観劇&感激記

大好きなお芝居の感想記です

二人会

2005-03-31 23:25:53 | 落語
3月31日/鈴本演芸場/最寄り駅:御徒町
林家染丸さんと柳家権太楼さんの二人会でした。

染丸さんの「浮かれ屑より」良かったです。噺の中に歌舞伎の京鹿子娘道成寺、義経千本桜が出てきた時は感激しました。小さい舞台の中で居候の屑よりが狐忠信になったり、白拍子になったりと…特に白拍子が何かをこねて丸めて毬つきするあの舞踊を面白く楽しそうに踊る姿にはドキドキさせられました。
歌舞伎好きの人には是非一度は染丸さんの落語を見ていただきたいです。義太夫の真似をしたり、歌舞伎が出てくる噺は天下逸品です。

権太楼さんの「言い訳座頭、睨み返し」の混ざった落語も面白かったです。「言い訳座頭」は権太楼さんので聞いたことがあったので前回のものとフラッシュバックして聞いていましたが、「睨み返し」は初めてだったので、心底楽しめました。特に「米屋なんですけど…」という米屋の丁稚の声といい、姿といい最高でした。
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観世寿夫 世阿弥を読む

2005-03-31 15:14:25 | 本・CD・DVD
観世寿夫 世阿弥を読む

平凡社

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読んでいて失神しました。
オーバーな物言いでなく本当に。
朝の通勤電車の中で読んでいたら、徐々に本に魂が吸い込まれるようにな気分になり、遂には魂が共鳴反応を起し、心臓が激しくドクドクしてきてバタッっと。周りの乗客は驚いて「大丈夫ですか?」と身体を揺すってくれたお蔭で目が覚めました。頭の中は能でいっぱいで、本の内容と電車に乗っている現実の境がよくわからないくらいでした。

能の本を読むとよく「観世寿夫」という単語をよく目にしたのでまずは図書館で本を借り読んでいたら、失神しました。失神するという経験はこの前にもこの後にもなく、この1回限りです。あまりの感激に図書館で借りて読んだのに、本屋で新しく買ってまた読みました。
激しく熱い本です。能楽好きな人にはお勧めしたい本です。読んで損はないと思います。
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能楽囃子方の世界

2005-03-30 23:36:26 | 能楽観賞
20050330/朝日カルチャー/最寄駅:新宿

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平成十七年宝生春の別会能

2005-03-27 18:54:31 | 能楽観賞
3月27日(日)/宝生能楽堂/最寄駅:水道橋

中正面席で観賞

■能:頼政(宝生流)
 シテ:田崎隆三、ワキ:宝生欣哉、アイ:小笠原匡
 笛:中谷明、小鼓:幸清次郎、大鼓:亀井広忠

■狂言:寝音曲(和泉流)
 野村萬、野村万蔵

■能:熊野(宝生流)膝行三段之舞
 シテ:大坪喜美雄、ツレ:小倉健太郎、ワキ:工藤和哉、ワキツレ:則久英志
 笛:藤田大五郎、小鼓:鵜澤速雄、大鼓:亀井忠雄

■能:道成寺(宝生流)
 シテ:水上優、ワキ:森常好、舘田善博、梅村昌功、アイ:野村扇丞、山下浩一郎
 笛:一噌隆之、小鼓:鵜澤洋太郎、大鼓:安福光雄、太鼓:小寺真佐人

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やっと道成寺を5流全部観ることができました。

宝生の道成寺は他の流派と比べてひと際、じっくりと重く、おとなしい女性がふつふつと溜め込んだ怨念のようでした。シテが鐘入りした後、ワキの森常好さんが「女人禁制の謂れ」を語り終わる際「なんぼう恐ろしき物語にてそうろうぞ」と言った時、「ハイ、本当に恐ろしい話です…」と思わず納得してしまうくらい。

<blogにてストレス発散……その1>
それにしても観客のマナー悪かった~。能が始まっても、しゃべり続けているおばさん連中には本当うんざりした。何度私が、私以外の人も「うるさいよ」的な顔でどれだけ睨んでも話し続ける。話続ける。このズブとさには恐れ入った!たぶん「道成寺」目当ての人が多いだろうから、道成寺が始まれば場内は静かになるかと思いきや「乱拍子」の時もしゃべっている!なんのためにこの人達は能楽堂に来ているのだろうか?こういう舞台を観ていない人に限って拍手だけはやたら大きいから、たちが悪い。(私は能に拍手するの嫌いなので)

