめてそうだったもんね。そこが可愛いです。

フィナーレは芹香斗亜の歌で始まるんだけど、この方10年近く2番手やってたの?

新鮮味も何もないよね。今更トップになるのかとちょっと思ってしまいました。

大階段の燕尾は黒に緑のジャケット。恐らく「エリザベート」の衣装かな。

でも黒に緑は合わないなと思ったり。

デュエットダンスも最後なんだし、もう少し情熱的でもよかったんじゃない?

潤花が去った後に、余韻を残して一人踊る真風。

でもこのダンスがまたしょうもないんだよね・・・・一応、ダンサーなんでしょう?

ファンは泣くかもしれないけど、ファンじゃない人にとってはどういう動きか理解でき中田かもしれません。

総じて、小池先生、もう映画の舞台化は止めた方がいいと思います。

正直、つまんないです。

 出演者について 

 真風涼帆・・・お疲れ様でした。としかいいようがありません。コロナの間も淡々と上演出来て、いつもと変わらず。一部週刊誌にあれこれ書かれましたけど、本人的には打撃になってないし、宙組ファンも離れたわけじゃないようなので安心ですね。

新人の頃と変わったのは顔だけで、あとは何も変わってないという所がよかったのか悪かったのか、それは今後、本人が外の世界で経験する事でしょう。

 芹香斗亜・・・この人も、二番手経験長すぎて、悪役も見慣れ過ぎてて今更ル・シッフルをやられてもどうって事ないよね。これから念願のトップになるんですけど、頑張ってね。

 潤花・・・正統派の娘役として宙組を盛り上げてくれてありがとう。本当に可愛いデルフィーヌちゃんで、この作品はデルフィーヌちゃんの為にあるのかなと思った程です。

潤さんが真風にくっついてくれたから、宙組が何とかここまで続いて来たなと私は思っています。綺麗だし、度胸もあるので今後の活躍が楽しみです。

 桜木みなと・・・この方の3番手も長いわ~~同期はトップになっているっていうのに、2番手にすら昇格できずだったよね。

でも、単に可愛い桜木みなとから、本格的な演技派の桜木みなとに成長したという事は素晴らしいです。今後、二番手としてトップを支えるわけですけど実力十分でしょう。

今回のミシェルは頼りないけど面白くて真剣でとても見ごたえありました。

 天彩峰里・・・週刊誌のせいですっかり悪役にされてしまった感のある天彩峰里。今回も鞭持ってバシバシだし。でもドレスで踊っている時の彼女は本当に可愛いのです。

発声もよく、存在感も高い彼女が、宙組を陰で引っ張る役割になるでしょう。

 鷹翔千空・・・イリヤという役はとりあえずいい場面に出て来る役で、おいしい役なんだけど、存在感が今一つ。華がないというか。

 寿つかさ・・・長い組長生活お疲れ様でした。あまりに長くていつ専科に行くのかなと思っていたけど。宙組が誕生した時からずっと組の要にいて下さいました。ありがとうございました。

 

イギリスとフランスの諜報員を演じていた紫藤りゅうは相変わらず華が会って上品、瑠風輝

は化粧をもう少し頑張れ。

ロマノフ家のバカ息子2人、亜音有星と風色日向は有望株。

体が柔らかい優希しおんにちょっと目が行きました。

 

コメント (5)
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