米山公啓のブログ

作家で医師の米山公啓の公式ブログ

脳活性

2007年02月25日 22時04分24秒 | Weblog

  新刊のゲラ(出版用に印刷したもの)が2つ出てしまい。
  校正の日でした。

  ダイエットプログラムも 3つめに突入して、
  再び、気合いを入れて開始です。
  さて何をしているか?それは集英社の携帯サイトで・・。

  テレビ東京の「トコトンハテナ」に出ていた自分を見ても
  やはり顔がやせてきたと実感。妙な感じ。

  NHKの夜9時から、脳の活性化の番組をまたまた
  ドキュメンタリーでやっていた。
  簡単な計算が脳を活性化するという 以前と同じような
  内容で、いまさらという感じであった。

  そのまま受け止めてしまうと、難しいことは脳を活性化しない
  ということになってしまうが、
  それは人によるだろうし、
  最大の問題は認知症患者にそういった計算などを
  やって、脳が活性化したとして、それが計算によるものか
  あるいはマンツーマンでしっかり訓練するという
  コミュニケーションによるものか
  区別できないことだ。

  多くの介護施設で、そこまで訓練する余裕は
  人的にない。それにかなり対象を選んで
  訓練しているだろうから、それ自体大きなバイアスである。
 
  理論的には可能性があっても、実際は不可能である。

  とすれば、臨床では使えない。
  脳科学を解き明かすには、いいかもしれないが、
  臨床の現場とはあまりにかけ離れているのではないだろうか。

  アメリカでは海馬の一部にチップを埋め込み
  動物実験が開始である。

  記憶のやりとりがチップと可能になってきたようで、
  記憶チップから海馬の神経細胞に命令を出し、
  行動までさせてしまうことができるらしい。

  科学的な番組は、ねつ造どうこうより、なぜそのテーマを
  選んだのか、その科学的な根拠のレベルはどの程度か
  そこまで示さないと一人の科学者の個人的見解が
  一般論として通用しかねない。