<blogにてストレス発散……その2>
休憩が1回だけだった…。正午から始まり…能:頼政、狂言:寝音曲、仕舞(4)、能:熊野が終わるまで(PM4:00頃)休憩がなかった。宝生定期能をじっくり観たのは初めてだったので「いつ休憩があるんだ?」と思っていたら能:熊野が始まった。お蔭でお尻が痛いし、足は心なしか痺れた。せめて、重く、長く、動きのあまりない熊野の前には休憩が欲しかった。<ちなみに終演時間はPM6:30>

しかし、道成寺の囃子方もすべて若手の方ばかりで、なんかすがすがしく・・・勢いがあっていい囃子でした。
(特に鵜澤洋太郎さんがいつもよりイキイキして見えました。)

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歌舞伎ハンドブック

2005-03-27 09:59:47 | 本・CD・DVD
歌舞伎ハンドブック

三省堂

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歌舞伎を見始めた頃に大変お世話になった本です。今でも、歌舞伎座に行く前に今月の演目の内容をチェックしています。
歌舞伎の基本的な事柄、役者名鑑(誕生日や本名まで載っています)、演目の特徴(純歌舞伎/義太夫歌舞伎/新歌舞伎/舞踊劇と別れていてわかりやすい)、役者の系図まで、歌舞伎に関することなら一通り掲載されている、お得な本です。
私が一番グッときた箇所は序の次のページに記載されている「歌舞伎の芸談・名句」という1ページ。市川家のおしえ、六代目尾上菊五郎の辞世の句、中村吉右衛門自伝などが載っていまして…特に四代目尾上松助の芸と見せ物のちがい/
「芸」には種仕掛のあるわけがねぇんで。…これがつまり、見世物との大きな違いですよ。という言葉にグッとし、ハッとした。
歌舞伎を見始めた人にお勧めしたい本です。
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その人を守るものがない

2005-03-27 09:44:53 | 古典芸能に関するつぶやき
今日、3/27(日)TBS AM07:30~AM08:00に放送していた
儲かりマンデー!!
司会:加藤浩次さん、進藤晶子さんの軽妙なトークが好きでよく見ています。 
今日は「貧乏大リーグ球団奇跡の躍進の秘密」ということで、ゲストはスポーツライターの二宮清純さんだった。
その二宮さんに極楽とんぼの加藤浩次さんが「一番好きなスポーツは何ですか?」と聞いた。
二宮さんは答えにくそうに
------スポーツはどれも好きなんですけど…一番ドキドキするのは…
ボクシングです。ボクシングは着けるものといったら手にグローブをはめるだけで、リングに上がればその人を守るものがない。その人の人間力が出るスポーツです--------
と言った。
私は二宮清純さんの言葉に「スポーツを見る目も舞台上の役者を見る目も同じなんだなぁ~」と思った。
舞台に上がった瞬間から役者は自分を守るものがなくなり、「鍛練した身体」と「その人の人間力」で舞台と戦う……そういうギリギリの緊迫感を私は観たい!だから足繁く劇場に通っているんだと思う。
舞台上の役者から緊迫感が抜けたら(最近サラリーマン的な役者が増えたし)ボクシングを観に行ってみようかな~。

ちなみに「儲かりマンデー!!」は来週から→「がっちりマンデー!!」にパワーアップするそうです。
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三月大歌舞伎-夜の部

2005-03-26 21:58:07 | 歌舞伎観賞
3月26日(土)/歌舞伎座/最寄り駅:東銀座

■盛綱陣屋
■保名
■鰯売恋曳網

<盛綱陣屋>
盛綱陣屋の富十郎さんが立派で驚き感激する。

<保名>
仁左衛門さんの保名目当て。寝いられねば~(中略)旅の空ぁ~♪の扇で顔隠しているところが情緒があってうっとりする。

<鰯売恋曳網>
なんだか、歌舞伎というより、落語を見たような後味の歌舞伎でした。

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●上演中グッときたセリフ●
「案内(あなぁ~い)大儀大儀」by:中村富十郎
「腹の切りよう早え~早え~」by:中村富十郎
「鰯くさい」by:坂東玉三郎
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●私の感激度数:★★★☆☆<★5中>
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<おまけ>
歌舞伎座から帰る途中、歌舞伎座と三越の間の交番の近くの空き地に菜の花が咲いており→→→「保名」を思い出す。菜の花の横には、いわし料理屋の「いわし」とデカデカと書いてあるいうのぼりを見て→→→「鰯売恋曳網」を思い出す。
後ろ髪引かれるとはこういうことをいうのか?
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傳-未来へ

2005-03-23 22:35:53 | 能楽観賞
20050323/アートスフィア/最寄駅:天王洲アイル

■素囃子:道成寺組曲
 笛:田中義和、小鼓:成田達志、大鼓:亀井広忠、太鼓:大川典良

■レクチャー&ワークショップ
 囃子・謡・狂言
 大鼓:亀井広忠、謡:大島輝久、狂言:茂山逸平

■狂言:芯奪(しんばい)
 茂山宗彦、茂山逸平、茂山童司

■舞囃子:鞍馬天狗
 シテ:狩野了一、
  笛:田中義和、小鼓:成田達志、大鼓:亀井広忠、太鼓:大川典良

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アートスフィアで「伝統芸能の若き継承者たちによる観客参加型ライブ」を見てきました。
わかりやすいレクチャーがあって想像していたより面白かった。
能楽堂で観るよりも能楽師の人達がとても緊張していたし、客席と舞台が近くて、なんだか私まで緊張してしまった。
でも、飽きのこない工夫がなされていて、あっ!という間に2時間15分が過ぎた。特に楽器を使わずに口や扇子だけで行う囃子方の舞働を観ることができてうれしかった。

<狂言:芯奪>
茂山宗彦、逸平さんの狂言をまじまじと観たことがなかったので、狂言「芯奪」が始まった時、前屈みの姿勢に少々面食らった。しかし、痩せた茂山宗彦さんの身体に肉付けしていくと(頭の中の想像)…なるほど、お祖父さんの千作さんと同じたたずまい、顔の動きをしていることに気が付き、妙に納得する。

心に残った言葉<頭の中の覚え書きなのでこれと同じようなことを言ったという感じで読んでください>
●シテ方の大島輝久さんのレクチャーでの言葉●
「私どもは3歳くらいから謡を習います。ですから始めの頃は字を読まずに謡うんですね。ず~っと後になってから、字や言葉、伸ばすとかいった節まわしの記号がわかるようになるんです。「あ~こういうことを言っていたのか~って感じで」ですから皆さん、あまり、記号を気にしないで大きな声を出して謡いましょう」

そんな物心つくまえから、頭でなく身体で覚えるから、大人になってから舞台に立つ人と舞台から放たれる強さみたいなものが違うのかぁ~などと勝手に思った。

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お能の見方

2005-03-21 19:52:54 | 本・CD・DVD
お能の見方

新潮社

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この本のタイトルが『お能の見方』という名だから…「能の初心者向けの本かぁ~」などと高を括りがちなのですが、
何よりも白洲正子さんの『まえがき』の文章が深く、すばらしい。何年能を観続けても、能ではなく舞踊や舞台を愛する人が読んでも納得できる『まえがき』だと思います。
とにかく『まえがき』を読んでください…きっと、読む前よりも能が観たくなると思います。
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わかるということ

2005-03-20 20:41:14 | 古典芸能に関するつぶやき
御稽古の先生に「内容を理解してやらないと観ている人に気持ちは伝わりませんよ」的なことを言われた。心の片隅にその言葉がずっと残っていたせいか?文楽を観ている時フッと「みんなわかっているから心が揃い、魂のない人形が生きてくるのかな~?」と考えた。
背景画もない能の舞台を狂言師が歩くと山を歩いているかのように見えたり、シテが指した方向に月が見えたりするのって「演じている人がその内容・心を理解しているから、そう見えるのかな~?」と考えた。

そして、今の私の目一杯で考えた「わかるということ」の答えは…
童謡「海」を知らない人はいない(たぶん)。
海はひろいな~♪大きいな~♪月は昇るし~♪日は沈む~♪ という、学校でも歌った歌。
海を見たことのない人でも、海から月が昇るのを見たことがない人も、海に日が沈むのを見たことのない人でも…知っているし、歌える歌だ。正直この歌詞を見ると「海が広いなんて当たり前じゃん」と思う。
しかし、それは言葉上のさんずい偏の漢字「海」のことであって真実の海はそこにはない。
頭の中に、身体の中に「海は広いな~」と感じなければ、そこには海がない。ただの言葉の「海」があるだけだ。

なんとなく、今の私の目一杯で考えた「わかるということ」ってそういうことなのかな~と納得している。

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